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・事故反省は絶対に一人でなされねばならない。決断を下すのも孤独だが、反省もまた孤独な行為なのである。
・拝啓 小泉純一郎様
・紀宮様の御結婚に思う
・情報に接する時間を少し節約して、その分を考えることにあてては
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ローマの歴史は政治を学ぶには恰好の教科書だ。
著者は、イタリアに住みながら、日本の政治状況を考えると、ローマ帝国の衰退期に似ている。
著者は政治の専門家ではないが、核心をついている部分が少なからずある。
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なぜ日本にはカエサルのようなリーダーが現れないのか
2000年に及ぶローマ帝国。
そして中世ルネサンス期の栄華と衰退を
知り尽くした著者だから語られる、
危機の時代を生きるためのヒント。
~本著より引用~
【目次】
第1章
危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。
首をすげ代えれば、危機も打開できるかと、
人々は夢見るのであろうか。
だがこれは、夢であって現実ではない。
第2章
自己反省は、絶対に一人で成されねばならない。
決断を下すのも孤独だが、
反省もまた孤独な行為なのである。
第3章
歴史に親しむ日常の中で私が学んだ最大のことは、
いかなる民族も自らの資質に合わないことを
無理してやって成功できた例はない、という事であった。
透徹した歴史観から紡がれる、
国家・政治への提言。
政治に興味なくても読んでみることをお勧めします。
経済評論家や、コンサルタント出身の冷徹な分析・提言ではなく、
そうした論理性に加え、歴史の重みを感じさせるような言葉。
自分の生活に役に立たなくたっていいじゃないですか。
心に、言葉を染み込ませるだけでも十分価値あり。
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『文藝春秋』の連載をまとめた新書。
2003年~2006年に連載されていたものなので、今の時点で読むと違和感を感じたり「塩野先生の提言とは真逆に進んじゃったなぁ~」と思う箇所もありますが、スパイスの効いた文章で面白かったです。
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何年か前に書かれた原稿だが、今の日本に通じるところが多い。著者は今の日本のこの状況をどう思っているのだろうか。
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民主党が大敗。再び、ねじれ国会へ。
与党も野党もどうでもよい。
何一つ決められずにこの国が停滞することが最大のリスク。
「世界の中の日本はどうあるべきか」という視点で物事を考え行動できる政治家はいるのだろうか?
そんなことを思わせる本でした。
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読後には以下の要素を感じた。
・常に冷静であり、現状分析は自らに不都合なものであっても冷徹に行っている。
・目的の達成に直結する思考法を提案している。
・普遍的な思考法を発信している。
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独自の歴史観で、ローマの物語やヴェネチアの物語で読み応えのある作品を出している作者による、現代国際政治批評、と書くと非常に堅苦しく聞こえますが、実際はユーモアや批判精神あふれる、気軽に読める作品です。
日本や世界の現状は、かつてのイタリア(ローマ)を中心とした地中海世界の歴史を例に出してみると、同じような問題や流れを辿っているようだ。特に日本は、ローマ衰退・滅亡期の状況に似ているのだという。
この作品の連載は5年以上も前に行われたものですが、その時から、現在の日本の状況(政治・外交)は何も変わっていないんだなと痛感させられました。
歴史的な観点から見れば、日本は海洋貿易で確固たる地位を築いて生き抜いていったヴェネチアを見習うべきなのでしょう。しかし現状は、現実に目をそらし、当たり障りの無い、子供に語るような理想を信じて衰退への道を突き進んでいる。
歴史は繰り返す。今ならそれを回避し、さらなる繁栄の道もある。でも、それはかなり難しいのでしょう。作者のように、本当に歴史から謙虚に学ぼうとする人(特にリーダー層)が多ければ日本人は変わることができるのでしょうが、今は「明治維新」の偉人の業績や評価をなんとか自分にダブらせようと、虚栄心や自己顕示欲を肥大化させてばかりいる年寄りや中年ばかりなのですから、この国は・・・。
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現代日本と国際関係を、古代ローマや現代イタリアとの比較から考える塩野さん独特の切り口が面白かったです。
日本の資源は人材だけど、まったくと言っていいほど生かしきれていない。それどころか海外流失まで起こしている。
誰が日本のリーダーになるべきか、考えてみましたがやっぱりまだわかりません。
【2010.07.04】
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文藝春秋の連載。タイトルほどメッセージ色は強くなく、ローマが何故長年栄えられたのかという視点から、日本が国際政治の中でどのように行動すべきかを書いた本。
外国人から、日本はルールがとても強い国だと言われた経験が少なくない。法律が「人間に合わせて作られたルールで、不都合なルールは直せば良い」という考え方に対し、日本人はユダヤ教の律法などの「神がルールを作り、人間の都合で変えてはいけない」という考え方が強いという説明は、なるほどと思う
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本の内容はともかく、新書であれば雑誌の内容をそのまま流用していいというものではない。この本はここ10年ぐらいの雑誌連載を抜粋したものと思われるが、その時のそのままの記事を載せるはどうかと思う。少なくとも今の時代にあわせて、再編される壁ところではないだろうか。文春新書の儲け主義と捉えられる。
この本について話題を戻す。塩野七尾さんの意見は革新すぎないか?組織で戦う日本人に、強烈なリーダーシップは必要ない。今の時代にあわないかも会いれないが、日本にカエサルは必要ないと思う。
塩野七生さんの本は、ローマ人の物語の内容が引き合いに出されるが、私の勉強不足で知らないことも多かった。ローマ人の物語は読んだことあるし呼んでいるが、高引き合いがローマ人・・だけだとちょっとどうかなと思う。その分塩野さんの本は偏りがちであることを念頭に読む必要があるのであろう。
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■概要
古代ローマはじめ歴史に精通し、イタリア生活の長い著者が
主に日本の政治についてあれこれ語る本。
■活かせる点
自分の政治リテラシーの低さを感じました。
社会公民の教科書でも読み直そうかなと。
(さわ)
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■概要
作家さんではありますが、雑誌の企画でカルロス・ゴーン氏と対談してみたり、各界の社長が集まるパーティーで講演したりと、ビジネス界のリーダーにも少なからず影響を与えている塩野七生さんの本です。
本書のタイトルに「リーダー篇」とありますが、
どちらかというと政治的リーダーについてのお話。
ビジネスに展開しようとすると、頭の中で一捻りが必要な本ですね。
■活かせる点
人間への興味・関心や洞察力の大切さを教えてくれます。
例えば、小泉内閣の郵政民営化選挙も、見る人が見るとこう見えるんだなぁと、感心させられる本でした。
あと、塩野七生さんの本をまた読みたくなりました。
というより、「ローマ人の物語」のラスト3巻あたりから読んでいないので、
ちゃんと読みます。
(あし)
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現代のあらゆる事象をローマと結びつけて自論を語るのが新鮮。
ローマ帝国、そしてカエサルについて深く知りたくなってきた。
「ローマ人の物語」読んでみようかな。
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・日本のマスメディアは海外の情報が乏しい。
・戦争は血の流れる戦争であり、外交は血の流れない戦争。
・三種の人間
1.刺激を与えるだけで能力を発揮する人
2.安定を保証すれば能力を発揮する人
3.刺激を与えても安定を保証しても成果を出すことのできない人
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レポートがうまく書けなかった日に手に取りたい本。
塩野さんの文章には独特の手触りがある。硬く尖った鉛筆のように、物事への批判が鋭い。日本政治、外交を斬る。
万事が闘争、現実とは冷酷という価値観が自分と合いませんでしたが、とても勉強になる本。