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いやあ、おもしろかった。ここまでアクロバット?しますか。2005年の本なのに、時代設定が1981年になっている理由が最期にやっとわかった。結末を誰かに話したくてしかたがなくなるとてもよくないミステリ(笑)。物理トリックって、本格物のファンの人はきらう傾向があるが、これぐらい大胆ならやってみてもいいじゃん!などと。(ガリレオの物理トリック一辺倒には辟易するけどね。)「見た目がいいだけの美人探偵」と「妄想探偵」のかけ合いは、ユーモアというより、下手な漫才風に終わってしまってるので★ひとつ減らした。
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本格(ユーモア)ミステリー。 としか言いようが無い。 お約束の見取り図もあるし、密室だし。でも、作者特有の軽い文章(ホントに褒めてますよ)なので、読みやすくサクサクいけます。もちろん殺人も起こるのですが、グロさはなく苦手な人も大丈夫じゃないかな。 ミステリー読んでるはずなのに思わずニヤニヤしてしまい、出先で視線を感じあせりました。 会話文が特にいい。 あとがきによると、続編もあるらしいので楽しみに待ってます。
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小さな島の不思議な建物で起こる、殺人事件。
女性探偵の沙樹と、刑事の隆行のやり取りがおもしろい。
最後には、きっちり謎解き。ちょっと強引か??
他の東川さんの作品に比べると、ちょっと物足りなさを感じてしまった。
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今ノリに乗ってる作者が送る、ノリの良い本格ミステリィ^^
外部と隔絶された嵐の孤島、館ものに欠かせない見取り図、動機ありそうな容疑者達、ここまでは今まで読んできた本格ものと特に何も違いはありません。
ただ、この手の作品に付きまとう心地良い薄気味悪さが、この作品には全く無い!笑
今までアホミスと呼ばれる作品は何冊か手にしましたが、しっかり本格していながらこのライトな読みやすさって無かったなあ…斬新!
見取り図と事件概要だけでトリックのあらましは見当ついたけど、まさかその部分がそうなる意図だったとはな…^^ニヨニヨ
人間描写が浅い!ていう批判は推理小説に付き物だけど、これは人間描写が軽い!楽しい!で一般ウケしそうなエンタメミステリィです^^
ラストで「天才建築家」の真意が解明されたシーンも印象に残りました。
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本屋大賞をとった「謎解きはディナーのあとに」の期待が萎むレベルの出来。掛け合いがおもしろいぞ、みたいな帯なのに、ひとつも面白くなかった。残念。
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ユーモアと本格の絶妙なバランスが東川作品の持ち味だと思うのですが、残念ながら本書ではユーモアの部分が勝ちすぎてしまって、どうにもついていくことができませんでした。
犯人の動機も、別の意味で驚愕でした。あ、ありえない……。
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コレはそのー、アレか?えーっと、いわゆる「バカミス」なのか?(笑)鯨氏に言わせれば、バカミスとは「よくこんなこと考えつくなぁ」という作品に対する賞賛の言葉だそうな。成る程、その考えでいくと私は、最高峰は島田氏の「斜め屋敷」だと睨んでいるので、この作品を次点としたい(笑)以前読んだ東川作品は、彼の売りであるはずのユーモア部分が、そりゃもー寒くて辛かったが、今回は思わず吹いてしまうこともあり、バカミスを結構楽しんでしまった自分がいて、ちょっと悔しい。(誉めてます)
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連続殺人、美人探偵、クローズド・サークル、嵐の孤島、若手刑事、未亡人、ボンボン、とミステリーのキーワードがこれでもかと盛り込まれていて、最後にあっと驚く機械仕掛け。このトリックは予想できんでしょ。
途中まで一番怪しいのが語り手の相馬刑事。ことごとく最終目撃者
なので、クリスティーの「アクロイド殺し」をちょっと連想してしまいハラハラさせられた。
最後のフィリップ・マーロウからの引用もグッド。
全体的にハルヒ(孤島症候群)に近い雰囲気が漂っている。クローズド・サークルのこだわり?
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久しぶりに大がかりな館トリックを見たな〜と言う感じ。
しかも、通常、館物は暗い話しが多い中、適当に軽い会話もあったりして、まさか、こんなトリックとはね〜。私は好きです!!
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ユーモアとバカミスの狭間でゆらゆらしてるかんじ……。
個人的にトンデモ建築系があまり好きではないのでちょっと評価は落ちるのですが、読みやすく面白かったです。
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東川さんの新本格へのオマージュ?作品。
設定を見ると東川さんのテイストが消えてるんじゃ?という不安も起きますが、なんのその。相変わらず炸裂しています。
テンポ良く進む会話に後押しされてするするっと行くと最後の大技に、ギャフン!
私はこのトリック好きです。
映像化は無理かな(笑)
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読後感として森博嗣の小説をライトノベル調で書いた様な印象を一瞬持ったが、やっぱりちょっと違うかな。なんと表現しよう?
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ちゃんとした館ものなのに、思いっきりおちゃらけているのが非常にミスマッチでユニーク。ひとえに刑事さんが一人でボケ続けているのが印象的ですな。まあ、地下の描写あたりでなんとなく仕掛けには気が付くんだけど、意匠なんか凝っていて、さらに笑える。瀬戸大橋が一つのモチーフになっているのも、身近な話で読みやすかった一因です。ただ、女性陣の描き方がいまひとつかなとは感じますね。なんか途中で人格が変わっている感じ。まあ、裏を想像するのが面白いのかもしれませんが。2人のコンビをシリーズ化してもいいんじゃないでしょうか。
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東川作品はテンポがとっても良くて、どんどん読み進めることができた!登場人物たちの行動や会話もテンポがよく、漫才っぽい。この作品はトリックは、そんなに驚くものではないけど、そのトリックの設定!?がかなり面白い♪
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2011、5月読了
ここ最近では最も勢いのある作家さんでしょうか?「謎解きはディナーの後で」は本屋大賞受賞、過去の文庫化作品も書店の一番目立つところにコーナー設置して山積みされてます。
そんな中で初読み作家さんですが、マイミクさんお勧めの入門作品として『舘島』をチョイスしました。
以下ネタバレあります、ご注意ください!
ユーモアミステリの旗手!と評されてる通りキャラの会話が楽しいし、笑いの基本をエロネタにおいてるところが個人的に大っ好きです!男子のアホなエロ妄想から始まるスラップスティック満載で、自然にニヤついてしまいます。確かに人前で読んでてニヤけ顔を見られるのは恥ずかしい限りでしょう。
と、全編に渡って楽しく読めるストーリーですが、ミステリ的に作品の構成はどうなの?という問題も高いレベルでクリアできていると思います。まぁ読んでて全く謎が解けなかったし、作中のヒントもよくよく読めばなるほど~となってるわけで、やられた感も味あわせてくれました。
著者の他の作品も文庫になってる良作が多いようなので、今年は読み込んでやろう、と思ってます。こういうジャンルの作品に大きな賞を獲ってもらいたいものです。