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今から約400年前に、中国の洪自誠によってかかれた処世訓がまとめられている本。まえがきに書かれていますが、中国古典の代表的な儒教のテキストである『論語』と『老子』の思想の中間的な考え方といえるのが、本書である『菜根譚』とのことです。普遍的な考え方を綴った文章の中に、バランス感覚をもって生きるヒントが詰まっていて参考になりました。(2011.9.28)
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一つ一つが読みやすいけど、つなげてみると、矛盾もあると思われる。そんなもんかと思って読むといいかな。
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菜根譚
人間の一生は、後半の人生をどう生きるかで決まるのだ。
天が幸福を授けてくれないなら、自分を磨いて幸福を得よう。
天が肉体を苦しめるなら、精神を楽にして苦しみを減らそう。
恩返しなど期待できない相手のためにこそ、恩を施すべきだ。
大切なのは、耐える力を身に付け、辛抱強く生きていくことだ。
太陽が地平線に沈んだ後でも、空は夕焼けで美しく輝く。晩年になっても、気力を充実させれば、さらなる飛躍を遂げることができる。
早熟は晩成にはかなわない。
常に死を意識し、病気になったときのことを考えながら暮らしていけば、色欲や物欲、名誉欲といったものに惑わされることなく、人としての正しい生き方をすることができる。
立派な人物とは
小さなことにも手を抜かない
人が見ていようがいまいが、悪いことはしない
失意のどん底でも決して投げやりにならない
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菜根譚の翻訳のなかでも一番読みやすい。儒教・道教・仏教の三教の考え方の基礎が理解できるので、ひとつぶで3度おいしいお得本。分厚いのはご愛嬌。
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いいフレーズがいくつかあった。
ようはフツーがいちばん幸せ、ほどほどで満足することをすすめている。
なんどか繰り返して読むうちに浸透してくるのだろう。定期的に読み返したい。あらたな発見がありそうな本でした。
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儒教・道教・仏教の違いもよくわかっていないのだが、各々の良いとこ取りをした有名な書らしい。が、精査すると各々の思想の矛盾に満ちていているとも言えるし、1冊の本としてまとめてしまえば、結果的には中道になっているとも言える。
内容的には新鮮味はなく、殆どが実践できているような気もするが、バランス的にはもうちょっと俗世間にまみれた方がよいのかな?という気はした。その必要性もないし、別に困ってもいないので、能動的にやるのも中々難しいのだが、あまり世捨て人にならないように意識しておく必要はあるのかと。
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私は薄っぺらい人間ですので、つい最近の小手先のテクニック系のビジネス書に手を出してしまいがちですので、読書術の類の本でも薦められていたので、未知のジャンルでしたが読んでみました。
普通の本ですと300ページを超えると思わせるような分厚さに驚きましたが、紙がやや厚めであることと、とにかく余白が広いですので比較的短時間で読み終えることが出来ました。
時代を超えて、普遍的に通用するものが多数あるものだと感じることの出来た一冊でした。
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【2015/3/5】
紹介者:高村さん
レビュー:米山
「さいこんたん」って読みます。
中国の古典、というお堅いイメージのあるタイトルですが、高村さんのほんわかした雰囲気に似た、優しい論調の本。
中国に古くから伝わる「道徳」のような存在なんだそう。
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川上哲治、吉田茂、松下幸之助など歴代のリーダーが愛読していた書は、それでも諦めるなと常に励ましてくれる温かさがあると感じています。
特に好きな言葉が下記です。
「徳とくは才の主、才は徳の奴なり。」
才ありて徳なきは、家に主なくして、奴、事を用うるが如し。幾かん何ぞ魍魎にして猖狂せざらん。
また、この書には出てきませんが、
後集76が私にとって最も大切にしたい言葉です。
「伏久者飛必高、開先者謝独早。」
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名声も財も求めようとせず、穏やかに生きる。
何が目新しい発見だったかと思うに、心穏やかに生きるのが幸せという考え方でした。
主義主張を言う人はいつか、それを理由に批判され、道徳を言う人もまた、過ちを犯すときにそれを理由に中傷される。
正義や理にかなったことさえ、自分も大した人間ではないのだから、人に求めてはいけません。という考えは新しかったです。
この間本の中で、正義を声高く主張してはいけないと書いてあって、これはいかにと思っていたので、これを読んで、そういうことかと納得しました。
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道徳本みたいなものはあまり好きではないが、さすが各界の著名人が愛読していた1冊。とてもバランスが取れていて、恐らくどんな境遇、心境の時にも何らか支えになってくれ、自分を前向きに、成長に導いてけれるだろう言葉が見つかる気がする。
今回はフラッと行った本屋でのジャケ買いだったが違う訳も読んでみたい。
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中国に住んでいた間に教えてもらった本。道徳のようなイメージだが、実際には自分を中心に考えたとき、幸福になるにはどうすればいいか、または幸福とは何かに気がつくためにはというテーマの、自己啓発本または心を落ち着かせる本のようなイメージ。最近流行りのマインドフルネスにも通じる考え方だ。あまり欲にばかり気がいくと疲れるよ、そうではなくてもっと穏やかに世の中を見てみなさいよ。幸せってのは、お金とか地位とかではなく、ただゆっくりと日々を過ごせることなんだと思うよという感じ。
「耳に痛い忠告や小言を常に聞き、心の中に思い通りにならない物事が常にあってこそ、自分を磨き、大きく成長できるのだ」
質素で、苦労を厭わず、ゆとりも持つ。心の持ちようをしっかりと噛みしめるように教えてくれる書である。
「人格は、人を受け入れる度量が大きくなるにつれて高まり、度量は、見識が深まるにつれて大きくなる。」人格を高めるには、度量を大きく、つまりは見識を深めなければならない。心穏やかに、広い心で。
忙しいと、必ず飛んでしまうこの本の主旨。如何なる状況にあったとしても、焦らずに、ゆっくりと幸せを願う。日々過ごせることに感謝して、穏やかに。
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本書のはじめに、「『菜根譚(本書の原本で中国古典)』は、田中角栄、五島慶太、吉川英治、川上哲治らの愛読書であった」とある。読了して、その意味の深さを私なりに理解した。 人臣を極めた(人臣を極めなくとも)人の多くは、多かれ少なかれ、自我の肥大を起こしてしまう。その地位ゆえに、この肥大が暴走の域に達しても誰もそれを止めてはくれない。そのことに気づき、それに恐怖を感じ、晩節を汚すようなみっともないことをしたくないと思ったのが、上記した彼らだと思う(実際に出来たかどうかは別として)。だから、「菜根譚」を座右にした。座右にして、自我の肥大を省みた。「菜根譚」とは、このような本である。本書は、その意訳本である。従って、己の戒めのための本であるといってよい。最近、暴走気味の方にお勧めする。 ちなみに、菜根譚とは、「人よく菜根を咬みえば、すなわち百じなすべし」という言葉に由来する。意味は、「硬い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることが出来る」。
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400年ほど前、明の洪自誠が「儒教・仏教・道教」を学んで書いた、心の持ち方に関するアドバイス。世の中はプラスマイナスゼロなので、頑張りすぎないこと、名声を追い求めないことなど、現代社会で疲れた心を癒してくれるメッセージ。でも人間って頑張っちゃうんだよね〜。無理のない範囲で頑張りましょう。
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現代でも読み継がれるだけあり内容としては過不足ない。
人としての生き方を説き、単なる善人でもはたまた悪人でもなく中庸であることを目指すべきなのかと受け止めた。
ただ、エッセンシャル版よりも詳しいが特にこの本ではなくても良いかと思った。