紙の本
日本野球のあり方を変えた先駆者としての野茂英雄
2020/06/21 09:16
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投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
今となっては日本で成功した選手はMLBへ移籍することが普通となったが、かつてはこの選択肢がなかった。これは野茂が単身乗り込み、MLBでも通用することを実力を以って証明したおかげであるからだ。MLB移籍に至る近鉄球団との一悶着、当時のMLBストライキによる米国民のMLB全体に対する嫌悪感、野茂英雄のメンタリティと人間性、野茂の後に続々MLBへ移籍した選手たちの評価を丁寧に積み上げていく。一人の選手に対して応援歌が作成されてそれが大ヒット曲になったというのも古き良き思い出。
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野茂英雄は1990年に近鉄(当時)へ入団。そして1995年にドジャースに入団。日米通算で201勝、メジャーリーグでノーヒットノーラン2回など輝かしい実績を残している。
そんな野茂の、主にメジャーリーグに移る前後から引退までの生涯を著した書。
この書を読むと、野茂がメジャーリーグに移ったころのゴタゴタと期待感入り混じった雰囲気を思い出す。
そして野茂はしっかりと結果を出した。
あのトルネード投法。グアム旅行に行った時に、その投球フォームを真似ながら空港の待ち時間、現地の人に「Are you Nomo?」と、もちろん笑いながらのジョークであるが、聞かれたことを思い出す。
グアムでも人気者だったのだ。
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野茂英雄の偉大さを感じさせる本。
野茂が切り開いた道を、イチローも松井も松坂も歩いたに過ぎない。
野茂の勇気を賞賛しつつ、日本のプロ野球の閉鎖性を批判する。
こう書くと、どこにでもありそうな本に思われるが、アメリカでの豊富なインタビューがそこに留めない。
野茂のいくつものエピソードは読んで元気になるものだ。
やはり野茂はクールだ。
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改めて野茂の凄さがわかる本。
後半の野球殿堂のところでは否定的な意見が続くが、やはり生で見ていた自分にとっては思い入れのある選手。
改めてその数字だけを見返してみてもメジャーで2000奪三振近いというのはすごいと思う。
中身も日本野球とメジャー共に精通している著者によってやや主観的な文章でつづられていて面白い。
後半の日本に関する章では日本野球界ももう少し変わらないかなぁという印象を受ける。
野球好きならかなり楽しめる本
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日本メジャーリーガーのパイオニアという枕詞があれば
そのあとは必ず「野茂英雄」となる。
日本の野球界が野茂の出現(と行動で)どう変わったのか
について、色々な角度から検証した本。
その中には野茂の好ましくない部分(結構根に持つとか)も
赤裸々に書かれているので、ある程度公平な視点だが、
結局野茂の事を書いているのか?それとも野茂やイチロー
松井以外の日本人メジャーリーガーや、日本の野球界を
批判をしているのか?という感じだった。
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野茂の強靭な精神力、開拓者としての困難を改めて知ると共に、日和見主義のマスコミ(野茂を非国民扱いしていたが、一旦メジャーで活躍し始めた途端、賛美に転じる)のレベルの低さにげんなり。マスコミのみならずプロ野球の重鎮と呼ばれる人もしかり。あの熱血監督とか。
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野茂は凄かったと改めて思う。打者を全く寄せ付けなかったメジャー初戦の印象は、未だに強烈。
取材の行き届いたよい本。殿堂入りするかどうかは問題ではないと思うが、殿堂入りについて多数の関係者から集めた賛否両論の意見は興味深かった。
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Speaking of a pioneer who played in Major League Baseball, everyone might think of “Nomo Hideo.”
After he played in Japan for five years, he went to America to play as a major leaguer.
He was not the first player who played in America. The first player was Murakami.
However, it was the first time that Japanese top player played in MLB.
As you can see from his records, Nomo Hideo was the best pitcher in those days.
He became fed up with the Japanese traditional way of thinking, “gut is the most important thing.”
In those days, Japanese coaches didn’t know any scientific ways of practices but ways of practices with a lot of guts.
Nomo wanted to practice reasonably. He thought that he would be injured if he kept playing in Japan.
So, he decided to exile himself to MLB.
Many Japanese people condemned him at first, but he made their mind change by his astounding performance.
And he also changed Japanese baseball players’ mind that they can make their mark in MLB.
Today, many Japanese players play in MLB.
It is because Nomo created a path toward MLB.
英雄 is a hero for NPB.
