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ロマンチック・ウルフ みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (4件)
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  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

隠し事と激しい愛

2002/07/22 13:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ミントティー - この投稿者のレビュー一覧を見る

図書館の司書ウィリアムの恋人ダニエルは秘密が多い。イギリスを舞台に美術品をめぐる事件を絡めたロマンチックスイートラブ。ダニエルの愛しかたはキチクで、これもまたワイルドな感じで魅力的です。天然な日本人留学生も重要な役割で出てきます。イギリスのすてきな田舎の様子が伝わってきて行ってみたくなります、あと図書館のシーンがすごくすてきです。おすすめな一冊です。

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紙の本

ぜひ読んでもらいたい一冊

2002/01/24 19:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:smile - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんとも飄々とした、著者たけうちさんの魅力全開のボーイズラブ。オススメの一冊。
 ウィットに富んだ会話を愛する図書館司書のウィリアムには、二週間にいっぺんしか会えない秘密の恋人がいた。ふざけた会話ですりぬけて、本名すら教えようとしない不実な恋人の名はダニエル。お互いに愛しあっていることはカラダから伝わってくるのに、なかなか縮まらない二人の距離に、次第にウィリアムが焦れはじめ…。
 主人公であるウィリアムとダニエルはもちろん魅力的なのだが、個人的に一番惹かれたのは、日本からの留学生で、トボけた研究者体質がなんともいい味を出している羽田宙。その名のとおり、ほわほわと宙を漂うかのような彼の人となりに、何度も頬が弛んでしまった。ウィリアムに淡い恋心を抱くが、羽田宙は、常人には思い付かないような愛し方でウィリアムを愛してゆく。「こういう愛もあるんだな」と、思いもよらず、ラストは感動で落涙してしまった。後味がやわらかく、それでいて雄大。ぜひご一読いただきたい一冊。

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紙の本

隠し事をする恋人への不安。

2001/10/26 16:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る

 一匹狼のように誰彼に懐かないウィリアムと、肝心なことは冗談でケムに巻いてはぐらかしてしまうダニエル。ダニエルの深過ぎる愛情に気付かないウィリアムは、すべてを見せない恋人にどこか不安を感じているが、素直に寂しく思っていることや不安でいることを告げることが出来ず、苛々してしまうところがせつない。
 全体的には二人の、どこかはぐらかしつつも、やっぱり甘ったるいような、たけうちさんらしいテンポのいい会話がおもしろく、また、危険な“リセット”という裏の仕事が成功するまでのドキドキハラハラ感のあるストーリー展開がメインなのに、ちゃんと二人の恋愛部分もしっかり話しに絡んでいる上、昨日今日のエピソードだけでなく、ロマンティックな過去のエピソードが、素敵な隠しエッセンスみたいになっているのもよかった。

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紙の本

それぞれの愛のカタチ

2001/09/05 07:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koko - この投稿者のレビュー一覧を見る

 キャラクターが良い。ウィリアムとダニエルと宙、三人それぞれの愛の形に心が温かくなります。恋人を真直ぐに、対等な立場で愛そうとするウィリアム、秘密を抱えながらも彼を情熱的に愛するダニエル、そして静かに無償の愛を向ける宙。ウィリアムより大人で、ベッドでは野獣に変身してしまうダニエルが、ウィリアムを仔狼で自分は犬だと称するところもいい。欲を言えばいかにもこの作者らしく、いい人すぎる人がちょっと多いかな。
 ちっちゃなソラが美術館の屋上で一人星空を見上げるシーンは心にしみます。

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