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94年2月。発売日に買った。
私が読んだ山田詠美で、時々思い出すのはこの話かな。
ダメDV男とそんなダメ男を愛する・・・ココ?
NYの話だよ。
ほんとに上手くいかなくって、なのになんで?別れられないの?なぜ愛してしまうの?という女性っぽい話、だったはず。
そいいう人間の悲しさ?軽薄で軽く、衝動的なことを裏返してクールに悲しんでるけど、そんなダメな遺伝子や本能を愛してるって話だっけ?
なんか恥ずかしいね。恋愛小説なんだよ。
当時は、村上龍や山田詠美、刺激の多いセックスがいっぱい出てくる小説がほんと流行ってた。
今もかな。
この話、虫みたいな人間とそのいとなみがいとおしいって、それが私の感想なんだ。時々思い出すから、気に入ってるんだと思う。
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恋をした時、こんなに何かを
考えていたのだろうか。
衝動だけで、動いていたと思ってたけど、
もしかしたら、こんなに理由があったかのかもしれない。
思い出に理由はいくらでもつけれるのだけど。
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山田詠美さんの小説は、けっこう好き嫌いが分かれるのですが、この小説は、分厚くて読み応えもあり、登場人物の人間模様や、関係性や、直しようのない本質のようなものが丁寧に描かれており、ぐいぐい読めました。
愛というもののだらしなさ、やるせなさ、どうしようもないものが、NYを舞台に重すぎずも軽すぎずもないテイストで書かれていたのが良かった。
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人を愛する甘美さも切なさも味わえる本。どうしようもないことが、一番愛おしい。舞台のニューヨークの空気も、本当にシビれます。
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恋をしたい、と思わせてくれる作品です。
山田詠美さんの小説は友人から勧められていてA to Zが気に入ったので開拓しようと思っていました。
ニューヨークで繰り広げられる恋愛模様を主にココ視点から書かれたものです。
ココはジャパニーズという風に描写がたまにあるけれど、ココを含めて誰もそのことを気にしていないというのが、実は一番印象的でした。
彼女がアルコールに溺れるリックとの終わりからランディと新しく始めるまでを描いていて、そのなかに何人もの人の葛藤、心情の揺れがみずみずしく描かれています。特にジェシーの成長ぶりに心打たれました。最初はぎすぎすしていたココとの関係が最後「家族だ」と言い切ってしまうまでに関係を変えた二人。ココは素直に受け入れられなかったみたいなのはなぜだったんだろう。
実をいうとあまり彼らのしゃべり方が好きではなかったです。会話は特に英語で読んでみたいと思ってしまった。「君が恋しいよ」が私はやっぱり"I miss you" の方がしっくりくる。直訳するとそうなのはよくわかってるけど、多分"恋しい"には違う意味が含まれている気がする。
一番心に残ったのは実はリックの言葉でビーズの件です。人間ってそうやって大事な記憶を反芻することで、一粒一粒の(ビーズより私は)真珠にして首にかけておく様子が目に浮かびます。年月が経つにつれて、それは長くなっていくし、多分だから二重にも三重にもしなくてはならなくなるのかもしれない。それが辛い記憶でできた真珠でも人生の経験を吸い込んだそれは美しいんじゃないだろうか。そしてその首飾りが長ければ長いだけ、それは人を内側から輝かせるのではないだろうか。この本で誰かが言っていたように、人は不幸があって初めて幸せを感じるから。きっと幸せだけの首飾りは光らないのかもしれない。そんなことを感じました。
その他にも、「愛の言葉を言い出した方が、その重みの分だけ不幸になる」というのも印象的でした。そうなのかな。未だ信じたくないな。
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愛の叫び。
ひしひしと叫びが伝わってくる作品です。
色々な種類の愛があり、
愛し合うのに、愛したはずなのに、
1つになれないもどかしさ、
諦めと、渇望の繰り返しのなかで、
傷付き傷付けられることを繰り返すなかで、
進み、変わり、学んでいく様子が描かれています。
身も心もくたくたのよれよれになって、
それでも死にきれない沸き上がる愛情は、
醜くもあり、浅ましくもあるけれど、
堪らなく愛しい想いを心の底から掬い上げてくれるはずです。
紛れもない現実が、この作品にはあります。
剥き出しの心が好きな方には特にオススメです。
ただし、
感傷的になりすぎないよう注意です。
