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時間ないのが判っていながら、読むのがやめられず仕事に行く直前まで読んで、読み終えた本。正直、物凄くテンション下がって、めっちゃ凹んでしまって、仕事行く前に読んだ事を少し後悔しました…。最初から松子の人生の結末は判り切ってた筈なのに、それでも最期は涙がとまりませんでした。幸せって人それぞれで、自分の大切なあの人にとって、これが一番幸せだって思った事だって、本当は不幸せでしかないことって、たくさんありますよね。相手の幸せを願うばかりにすれ違って…。もし、あの時…と言う事がこのお話にはたくさんあって、松子は一生懸命幸せに向かって生きてるのに、私にはそれが幸せになれる選択には思えない…という事が凄くたくさんあって…。この生き方に、この人生に共感は決して抱けなかったけれど、それでも懸命に生きる姿は好きでした。世の中の汚い部分だとか、不条理だとか、狡さとか…。世界は思ってたより美しくなかったけれど、それでもそんな世界でも、やっぱり生きていたいなぁ…って。 どうでも良いですけど、映画化にあたっての監督コメントの帯は詐欺だと思います。少なくとも、私はこの作品を読んで全然心があたたかくなんてなりませんでした。寧ろ荒んだよ!
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読み終わった後は、どっと疲れがでました。甥の笙が松子の関係者に当時の彼女の様子を聞くのと交互に、松子自身の言葉で当時の様子を書いているのが面白さの一つなのかとも思いました。
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『「高校の生物の時間にね、先生がバンティングのことを話してくれたの。そのとき、あたしも一つでいいから、世の中の約に立つことを成し遂げたいって、強く思った。バンティングみたいに、自分の生きた証を、世界に残したいって。せっかく人間に生まれてきたんだから」』
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上巻のつづき。どんどんひきこまれます。
彼女はどんな人生を送ったのか?なぜ死んでしまったのか?
この主人公は思うがままに生きた人。そして愛に生きた人。
私はどんな生き方なんだろう、そんな風に考えさせられました。
というわけで星3.5つなので4つ。
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美しくて、努力家で、幸せになる力があるのに、幸せをつかみかけても決まって幸せの直前でどん底に落ちていく松子。
幸せをつかむ才能って、客観的な能力とは別のものなんだよな、ってなんか思い知らされます。
平凡な、普通の幸せをつかむことの難しさ。
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読書中、松子が中谷美紀にしか見えず、劇団ひとりが誰の役なのかばかりが気になっていた。映画の方が面白そうだ。
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松子下巻!!家を飛び出し、ついに故郷も男と一緒に飛び出たところから。
俺はやっぱ嫌いじゃないです、コレ。少し松子のキャラが薄い感じもするけど。上がってはそれ以上落ちて、また上がっては落ちて・・・の繰り返し感もあった。まさに不幸の繰り返し。階段を跳ねながら堕ちていくイメージ。
最初に本の題名聞いたとき、とんだ破廉恥女が周りの人間を騙し騙し生きていくのかなぁとか思ったけど、結局松子は純粋で、健気で、真面目で馬鹿で可哀想な女でした。
松子は、いつでも愛を求めてたんだね。体全身で満たされる愛を。裏切られる痛さを知ってもなお求め続けた松子の愛に乾杯。
最後の方なんか、可哀想やなぁほんと。堕ちるとこまで堕ちて、それでも這い上がろうとした矢先に、閉ざされる松子の人生。
松子おおぉぉおおぉ・'(PД`q)゚:.
笙と明日香の方、もうちっとどんでん返し期待してたのに・・・。実は松子の・・・とか。
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松子の人生後半戦。不幸すぎて幸せの意味が分からなくなってしまっているのかもしれないなぁ。死を迎えることで開放されたのかも?でもそれは違う気がする・・・。
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上巻では松子の不器用さをもどかしく感じていましたが、いつの間にか松子を応援してました。
運命や生き方について考えさせられ、迷路の中へ入り込んでしまいました。
心地よい読後感があります。
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(下)も(上)に劣らぬ転げ具合。他の人のレビューにも書いてあったけど、松子さんって本当に嫌われていたのかな。最後は悲しい結末だった。でも本気で誰かを信じれる姿勢、やろうと決めたことをしっかりこなしてしまう才能、賢さには憧れすら感じた。偶然にも今日から映画が公開らしい。たぶん本とはだいぶ雰囲気が変わりそう。松子の人生が大きく変わったのは大人になって就職してから。大人になってからここまで変わることがあるんだと思ったら、逆に今から良いようにも悪いようにもかなりのことができるんじゃないかな、変えられるんじゃないかな、と思った。一気に読んでしまった一冊。
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不幸のスパイラルに自ら飛び込んでいく松子。普通選ばないよねという選択肢をわざわざ選んでいるように見えながら、実は私だって人生この先どう転ぶか分からない。映画版も見たくなった。
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過去の松子と、現在の笙の距離がどんどん近くなってきて、やがて松子の一生が明らかになってきます。
一見奇妙なほど波乱万丈な松子の一生ですが、意外と誰にでもありうることなのかもしれません。
本は割とシリアスな感じですが、映画はかなり趣が違うようなので、見てみようかと思いました。
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もちろん(上)も読んでいます。映画が気になって、映画を見る前に原作を読もうかと。面白かった。人物の描き方が上手いなぁと。松子を殺した犯人はそーきたかという感じ。
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著者が男性であることに驚嘆。女性をよく観察しているのかそんな環境で育ったのか、まるで松本清張のよう。
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ヒモの小野寺を殺した松子は理容師の島津に助けられるが、結局逮捕される。島津と暮ら
すことを目標に刑務所で美容師の資格を取るが、松子が出所した時彼にはすでに妻子がい
た。美容師として働く松子の前に、かつての教え子、龍が現れる。人生に対する長期的視
野に欠くため、悉く目の前の男に翻弄される松子。ここまで極端でなくても、全ての女性
は松子的一面を持ち、全ての男性は松子のような女性を待っているのかもしれない?反面
教師にしたい女性の一代記。