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狂犬病ウィルス感染の話。
今、世間では新型インフルエンザが流行しているので
感染の恐ろしさという点ではタイムリーな感じで読めたが
なかなか読み進めることが出来なかった。
テンポが遅いせい?
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小さな町でのウイルス感染で引き起こったパニック現象。マスコミの煽り方や、地域住民のヒステリックな行動、医者の困惑がリアリティーあって面白い。新型ウイルスではなく、狂犬病という従来のウイルスを扱っているのに注目。『繁殖』でもイタイイタイ病のカドミウムだったり、恐ろしいのは新型ばっかりじゃない、ということを学ぶ。半世紀発症してないからって行政も備え不足だし、個人もぬるすぎる。動物を飼っているということに関してもっと注意深くなるべき。この作品はパニック映画みたいな緊迫感は、正直なところ、ナイ。でも、こういう地味に警鐘を鳴らしている小説のほうが多くを学べる。主人公の真澄にも好感が持てた。
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日本海に面した北陸地方の平瀬港は、伏見富山港・新潟港ほど有名ではないが国際港である。
港がある平瀬市から南に山賀町に成田医院がある。
成田真澄は、東京にある大学病院に勤めていたが父親が急逝してやむなく実家の医院を引き継いだ。
中央から町医者に転じて未練に悶々とする日々を過ごしていた。
ある日の休日、叔母の桂子から小学生の従妹の明日香の様態がおかしいと連絡が入る。
すぐに見たのだが、様態がわからずただの風邪の可能性もあるので風邪の処方箋をだし様子を見るように伝えた。
その日の晩に明日香の様態が急変。
救急車を呼び、近くの総合病院に入院した。
真澄は気になり、その病院を訪れたのだが、原因不明の病に倒れ数日後治療法も見つからないまま死んでしまった。
その後、明日香の友達も同じ症状で死んでしまった。
真澄は、寝たきりの祖父に話助言をもらう。
昔に似たような症状があった事を知らされる。
それは、国内では撲滅したはずの狂犬病だった。
県立病院に勤める同級生の亮子に二人の血液検査をしてもらったが、ウイルスの感染が無い、原因も解らなかったという。
真澄は、同級生の獣医の渡良瀬敦彦と亮子の力を借りて真相を探るのだが・・・・。
そして、町に狂犬病患者が現れた・・・。
仙川環の医療ミステリーです。
小学館では第四弾ですね。
今回は、発病したら致死率が100%に近い狂犬病です。
パニックサスペンスと書いてありますが、これはミステリー色の方が強いです。
テンポもよく落ち着いたミステリーなのでとっても面白いですよ。
ほぼ一日で読み終えたので魅力的な作品です。
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半分教科書みたいだ。
医療系。ネタは深刻。なんかお話としては淡白な展開・演出。「分かりやすい狂犬病の恐さについて」みたいな。なんか教科書読んでるみたいだった。作者の仙川さんは医大修士卒の女性ということで理系っぽい女性ぽい感じ出ちゃってるのかなぁ。いえいえ軽蔑してませんて、理系女子はキライじゃないんだな、これが。採点は600円満点中340円。
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狂犬病!コワイヨーーーー!という恐怖に訴えかけてくる割にはどうにもカタルシスがない。
致死率ほぼ100%史上最悪のウィルスですよね。
想像するだけで恐ろしいんですけど現場があまりパニクってないというか。
重いテーマ持ってきた割には、消化不良かなあ。。。
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連続で仙川さんの本ばかり読んでるとちょっと飽きる(苦笑)
テーマは面白いし医療系は嫌いじゃないけど四作目でもまだ主人公(はみんな違うけど)に感情移入できない。
後一作あるけど期待してない。
でも扱うテーマは好きなんだよね、読みやすくてわかりやすいし。みんなが読んでくれたらもっと病気や医療問題、ワクチンなんか理解してもらえるだろうなぁ。
ホント、日本は平和ぼけじゃないけど危機感薄いなぁって思う。
そのくせ何かあると過剰に騒ぐんだよね。って愚痴になっちゃった(汗)
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アライグマと引っ掻き傷が出てきた時点で、何かの菌に感染してるんやろうなぁ。とは思ったけど。
まさか主人公の友達の亮子が、あんな風に事件に関わってるとは思わんかったなぁ。
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父親の急逝で大学病院からやむなく新潟の片田舎の医院を継いだ成田真澄が主人公。根絶したはずの狂犬病の発生から騒動に発展する展開や、三角関係の恋愛事情なども織り交ぜて、適度に面白いストーリーだった。けど、エピローグは何を意味するんだろ。単にスリラー映画の終わり方を模しただけなのか、続きを示唆するエピソードなのか。ま、前者かな。
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やはり仙川氏、展開早くて読みやすい!いつものごとく、途中で犯人像が透けてくるのは玉にキズだけど、驚くべき犯行の動機づけが丁寧に作られていていい。そして、今もどこかで本当にこのような危機が訪れているのかもしれない、と思うと少しゾッとしたり。色んな側面から楽しめる作品でした。
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父親が急逝しやむなく実家の医院を継いだ成田真澄は、田舎で悶々とした日々をおくっていた。そんな折、従妹が原因不明の病に倒れ、治療法もわからぬまま死に至らせてしまう。その後、従妹の友人も同様に死を遂げる。
狂犬病に酷似した症状、撲滅したはずの殺人ウイルスの再上陸なのか?
