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いわゆる群像劇ですが、著者の巧みなテクニックにより、見事にヤラレます。いろんな意味で。
個人的には、ゲームソフト「街」が大好きなのですが、このザッピング的感覚を映像の力を借りずにここまで魅せてくれたのは初めてです。ぐっときますよ。
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時系列が微妙に交差したストリーが匠に組み立てられていて面白い。パタパタと種明かしされて行くのでテンポよく読めていいのだけど、後半の種が明かされてからの辻褄合わせの部分に処理してる感がただよっていてちょっと飽きる。
文章にももう少しクセがあってもいいかもね。
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初めての伊坂幸太郎作品! 最初ややこしいけど、どんどん引き込まれていく!おもしろかった〜。
(2005.12.4)
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歩き出したバラバラ死体、解体された神様、鉢合わせの泥棒。無関係に思えた五つの物語が、最後の最後で一つの騙し絵に収録する。これぞミステリー!
5つの物語が個々に進んでいき、最後キーワードとして出された点が線で結ばれる。その技量は上手く、やられた〜となる作品。時間軸がバラバラなので再読してみると面白い。
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パズルのような人間関係だけど、全然混乱させない人物描写がすごい。
最後は何故か前向きな気持ちになれる不思議な作品。
これではまった。
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群像劇というやつ。伊坂さんの得意な手法らしい。切羽詰った(?)わけありの5人と、彼らを取り巻く色んなひとの思惑が交錯して、最後にはひとつに繋がっていく。複雑なごたごたがほどけてゆく様が見事だ。すごいドラマ。
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ズレた時系列と絡み合う物語がなかなかに良い。そしてそれを完全に最後まで読者に分からせないようにするのではなくて、ちょっとずつ繋がりを見せて行く、ってカンジ。若干ん?って思う表現もあったりするけど、かなり完成度は高いと思います。
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なんだこの不思議さな美しさは!
数名の登場人物が織り成す不思議なタペストリー。
いやこれはむしろあれだ、日本庭園の美だよ!
ひとつひとつの植え込みや石や池がそれぞれの美しさと謎とを秘めていて、語りかけてくるような。
そうしてひとつひとつの物語に耳を傾け、堪能し、溺れそうになりながらふと顔を上げ全体を見ると、またそこに別の全き美があるんですよ。
そしてまた訪れる季節によって庭が姿を変えるように、この小説も読むたびに読み手の心情によって受け取り方は変わるんだろうなと思う。
不思議な小説です。うん。
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「死んだ男の幸せまで考え始めたら、キリがないわ」
そりゃそうだ、とつぶやいて頭にこびりついてしまった登場人物の一言。
初めて読んだ、洒脱な言葉を操ると評されているこの作家。洒脱ってどんな意味?という疑問はさておき、確かに引用したくなるような文が、散りばめられている。これからちょっと伴走してみようかなと思う作家。
この本を構成する複数のストーリーをひとつの時間軸にならべてダイアグラムを作るとひとつの仕掛けが浮かび上がる面白い作品。ミステリーとしてもちゃんと完結しており、読み進むと気分が乗ってくる本。
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「チルドレン」に続いて読みました、伊坂幸太郎の作品。五人の登場人物が織り成す、不思議な話。読んでて飽きません。この作者がかなり好きになりました。
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じっくり読まなきゃ混乱しそう。仙台を舞台に状況も性格も全く異なる様々な人物が登場するストーリーを単体で5本の軸として描くところから始まり、それらが徐々にひっかかり、絡まりあって収斂されていく様はお見事。微ネタバレかもしれませんが、小道具を使って時間軸を惑わす叙述トリック(に入るかは自信無いのですが。)もとても好みで、そういうふうなささやかだけど「あっ」となる仕掛けが隋所に散りばめられているので、隅々までじっくり読んで欲しいところ…といいつつ、面白く一気読みしてしまいました。まだ三作しか読んでいないのですがこれからもっと伊坂さんの作品を読んでみたい、と思わせてくれました。
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伊坂幸太郎の本大好きです!複線とかとにかくいろいろからまってて。
この本は人がたくさん出てきて大変でした(笑)
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5つの物語が展開されて行くのだけど、最後の方は時間軸が分からなくなって混乱しました。しかし伏線の張り方が恐ろしいほどに綺麗で!個別の5つの物語が、意外なところで交錯する様が愉快でした。私的には泥棒と無職のお話が好き。
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ツボです。作者の構成のうまさに脱帽しました。何気なくとった行動も、どんな些細なことでも、少なからず他人に影響を与えている。影響が影響を与えて広がっていくわけで。そう考えると、もしオレがいなかったらコイズミさんも首相になってなかったかもしれないな。・・・んなわけないか。でも無くても良いものなんて無いってことですよね。傑作と言いたい。ゼヒ読んでみてください。
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本当にすばらしかった。終わりに近づくにつれて、胸の高鳴りが抑えられなくなった。スゴイスゴイスゴイ!どこまで組み合わさるんだ?5人の物語がある女の子を救うことになる。それもひとつの部分でしかないことだが。パズルが完成し、思いつく言葉はなくため息だけが漏れる。