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読了。「こんなもなぁ、墓場まで持っていく」焼却炉にむかって次郎さんが呟いたという、逸話が浮かんできた。外交の第一線に立ち向かってきた、ほぼ現役の外交官の新書。国際社会の日本の立ち位置 なう がわかる。さあ、どうする新生内閣のおのおの方。
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昨年まで外務事務次官であった著者が自らの経験から、日本のあるべき姿に言及している。経験を積み重ねた人の言葉は重い。
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【7/150】こういう本は古本屋で買って読んではだめよね。やっぱり旬が命の本かな。テレビでよく映っていた薮中さん。ほんと諸外国との交渉おつかれです、と思わずつぶやいてしまう。
マスコミの情報はほんと当てにならんといつも思う。当人が書いた本をまず読んでみないと、ことの善悪はともかく、当事者の生の意見は興味深い。
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僕としては、TPPに反対なのですが、賛成の人の本を読んでみました。著者が、なぜ、賛成しているのかは良くわかりませんでした。方針を決めるのは官僚ではなくて与えられた条件下でできるだけがんばることしかできないのだから、小泉首相の時代にがんばった結果、TPPにも、国内でぐずぐず言っていて、外交の現場で信頼を失うのは困るみたいな立場になってしまうのだと思います。
アメリカの覇権がまだまだ続くという前提なら、まあ良いのでしょうが、アメリカに売っても、ドル刷って支払われるだけというのが見えている状況だし、ドル安が進めば、アメリカ製のものでも、もしかしたら競争力を持ったりすることもあるかも知れず、TPPでクリンチされている状況で、ドル印刷で、ドル安誘導とかされたら、困ってしまうはずです。
著者が、そういう心配をしているようには思えませんでした。
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回顧録でありながら、関係者に迷惑をかけたくない気持ちが強すぎる。一般論が多く、背後には含蓄に富んだ話もあるのだろうが伝わってこない。
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これからの日本人には論理的に説明する力が必要だとおしえてくれた。
僕もロジカルに考える事を意識してみようと思う。
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なかなか読みやすく面白い内容なのだが、題名が大げさすぎるので星3つ。筆者が冒頭で書いてるように「インサイダー」な情報はないので期待しすぎると落胆します。
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西日本新聞2011.02.13朝刊。
発行3ヵ月足らずで12万5000分の大ヒット。
衰退しかけている日本への処方箋。
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目次
第一章 「アメリカ離れ」のすすめ
「NOと言えない日本」
黒船以来の伝統的構図
アメリカ市場の決定的重要性
「日本異質論」から構造協議へ
前代未聞の一ヶ月
表現とプレゼンの重要性
第二章 日本的外交の限界
あまりに敏感な反応
中国外交は本当に「したたか」か?
なぜ「外圧」を待つのか
二つのお決まりフレーズ
「Thank You広告」のトラウマ
日本流の「Yes,we can」
世界が嘆くODAの激減
第三章 衰退する国家から転回を
ガラパゴス現象への危機感
「今のニッポンは素晴らしい」
危機的デモグラフィー
外国人労働者の受け入れを
Look Koreaの時代
若者よ、今こそ世界へ
第四章 外交交渉の要諦
I 敵を知り、己を知る
II 互いを理解し、信頼関係を
III オフェンスとロジックが大事
IV 交渉争点の絞り込みと節目づくり
V 最終局面では、勇気をもって決断、決裂も恐れるな
VI 「51対49」の原則
第五章 北朝鮮はなぜ手ごわいか
われわれの一日は相手の一年
最初に過大な要求
中国も手こずる「NO」
建前を重視する
見事なほどの豹変
六者協議の実情
第六章 海洋国家の矜持
経済水域は死活問題
日中漁業交渉の顛末
東シナ海ガス田交渉の合意まで
尖閣上陸とヘリ異常接近
日韓漁業協定の舞台裏
第七章 アジアの中の日本
ASEAN諸国との連携
難題は農産品の水際措置
東アジア共同体構想とは何か
TPPとベトナムの戦略的外交
環太平洋か、東アジアか
第八章 先進国首脳会議の裏側
ボスの意向の代弁者として
さすが、と思わせた首脳たち
終わりに
長年外交官として、海外との交渉に当たってきた氏の本である。
相手との交渉にあたり、信頼関係を築き、相手の狙いを理解するということには激しく同意する。外交という国同士の利害が衝突するところなので、会社の代表というような立場で、限られた人の代表ではなく熾烈さが理解できる。それだからこそ上記の基本が大事であるのであろう。その基本を守るためには正しい情報が必要である。
交渉において論理が共通言語であることは分かるが、欧米人が正しいと振りかざす論理が本当に正しいかどうかは吟味する必用がある。彼らのロジックの組み立て方は、目的の善し悪しは別として、相手をどう動かすか、それをどう説得するかという点に集中していることがあるように思われる。その論理を暴くためにも相手の狙いを理解する必用がある。
また、海外と付き合いのある人が良く言う言葉に「日本国内では知られていないが...」と始まる日本の美点がしばしば挙げられるが、そのような点をなぜ日本にいる日本国民が知らないのだろうか?交渉にあたり、相手のことと同様、自分のことを知ることが重要であることは孫子からも伝えられていることである。自分の武器も分からないと相手の狙いも正しく理解できないのではないか?
国民レベルではグーグル等の翻訳サービス等で海外の情報も容易に分かるようになってきた。が、やは��日本のマスコミの動きは重要であると思われる。
国家レベルであれば日本は公に
国家レベルに際しては日本は公には諜報機関を持っていない。今から育てる方法もあるが、手っ取り早く情報機関に定評のあるイギリスと手を組みという選択肢もあるのではないかと考える今日この頃である。
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薮中さんというのはとても優秀な官僚だったのだろうということはこの本からうかがえます。しかしどうも当たり障りのない範囲で書かれており、迫力に欠けるというきらいがある。もっとどろどろとしたことがあっただろうに、どうもきれいに書きすぎているように思えてなりません。
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単なる新書かと思ってたら、意外とこっそり暴露だの皮肉めいたことを言っていたりだのしていて、面白かった。
タイトルは特に内容と関係ありません。
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とかく悪く言われがちな外務省だが、日本の国益のためたいへんな交渉を続けているというのが、よくわかる。足を引っ張っているのは無能な政治家だろう。
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カンブリア宮殿をみて衝動買いしました。
交渉にはオフェンスとロジックが必要。
オフェンスこそ最大の防御。
文化や習慣が異なる相手と違う相手と話す場合、ロジックが「世界共通用語」となる。
交渉相手とは信頼関係の構築が重要。信頼なくして合意は不可能。
信頼関係確率のツボは下記3点。
①ウソをつかず、欺かない
②絶対に必要なことと、融通の利くこととを分け、優先順位を相手に分かるように伝える
③ダメなこと、デリバー(実現)できないことは、はっきりと言う
外交関係の裏話で突っ込んだ内容は伏せられている感がありました。
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外交は、コロコロ首がすげ変わる政治屋ではなく、著者の様な優秀な外交官が行っているのだなと改めてかんじた。
国のトップがコロコロ代わるのは良くないと最後に書いているが、全くその通りだ。
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日本の外交の一面を垣間見ることができる本です。日本人として今後どういった外交姿勢を取るべきかを示唆している点で参考になりました。