町民はワクチンを求めてパニックに陥り、飼い犬の無差別殺害も続出。
はたして、その感染源は?
仙川環さんの本は、どれも面白い。
この再発は、医師としての成田真澄、一人の女性としての成田真澄の心情の変化が描かれていて、周りの登場人物の魅力もあいまって、引き込まれて読んだ。
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仙川環の医療ミステリー(パニック?)小説。
毎度のことながらさらっとサクサク読める。
読み進めていくと、なんのウィルスかわかってくるのだけど、日本にはもうないと言われている。
でも、100%ではないと考えさせられる。
こういう事態になってもおかしくない。
やはり最後は急ぎ足だが、それでも十分に面白かったし、このウイルスに対しての知識も増えた。
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今まで狂犬病予防って、おざなりで
形骸化されている印象だったけど
発症すれば致死率100%の恐ろしい病気。
確かに日本で半世紀もの間、発症例がないといっても
意外な感染ルートがあったんだなぁ。
前半のゆっくりした、むしろ歯がゆいペースに比べ
後半から終盤にかけての、なだれ込むスピードは笑えた。
おかげで結構ハラハラしたけど。
しかも、なぜ、あの「キーパーソン」の「病死」が
取り残されるのだ?
普通気づくっしょって突っ込みながら読みました。
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狂犬病こわい…
どんな病気でも再発って考えられるんだね。
毎度のことながら展開に無理がある気もしたけど、さくさく読めた。
この人の作品はみんな主人公が女性で医療関係者なのかな。
なぜだか、どうしても好きになれない(笑)
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成田真澄(ますみ)は、東京から実家に戻ってきた内科医。
父親が急逝したため実家の医院を継いだからだが、田舎町での日常に不安や不満を募らせていた。
そんな中、10歳の従妹が原因不明の急病で亡くなり、さらにその友人までもが同じような症状で亡くなってしまう。
祖父の何気ない言葉からその病の正体が、日本では半世紀前に撲滅に成功したという狂犬病の可能性が出てくる。
発病すれば致死率100%の殺人ウィルス。
医者として無力感に苦しみながらも、感染源の特定を探す為に独自に調査を進める彼女は、意外な真相を目の当たりにする・・・。
真澄って名前を見て「男」と判断してしまいました。「ガラスの仮面」の影響かな?(笑)
発端となる事件のときに従妹から「お姉ちゃん」と呼ばれていたことで自分の勘違いに気がつきました(^^ゞ
どうでもいいことですけど、序盤から予想外な展開(笑)に思わず苦笑し、そのまま物語に引き込まれていきました。
そして、狂犬病が「発病したら致死率100%」なんていう恐ろしい病気だと初めて知ってからは目が離せない状態になり、それからは最後まで一気に読み終えてしまいました。
途中から、何となく「誰が事実を隠蔽しているか」は見えましたが、そんなことが気になりませんでしたね。
子供が犠牲になる痛ましさはありましたが、それでも読後感はそれほど悪くなかったです。
最後のエピローグも、未来への警鐘を鳴らしながら新たな「再発」を予感させる終わり方になっていてなかなか良かったな、と思いました。
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撲滅されたと言われる狂犬病を題材にしている。それに女性ならではの微妙な恋愛感情を絡めている。新種のウィルスが発生した際の対応についての勉強にもなった。これで仙川環作品、制覇。