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澁澤龍彦の読み返し月間で。澁澤ワールド満載の美しい描写と皮肉が魅力。今読み返すとワンピースと似たワクワク感があるなと思った。新しい世界に飛び込んで行くという、好奇心をくすぐられる感じ。そして出会った変わった人々や生き物のキャラクターが、各地の伝説やシンボルに基づいているところも。尾田栄一郎さんも澁澤好きなのかな? 澁澤氏の遺作ということで死への想いも綴られているが、暗くなく、ホッとするような感覚に溢れている。
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夢の中、というか時空の迷路に迷い込んだような感覚が堪らない。上品な狂気。ふと、自分も天竺を目指す旅に出るのもいいかもしれないと思った。いや、もうその旅の途上にいるような気もしてきた。
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ジャンルのよく分からない小説だが、おそらく幻想文学……かな。
これぞ爺ファンタジー 笑
自由な想像力の世界を堪能。
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ふわふわとしながら読んでしまったけれど、考えながら読むと受け入れられない事象が沢山でてくるのでそれくらいが心地よく読めるのかもしれない。ティムバートンの映画「BIG FISH」を思い出した。
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歴史小説かと思ったら、苦手なファンタジー的な話でした。にも関わらず読めたのは筆力の成せる技か、或いはエロチックな要素が散りばめられたせいなのか?結末には衝撃を受けたものの、読後感は悪くない。
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素晴らしい!本書が著者の遺作というのも素敵過ぎる。高丘親王という実在した人物のエピソードを元にして、これだけオリジナルで毒とユーモアと魅力に満ちた東南アジアの描かれるとは・・・・。また入院中の著者自身と重なる部分もありその意味では切なさも増してしまった。単純に好きな一冊になったと言いたいが、著者の本書に綴ったメッセージや比喩など全てを読み切れていない感じも残った。何度も読み返さないとダメかなぁ・・・(苦笑)
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澁澤 龍彦が書いたと思うとそれほどグロくない。
でも、まあ、アルコール抜きの場では語りづらいことも。苦笑。
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22年ぶりの再読。あれ?こんなマイルドだったけ?「パタリロ!」と世界観が重なる。珍動物とか、エロ風味とか、奇想天外な感じが。て、パタリヤパタタ姫のせい?実はパタリロのほうが、先に発表されてるのは驚きの事実。
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道具立ても雰囲気も興味深い。それを語り手の声が損なっているのが非常に残念。作者の澁澤に感情移入できる人なら喜ぶのだろうけど。
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澁澤氏の遺作となった作品。『うつろ舟』を読んで彼の世界にハマった身として、とても面白く読んだ。人面鳥身の女、犬頭人、獏、諸々の奇怪な生き物と出会いながら、高丘親王を育てた藤原薬子の転生を軸に繰り広げられる冒険譚。読み物として楽しいし、一気に読んでしまった。
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『高岳親王航海記』素晴らしい物語だった。
高岳親王がお供の安展、円覚、秋丸、そして春丸を従えて天竺を目指す物語。
飄々としたみこと、その旅の道中で出合う様々な妖しいものたちの不思議な魅力に惹かれる。
半分はみこの夢の物語なのだが、読んでいると夢と現実との境が分からなくなり、いつしかその幻想的な世界に引きずり込まれている。
そして、おかしみのある幻想的な夢物語の根底に流れている死のにおいに気付くとき、いきものの儚い宿命に涙するのである。
みこの魂は、天竺へ辿りつけただろうか?
P.S.みこ、みーこ、ミーコという呼び名には個人的に強い親近感を覚えた(笑)。
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とても美しい。読み終えるのが惜しくて大事にすこしずつ読んでいった。きっと何度も読み返すに違いない。大切な本になった。
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きらめくもやに包まれた極彩色の世界。手に取ったのはマンドリン合奏曲がきっかけ。もっと人生経験を積んでからまた読みたい。
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【本の内容】
貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路天竺へ向った。
幼時から父平城帝の寵姫藤原薬子に天竺への夢を吹きこまれた親王は、エクゾティシズムの徒と化していたのだ。
鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王が、旅に病んで考えたことは…。
遺作となった読売文学賞受賞作。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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渋澤氏が亡くなって随分とたつ。この所、色々とあり古い本ばかり読み漁っているが、「眠り姫」よりもこの話が好きである。氏の最晩年の作品であり、癌と闘いながら書き綴っていた軌跡が、物語の背景に雪洞の灯のように薄く儚くさしている。