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日常の些細な感情とか出来事をさらっと面白いお話にして
書けてしまうんだなあと更に角田さんを好きになりました。
どの短編もすぐ引き込まれて、さらっと読めました。
短編ってあんまり余韻が残らないんですけど、
この短編はものすごく余韻があって、とても面白かったです。
一番好きな短編です。
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誕生日休暇が抜群にすき。待ち合わせをしながら読んでいて泣いてしまった。間を空けて海と凧がすき。いい、だけじゃないすきな本。
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8つのショートストーリで構成されている。気づけば無心でふと遠くの景色を眺めているような少し冷めていて不器用でどこか病んでいる主人公達が登場する。表題の「だれかのいとしいひと」「ジミ、ひまわり、夏のギャング」「花畑」が好き。自分は決して体験はしていないがなぜが読んでいて懐かしい雰囲気がするところがよかった。(07年8月17−18日)
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ちょっぴり不幸な男女の恋愛を描いた短編小説集。みんな、激しい感情ではないんだけども心に陰りがある感じ。「バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)」「だれかのいとしい人」がよかったかな。
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私は彼女の作品製作のやる気とか原動力に興味があるんだけど、もしかしたら、すごく前の作家、いや、一昔前の作家にはよくいたのだけど、処女作が人生の集大成、っていうのではない。彼女はもしかしたら「これを書きたい!」という強い衝動はないかもしれないけど、間違いなく「書き続ける」才能があるんだな、と。彼女は私のいとしいひと。(2005.10.25)
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夢の中みたいにもやもやとしてはっきりとわからないことが、現実をとりまく。小さな小さな物事に翻弄されて生きてたって感じさせる。ああ ずきずきした。
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「角田光代を読んでみよう」と思った。短編集なんだけどあたしは「誕生日休暇」がすきかな。あたしの読む作家は偏っているから、ちょっとした違和感はぬぐえなかったけど、この人の書く作品をもっと読んでみたいと素直に思いました。
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切ない恋物語、八つの短編集。
最近、こってこての恋愛話の本が流行っているけど
私はこんな感じの何処か、ぼけたような、寂しいような、
恋愛話を読んでみるのも悪くないと思います。
その中の一つの恋のお話、
「バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)」
に心引かれて買ったんですが、どうもこの主人公は
好きになれません。正しい恋じゃないのです。
でも呼んでくにつれて彼女の寂しい心がわかって
悲しくなりました。
どうか、彼女に幸せな日がきますようにと。
じぶんのいとしいひとの話ではなくて、
だれかのいとしいひとの話なのです。
恋なんてたくさんあります。
正しい恋なんてなくてもいいじゃないかと思います。
だれかのいとしいひとのお話なんだけれど
どこか自分とシンクロしてしまう、
自分のように読んでしまう。
それでも
だれかのいとしいひとなのです。
不思議だ。
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「海と凪」、「誕生日休暇」がすき。おなじ高校生のともだちにすすめることのできる本だな。すきー(0204)
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初・角田光代が、パンドラの箱みたいなこの本でよかった。
決してしつこくはないのに、なぜかときどきはっとさせられる文章がある。
大好物であるチョコレートを食べるのと似た感覚。美味しいことは解り切っていて先を楽しみにしていられるこの感じ。
こんな安心感のある作家は、わたしにとってはまだ少ない。
内容も決して一般的なんかじゃなくて、むしろその普通からはみ出してしまう人たちのどこか孤独でさみしい、でもなぜかあたたかい物語を書いている。
でもその感じがまた、どうしようもなくツボなのだ。
女性作家がこういう小説を書くと、ラストの落とし方で納得できないことが多いのだけれど、この本の場合はすごく共感できる。
個人的に好きなのは「転校生の会」「バーベキュー日和」「花畑」の三つかな。
すごくすごく大好きな本の一冊になりました。
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誰かに寄り添うような恋ではない、流れていく恋のお話だと感じました。
恋が終わってしまう空気や、ささいな未練を吹っ切れない不器用な人。
何度でも読み返したくなる短編集です。
でも、帯に「負け犬予備軍必読!」と書かれていては、買いにくいこと極まりない…
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角田光代氏の本は初めて読んだ。
8つの話に出てくる主人公たちはみんな何かしらの不器用だったり不幸だったり…。
でも、各話の最後にはどれもハッピーな形で迎えている。
それが、なんだかとても心を温かくしてくれる。
もう一度読んでもいいかな、なんて思わせてくれる本でした。
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女の人特有のおどろおどろしい感じ。
なま温くて湿っぽくて。寝汗をかいてしまった時のような。
かと言って、嫌悪感を感じるほどのものでもなく。
ちょっと寄り道してまた歩き出していくような感じでもあり。
少し川上さんの書く世界観に似てるような気がします。
夢と現実を行ったり来たりしてるような。
怖いと感じることはなかったけど。
失ってしまったものをふと思い出してしまいました。
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私の好きな人はだれかのいとしいひと。
その現実が切なくて、だけど、だれかに愛されてるその人がいるだけで、私は幸せなのかなぁ。
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表紙が駒子さんだったので読んでみました。
これは短編集で、このひとの書く長編はどんな感じなのか気になる