紙の本
「カンニング」という言葉から想像できない清々しさ!
2018/10/05 15:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔、カンニングをテーマにしたコメディ映画があったので、そういうドタバタストーリーかなと思っていたのですが…小説としても十分に楽しめました。
映画版はコメディ要素が強く、カンニング方法も奇想天外ながらギャグに富んでいる部分もありましたが、この小説では理論的で科学的。
主人公のオーソドックスなカンニング方法も含め、こんなにたくさんのカンニング法があるんだなと感心します。
そして、教師陣とのハラハラ感。カンニングそのものの是非はともかく、動機も含めて主人公たちを応援したくなります。
それまで絆なんて皆無だった仲間たちとの協力など、青春スポーツ小説にも負けない熱さがありました。
そして、現在の教育方針に対する鋭い指摘と矛盾を語るシーンは、『僕らの七日間戦争』にも似た共感をおぼえ、学生時代だったら「そうだ!そうだ!」と激しく頷いていたと思います。
だからこそ、いちばん盛り上がるべき「姉の死の真相」がわかるシーンがあっさりしすぎて、「え? もう終わり?」と物足りなさが残ったのが残念かな。
ただ、それを差し引いても十分にオススメできる内容でした。
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模倣しようのない精緻かつ大胆なカンニングのお話。
珈琲とハーブティと「ケロちゃん」が出てきます。
最後まで主人公の名前の読みを間違えて読んでました私。
うん、ふつーに考えたらそうだよね。ていうか、カタカナで書いてあるやん。最初に。笑
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カンニングをして大学合格を目指すコンゲーム小説。
あの手この手を駆使したカンニング方法が登場します。
でも小説自体の内容は月並み。
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色々なカンニング方法が出てきて面白い!と思った。
現実的には無理な気がしますが。
確かに暗記すればOK!なテストは意味ないよなぁ。と思った。
オチというか謎の部分はちょっと弱いかなぁと思ったけど、ジュブナイルノベルとしては全然OKだろうと思う。
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うんうん。瑞々しい恋愛と、青春小説と、意外な題材な
受験カンニングとの組み合わせは...結果上手くハマった
面白く読める作品ですねー。いい歳のオッさんが
読むにはやや、気恥ずかしいですが...(笑)。
自分の年代でカンニングというと映画の「ザ・カンニング」
なんですが、時代は違う(笑)。超ハイテクなカンニングな
方法はやや現実味に欠け、実践向きではないですが、
そこを突っ込むのは無粋ですよね。
オビコメント通りの「胸キュンコンゲーム小説」!
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「カンニング」という題材だけど、中身はさわやかな青春小説という印象。
昔、安室ちゃんがでてた映画に比べて、
カンニング方法も現代的かつマネできないような方法で、
その点は面白かった。
ただ、一回読めば満足という感じ。
ちょっと物足りない…。
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帯の「カンニングにまだこんな手があったのか!」につられた。確かに想定外の方法だったが、実現するのは無理。おとぎ話の域を出ない。会話型式で文体は軽く読みやすい反面、残るものも無かった。
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処女作『ウエディングドレス』以来の黒田研二の作品。
この頃、メフィスト賞出身の作家をよく見かけるようになっていますねぇ。
カンニングと言えば、カンペの作成くらいしか考えられませんでしたが
技術の進歩ってのはすごいですねぇ・・・
ただ、内容的にはちょっと薄い感じ・・・
この頃、質の高い小説が多いからだろか、ちょっと内容が薄い・・・
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面白かったです。受験のカンニングの話ですが、笑いあいのそれに加えての頑張りありの、青春というのが一番似合っているでしょう。話としてはそこまで長くはないのですらすら読めると思います。
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カテゴリ違いです・・・ミステリィ?だから推理小説としたが
「わけあってカンニングします」
「わかった!協力するぜ!」
「お姉さん・・・どうして」
一見コンゲーム小説のようでありながら、ライトなお涙頂戴
カンニング指南書にあらず・・・間違わないように(笑)
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姉の死の原因を知るために難関大学を受ける決意をした少女。
今の実力では合格できないので仲間とカンニングで入試突破をめざす。
カンニングの仕方がかなりハイテクで面白い。
でも、猛勉強をしたので十分入れる実力もついていた。
結局、死の真相は、意外なものだった。
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スポーツ特待生としてすでに有名大学の進学が決まっていた杜夫は、カラオケボックスに駆け込む一人の少女を見つける。
成績がトップクラスの愛香が学校の帰りにこういう所に行くはずがないのだが・・・。
不振に思いカラオケボックスに近づくと、理数系が得意ですでに進学が決まっていた機械オタクの隼人が現れた。
杜夫は、愛香と隼人に引きずられてカラオケボックスに行く。
そこに現れたのは、玲美だった。
玲美の姉は、杜夫の陸上部の先輩で成績もよく陸上部ではインターハイに出場して名門の私立大学の馳田に入っていた。
しかし、五ヶ月前にトラックに跳ねられて死んでしまった。
玲美は、そのショックから立ち直りいつも道理に見えていたが、最近鬼気迫るように教室で猛勉強をし始めていた。
その理由を愛香が聞くと、玲美は最難関の馳田大学を受験すると言い出す。
姉の死の真相を知るために・・・。
玲美の馳田大学の合格率は3%。
ほぼ絶望的な数字。
どうしても、真相を知るために合格したいという玲美のために彼らが選んだのは、カンニング!
玲美たちは、カンニングによって入試突破をはかろうとするのだが・・・。
ミステリー作家、黒田さんが書いたスリル満点の青春コンゲームです。
登場人物が少なく非常に読みやすくとっても面白かったです。
優秀な姉に嫉妬心を抱いていたが、その姉が死んだ。
その姉が残した日記には、姉の死に関する事が?
そのために何が何でも大学に合格する。
ストーリーは、単純ですがやっぱりこういうのは面白いです。
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☆3.5ってところかな。
いっきにすらすらと読んでしまいました。
ハイテクカンニンググッズ、ほしいなぁ♪
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カンニングは不正だけれど、なんか「あり」なんじゃないかと思わされてしまう。そう思えるのは、姉の死の真相をつきとめるためという決意のもと努力しているからなんだろうな。
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かるーく読めてしまう。その分内容も軽め。
カンニングの善悪を問うのはナンセンス。
忘れかけた頃、姉の死の真相が明らかになり不覚にも泣いた。