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何年も前に読んで、時々恋愛で考え事する時に部分的に読んでた。甘美でおしゃれな恋愛モノの中に、時にぐっさりくることがある。ゲイのバッキーの恋愛に対する考え方がすき。
2015.12.13
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アル中男と共依存女の話なのに、そこに愛だの恋だのくっつけてくるのでイライラする。ココはさっさと病院に行くなり断酒会や家族会に参加すればいいのに、一緒に酒を飲みに行ったり正しくない対応ばかりしたあげく・・・
絲山秋子の「ばかもの」もアルコール依存症を題材にしていたが、おもしろく読めた。山田詠美は私には合わないらしい。
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[ 内容 ]
人を愛した記憶はゴミのようには捨てられない。
黒人の男「リック」を愛した「ココ」。
愛が真実だったとしたら、なぜ二人は傷つき別れなければならなかったのか。
男、女、ゲイ、黒人、白人―、ニューヨークに住むさまざまな人々の織りなす愛憎の形を、言葉を尽くして描く著者渾身の長篇。
女流文学賞受賞。
[ 目次 ]
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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2015.3.4読了
疲れた〜
読んでいると共鳴しすぎて心が痛い。
まるで主人公の友人になってニューヨークで愛に悩んでる気分に(笑)
人はいくつになっても不器用に愛に悩んでいる。だからこそ愛おしい存在。
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恋愛の切なさや疲れや愛しさが、マンガや映画のように直接的に感じられる小説で、懸命に愛憎を交わす登場人物たちのことを、最後にはなんだか愛しく思いました。また、スタイリッシュさが先へ先へと読ませる作品です。
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リックの不器用な愛し方が凄く切なくて苦しい
でも個人的に凄く好きな本◎
読んでて途中で苦しくなってどうしようもなく悲しく泣きたくなるけどそれでも必死にもがいてぶつかっていく大人と子供達。
切ないのにただ切ないだけでなく温かみのある本◎
それぞれの登場人物に親近感が持てる^ ^
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恋人と同棲しながら、二人の冷え切った愛を見つめ直す日本人女性のココ。ただ見つめ合い、同じベッドで寝るだけでいいのに、決してココが望む愛を与えてくれない黒人男性である同棲相手のリックは、ココが与える愛を純粋に受け止められずに酒に逃げる毎日を送っていた。
恋人同士の愛、同性愛、家族愛等の多様な恋愛観を、主人公1人の目線からだけでなく、ココを取り巻く様々な人々を交えて語られている。私は愛情を求めるココの気持ちがよく分かったが、それを拒むリックの心情がよく分からなかった。そのリックからの目線でもココに対する愛が語られており、その気持ちは、ただ愛を与える事を求められ疎ましいという気持ちだけでない、歪な愛情があった。
この一冊で、恋愛に対し多種多様な目線で見つめられる。
【好きな小説内での言葉】
・求めているように語りながら、実は、求められることを切望している
・愛の言葉を言い出した方が、その重みの分だけ不幸になる。
・その瞬間、彼は初めて女の体の上で「愛している」と呟いた。
・憎んで憎んで、そして愛し抜いてやる。
・すべてを忘れることから始めなくては、どうしようもなかった。
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再読、★1.5。
出だしから、これはダメだなと。この作家、短中編で読める作家であって長編向きでない。ストーリー展開の中で何かを語ろうとする訳ではなく、自己主張ありき・生き方ありきだから、長編では正直しつこい。それが人生そのものと言えばそれまでだけれど、読者に読み方を委ねず、作家が明確な型を要求してくるので、これだけ長いと読んでて辛い。作家と読者の共犯関係が成立してないと飽きるだけかな?まぁ好みの問題かもしれないかもです。
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多分舞台はNYで、黒人の彼氏リックと、リックの前妻との間の息子ジェシーと住んでるココの物語。
個人的にはココがいろんな場面で幼稚に思えた。
なんのかんのと言っても結局子持ち&バツイチ男性と付き合う覚悟が足らなかったのでは?
私は女だけど、ココのような女性とは仲良くなれないなあと思った次第。
会話で進むので読みやすかった。