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周囲の証言からなる物語は序盤何を言ってるのか解り難く読みづらいが、語り手の話を聞くにつれ吉原の世界を知ることができ、まさに「手引」。とても興味深い。
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インタビュー形式で進む葛城という一人の花魁を追った直木賞受賞作。
吉原遊郭を知る、という意味でも、物語としても面白くて、
読んでおいて、損は絶対にない一冊。
失踪した花魁を巡り、吉原内外の様々な人物が語り手として登場する。
最初、そもそも何が起きて、彼女の事を調べているのか?
それが解らないまま、物語は進んでいくが、私自身の吉原への興味もあって、
ぐいぐいと物語の世界に引き込まれていきました。
気づけば、読み終わっていたし、そして読み返していました。
再読に耐えうる、一冊だと思います。
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失踪した花魁・葛城。主人公が、関係者から事情徴収した会話をざっと書き記した本です。
この関係者の話を聞くと。
吉原や花魁に関して、かなり詳しく分かるかと…。
まさしく読者に「手ほどき」してくれる一冊です。
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主人公は、花魁・葛城なのだが、
実際には最初から最後まで登場しないという、
なんとも不思議な手法の作品だった。
1人の花魁の失踪事件を探るミステリー仕立て。
その花魁に係わりのある者たちが順番に語ってゆく方式だ。
読みずらいと感じたのは最初だけで、
徐々に吉原に関するアレコレもわかっていきながら楽しめる。
さて、花魁の行方を探って聞きこみをして回っていたのは、
果たして誰なのか?
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最初は独特の言い回しでなかなか本に入り込めなかったけど、次第に慣れてくる。とてもよく作られている。
当時の文化も良く表現されていて興味深い。
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時代小説が無性に読みたくなった時に出会った小説。
吉原の描写がものすごく丁寧でわかりやすい。
忽然と吉原から姿を消した花魁の謎。彼女はなぜ消えたのか? どうやって吉原から消えたのか?
ミステリとしても十分に楽しむことができる。
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すごく面白かったです。
全体としては、人気絶頂の花魁の起こしたある事件をめぐるミステリーっていうストーリーがありつつも、吉原で働くいろんな人たちの語りがいくつも集まっていて小説の全体を成しています。
どんなにキレイごとを並べたって、女として人として、吉原みたいなとこの存在を是認できない。人身売買、人権無視、女性蔑視・・・
でもフィクションの読み物として、この小説はほんとに面白かったです。花魁の華やかな姿の裏にある悲劇はもちろんのこと、吉原で働く番頭や見世番、楼閣の主のほか、吉原に通う客たち、また、花魁ではなくて吉原で働く様々な女性たちも登場し、それぞれの生き様を語ります。その語り口がまた味わいあって面白いんだよね。
吉原、という切り口から、江戸時代の人たちの暮らしがよく分かるし、今も昔も変わらない人間ドラマが楽しめました。軽く読める小説ですが、味わい深くてほんと良かったです。直木賞、なるほどね、です。
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始めの頃は何が起こったのかさっぱり解らず、アリンス言葉もあって何を話しているのかわからなかった。
1人、2人と話を読む度におもしろくなってきて最初の訳がわからなかった数ページが嘘のようになった。
吉原という、今の世の中では考えられないような世界の事が事細かに語られていて、正に「手引」自分がその場に何度も行った事があるくらいイメージが湧いた。
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読んでも読んでも全体像がつかめず、謎が深まっていくので夢中で読んでしまいました。
最後には、騙されたという気持ちになりますが、納得はできる結末です。
ただ、吉原っぽい華やかさがもっと出ていたら良かったのになと思いました。
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-20090430
著種曰く「いい意味でも悪い意味でも、今も日本社会には金銭を介在した男女関係が、ある種の文化として存在する。それを代表するのが吉原で、一度書いておきたかった。当時の習俗を忠実に再現することによって現代を逆照射するものがあると思う」と。
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時代推理もの。主人公がいろんな人に話をきいて行くという構成が斬新。江戸時代の光景が目に浮かぶようだった。
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主人公が、花魁が失踪した事件について、各関係者に話を聞いていく形のミステリー。
各話は各関係者の語りだけで構成されている。
廓の生活や、花魁達の裏事情など、吉原生活に興味のある人でもそうじゃない人でも楽しめる要素がふんだんにちりばめられていた。
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江戸時代、吉原遊郭の名花魁が突如失踪した事件をとある男が周囲に聞き込みをしていき、失踪理由が明らかとなっていく。
ただ男視線での言葉や動きはなく、すべて話を聞きに行った関係者からの目線。
なんか湊かなえっぽいw
何が真実何が虚像かわからない吉原の世界。すっと話に入っていけてさくっと読み終えられた。
ただちょっとあっさりしすぎかな…
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謎が謎を呼ぶ展開から始まり、あぁこれは全てが明らかになってから評価する内容の作品だなーと思ってましたら。それだけの描き方をしただけある、納得で圧巻のラストでした。ミステリ解決編のすっきりした味わいに、人間の志や哀愁を織り交ぜた終盤の展開は見事です。吉原の世界そのものの描写も綿密で脱帽。11年1/11読了。
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花魁葛城の失踪事件をさまざまな人からの証言をもとに追っていく。しかしその追っている人物(主人公)自体誰なのかわからないのも面白かった。
明らかになる葛城の人となり。証言する人々の人生。
嘘か誠か・・・
私は女房がいるのに吉原で働いてる男の弁が一番好きだったな。
吉原での遊び方、女郎の生活、花魁になるまで等まさしく「手引き」で、わかりやすくて詳しくなれたけど、この知識を使う機会がないのが残念。
すべてがわかった後でもう一度読み直すのも面白いかも。