投稿元:
レビューを見る
瀬戸大橋ができる前の瀬戸内の、とある島に建てられた
ちょっと奇抜な館を舞台にしたミステリーです。
館の主人であり天才建築家である十文字一臣の死。
およそ半年後のお盆にその時と同じメンバーが館に集まり、
あらたな事件が起こって・・・
あらすじはそんなかんじです。
いろいろツッコミどころもあったけど、なかなか楽しめました。
本格ミステリの部類に入るんだろうけど、筆致がややコミカルで
主人公のふたりがいいキャラなので読みやすい。
主人公は若手刑事と女探偵。
このふたりでホントに事件が解決するのか???
そう思ってたけど、意外にも爪を隠していたようで、
なるほどねーと思いました。
設定に無駄がない。伏線がちゃんと張ってある。
わたくしの好きな部分がかなり含まれてました。
投稿元:
レビューを見る
推理小説ですが、全体的にユーモアたっぷりでコミカルに進んでいきます。「十角館の殺人」へのオマージュも少し。
投稿元:
レビューを見る
瀬戸大橋の橋脚のたつ島「横島」。その横島に館を構えていた十文字和臣が自宅で転落死。六角形の館の謎。事件から半年後呼び集めらた事件の関係者たち。事件の捜査に当たった刑事相馬刑事と女探偵・小早川紗樹。十文字家の3人の息子と結婚を迫られる奈々江。パラセーリングから見えた景色。展望台の密室で殺害された3兄弟の長男。続いて殺害されたルポライターの栗山。、六角形の館の真の姿と秘密。奈々江の母と吉岡医師の関係。
2010年8月19日読了
投稿元:
レビューを見る
半年前の殺人事件の現場におよばれした担当刑事。
その島で会った女性の私立探偵。
風変わりな建築士が設計し、自ら立てた変わった建物。
役者と舞台が揃ったところで起こる新たな殺人事件。
一昔前の本格小説思わせる体裁ながら、いつもの愉快な掛け合いが入るために古臭さを感じない。
トリックも大掛かりながらも随所に確実に振りまかれた伏線が冴える。
本格好きならおすすめしたい。
投稿元:
レビューを見る
仕掛けは面白いし、インパクトもでかいんだけど、犯人が地味。罠にかけて捕まえるというやり方もいまいち。そこに重点を置いてないんだろうけど、やけにあっさりな結末が惜しい。
投稿元:
レビューを見る
解決が比較的あっさり。
物足りないと言えばそうだけど、まとまりは良いと思う。長編なんだけど、あまりそれを感じなかった。
趣向を凝らしたミステリを気楽に読みたいときにオススメ。
重苦しくないのも魅力。
気分によっては受け付けないかもしれないけど。
まぁ、分かれそうな感じかなーと思った。
ユーモアミステリ好きなので大丈夫ですが、駄目な人は駄目でしょうなー
投稿元:
レビューを見る
テンポのいい会話でスラスラ読める。トリックに無理がある気がするけど、作品の雰囲気が合っているのか気にならずに読めた。
投稿元:
レビューを見る
瀬戸内海に浮かぶ孤島で自身が設計した館で天才建築家が墜落死する。建築家の死から半年後、関係者が孤島に集まるが、また事件がユーモア・ミステリー作家がコミカルに描くユーモア・ミステリーと本格ミステリーの融合。
投稿元:
レビューを見る
2011/2/15 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
2018/5/7〜5/10
出だしはいつもの東川作品らしくない、シリアスな展開。と、思ったら、すぐにいつもの調子に。不思議な六角形をした建物を舞台に起こる連続殺人。館シリーズの要素、クローズドサークルの要素など本格要素満載の割にベースはユーモアという難題を軽やかにこなす名作。トリックも大胆でやられた感たっぷり。
投稿元:
レビューを見る
東川篤哉さんの作品は「謎解きは〜」のほか、烏賊川市シリーズとかも好きなので、「館島」も購入してみました。刑事と探偵のコンビがいいですね。この作品も登場人物のキャラが立っていて、物語の世界にスーッと入っていけました。
投稿元:
レビューを見る
中央の螺旋階段と聞いたときに即連想したのだけれど、読んだことあったかな…。動機がまさかそちらだとは思いもよらず。
投稿元:
レビューを見る
まさにトリック一発という感じで、楽しめた。ユーモアセンスには期待していたのだが、そこまででもなかったのが惜しい。
投稿元:
レビューを見る
会話が軽くてテンポがよい。だから読みやすい!しかも面白い!なんだけど、そのせいか、肝心の謎解きの部分までがやけに軽く進んでしまうのが残念。本格ミステリでネタもかなり充実なだけだけに……面白いけど、なんか印象に残らない読了感でした。
投稿元:
レビューを見る
東川篤哉といえば最近は、執事とお嬢様のミステリなどですっかりおなじみに。
本屋でちらっと立ち読みしたその作品、謎解きはディナーの後でだったかな、は
かなり軽妙洒脱で面白かったので、以前買って読んでいなかった本作も読んでみた。
東川コーナーには謎解き‥に加えてこれもあり、「最後のトリックに驚愕!」なーんて
あおりもしっかりと頭に叩き込み、さぁどんな感じ?と期待大。
ところが。
有栖川有栖氏や西澤保彦氏の、いわゆる女子大生、女子高生探偵もの、あたし、基本ダメなんです。
でもほれ、謎解きは‥は割と面白かったし。
と、自分を半ば鼓舞しながらなんとか読み終わった。
うーん。
残念。
感触としては平均以下。
トリックが壮大と言うけれど、仕掛けがでかいのと謎がでかいのはまた別の話で。
さらには読み応えの大きさって意味でもまったく違うってことで。
島田雅彦氏の暗闇坂みたいに、壮大な謎が地の部分でも凝りに凝った展開、とはまた遠く。
綾辻行人氏の館シリーズとも遥か遠く。
ということで私としてはこの作品、全く面白いと思えなかったです。
続編あり、ってゆーけど、多分読まないだろうなーと思われる。
うーん。もう、ごめんなさい。でも、まじで残念作品、ってことで。
投稿元:
レビューを見る
館の造形を思わず頭に浮かべてしまうような作品。
それに館を、その場所に建てた理由がとても美しいと思った。
通常館モノ小説は内側に素敵な面白機能がある場合が多いけど、この館は機能重視ではなくてアート作品。そこに備わった機能も、作者が館の造形を楽しむための二次的なもの。
トリック自体も、しっかり「物理トリックです」という感じで、最後まで全然わからなかった!(だいたいどんなトリックもわからないけど)
ミステリーっぽくないキャラのユニークさは東川作品の中では抑え目な方かもしれない、・・・けどしっかり面白い!笑
ただ、私は読後の今もキャラより何より「館」の造形に魅了されてしまっていて、一番良かったところをあげるならやっぱりそこが一番素敵だったなと思っている。