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ノーラン•ライアン方式の信奉者。
先発と先発のあいだにウェイトトレーニングをたっぷりおこなうべきだと主張。脚のバランスと脚力を高め、腕の力と柔軟性をますためだ。
団野村→日本に駐留していたアメリカ軍将校で、東欧系ユダヤ人であるアルヴィン・エンゲル(Alvin George Engel)と、後に再婚してプロ野球監督夫人となった日本人タレント、野村沙知代(当時の名前は、伊東芳枝)とのあいだに生まれた。実弟は元プロ野球選手のケニー野村。継父は元プロ野球監督の野村克也、異父弟として元プロ野球選手・現プロ野球コーチの野村克則がいる。しかしながら現在、母親の野村沙知代、弟のケニー野村とは、それぞれ絶縁状態にあるという。継父の克也とは「ノムラの考え」(フジテレビONE)で共演するなどしており、絶縁していない。
村上雅則 キューバ人投手ルイス•ティアント トム•ラソーダ ピーター•オマリー マイク•ピアザ コマツCM greed=欲張り トレイ•ヒルマン コリンズ 長谷川滋利 不動産 コルボーン 楽天 マーティ ヨセミテ国立公園 二人の息子 マット•キーオ 三鷹 リトルリーグ ロッテ薮田
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彼がいるから、松井や松坂が大リーグにいます。彼の功績はすごいものでり、実力も確かなものです。ルーキーイヤーに見たホップするストレートの切れ、マジックのように落ちるフォーク。魅了されました。この本で、改めて彼のすごさを認識しました。ちょっと、彼から脱線しているところが…。
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ロバート・ホワイティングの野茂投手の伝記本。
野茂投手がMLBへ渡った経緯から初期の活躍の様子とMLBに与えた影響、マイナーへの降格やトレード、後に続いた日本人プレイヤーとの関係、そして引退までMLB日本人プレイヤーのパイオニアとしての彼の活躍を描いています。
彼がMLB挑戦を表明した時のバッシングの様子は、鮮明に記憶に残っています。当時はマスコミやプロ野球関係者から、「裏切り者」扱いされ、事情を知らないファンからも見捨てられるほどの酷い状況でした。しかし、ひとたびMLBで好投すると掌を返したように絶賛の嵐になり、MLBの視聴率は上がり、マスコミの扱いも変わりました。
これほど極端に評価が変わった選手も珍しいのですが、本人の考え方は何も変わらず、ただMLBで野球がしたいという夢を叶えるという一途な想いでやった結果が認められたようです。
野茂の軌跡をこの本で知ると、本当に度量の広くて何事にも動じない肝の太さを感じます。もし彼ではなく、他の日本人プレイヤーがMLBに行っていたら(例えば伊良部のように)今のMLBにおける日本人の地位も違っていたかもしれません。
故障で投げれなくなり、マイナーに落ちても、途中でクビになっても、めげずに這い上がって3度もカムバックしています。2度のノーヒットノーラン(両リーグで)とか、日本人選手で初のホームランを放つなど、もう引退してしまったけれどますます好きになりました。
新書本ですが、興味があれば読んで欲しい本です。
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なんてことない野茂の話だが、ああそんな事もあったなと。
野茂さん凄かったもんな。だけどその最盛期はあまりに短く、短いのだが何度も復活したんだと改めて知った。
読後も悪くないです。
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2011年出版。野茂の存在感が改めて思い出される。
華々しいメジャーでの活躍に加えて、何度も引退直前の危機を乗り越えた根性。野球規則の抜け穴を使い、自ら日本球団を退団し、単身でメジャーチームと契約したそのチャレンジ精神。野茂の一番のすごさは日本人がメジャーリーグへ渡る橋を架けた功績だ。
野茂が作った橋がなければ、イチローも松井もアメリカへ渡るなんてことはできず、日本国内でしか話題にならない1プレイヤーのままで終わったはず。著者は野茂の偉大さを語ると同時に、最近の日本人プレイヤーはその橋を我が物顔で往復することに苦言する。
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イチローも、松井も、松坂も、野茂が扉を開いたからこそ
メジャーに挑戦できたのであり、パイオニアの野茂は素晴
らしい、と著者は絶賛しています。二度のノーヒット
ノーランだけでなく、多数のチームを渡り歩きながら、故障
を乗り越え、何度も復活を果たした、その不屈の根性と野球
への真摯な態度には、胸を打たれますね。
サッカーの奥寺やカズ、バスケの田伏など、各分野で
パイオニアと呼ばれる人達の行動力と、その源泉にある情熱
からは、学ぶことが多いですね。
ベンチャー企業の経営者にも、同じ香りを感じます。
野茂のトルネード投法は、たぶん、相当足腰を強くしないと
真似できないはず。見えないところで、相当、鍛錬していた
んでしょうね。
プロ野球に入団するときの約束は、あの独自フォームに手を
入れないこと、だったそうです。速球を投げるための、自身
が開発したコダワリだったそうです。
メジャーに挑戦するときには、かなりマスコミからバッシング
されていたようですが、自分の可能性を信じて、寡黙に努力し
可能性を幾度も切り開いた野茂選手に、見た目以上の器の大きさ
を感じずにはいられません。
コダワリをもって生きるって、素晴らしいことですね。
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野茂英雄が日本人メジャーリーガーのパイオニアで、時代を切り拓いた偉大な人物であることが再確認できた。
ただ、野茂を引き立てるために、他の選手をこき下ろすような感じになっているのがちょっと気に食わないです…