それでも人は生きる、強い生き物なんだ
2004/09/17 21:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アルエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜこの本に出会ったのか分からない。
今思えばきっと運命なんだと思う。
今、私の現状。主人公、‘ココ’に重ねる。この胸の痛み、ずっと言葉に出来ず苦しんでいた。それを見事なまでに表現してくれた小説に出会った。
私は、このままずっと苦しんでいるのかと思っていた。だけどこの小説が救ってくれた。出会うべくして出会った。
そして、生きる強さを思い出した。人はとても脆く、そして強いのだと教えてくれた。さぁ私もそろそろ、新しい道へと歩きだそう。
悲しみを癒すのは結局、自分の中にある強さなのだと。
そうだなと、思った一冊でした。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アセローラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒人の男リックと日本人の女ココの恋愛を描いた小説。ただの恋愛小説ではないという印象が強く残ります。愛というものの中で自然に育ったココと、自分だけに注がれる愛になじめないリック。2人の間には少しずつ溝ができていく。
そして、リックの息子ジェシーとココの関係。はじめは喧嘩ばかりの2人だったが、次第に親子や友達ともまた違った愛情が通い始める。
ココがこの物語で「誰が悪いわけでもない」という事が、この話を普通とは違ったものにしていると感じた。人間にはどうしようもないことが溢れていて、それは人を苦しめるものだったりもするけれどやっぱり一人では生きられないということを感じさせてくれました。
恋って実は辛いことの方が多かったりするんだよね
2001/12/28 10:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本がいいと思うのは、誰も「悪い人」がいないからだ。山田詠美の多くの本の中で、「悪者」=「格好悪いもの」が登場する。私はどうもそれが好きではないのだが、この本では恋愛を軸に、誰もが苦しみ誰もが真摯に愛するものを探そうとする。たとえそれが裏切りを伴ったとしても、誰が責められようか。人の心は一つところに永遠に縛れるものではないのだから。
恋愛というものがいかに人を傷つけしかし励ますか、この本はこれから恋をしようと待ち構えている若者に必読。
投稿元:
レビューを見る
NYに行く前にNYの生活に憧れて読んだ。
この本の主人公のような生活は
あたしにはできないだろう。
投稿元:
レビューを見る
すごく良かった。分厚いから時間がかかったぶん、その間に色々な事を考えさせられた。本の内容のことも、関係ないことも。色々な形の愛があって、それぞれにしかわからない気持ちがある。泣ける。本当にすごく考えた本。
投稿元:
レビューを見る
切ない。たぶん多くの人が体験している切ない気持ちを丁寧に書いているから、だから読んだ人に何かしらの思いを残すんだろうなあ。
投稿元:
レビューを見る
あんまりよく覚えてない。。
雰囲気としてはベッドタイムアイズや指の戯れに似てるかな。
けっこう内容がヘビィだった気もする。。
投稿元:
レビューを見る
どおでもいいことだけど、この本のレビューを書いてる人の多くがエイミー口調でした。何故??やっぱりエイミーだからかっこいいんですよねー
投稿元:
レビューを見る
ある意味で虐待をうけていたジェシーとその父との恋愛。
このラストはせつなすぎる・・・
人を愛するっていうことをどうかみなさん忘れないで下さい。
投稿元:
レビューを見る
よく覚えていない。。山田詠美の恋愛モノの典型、と思った記憶が。山田詠美のぐっとくる心理描写はすごいと思うが、恋愛モノより少年少女モノのほうが共感できるんだよね…なぜか。
投稿元:
レビューを見る
高校生のときに初めて出会いました。大人の愛と死というのはこういうものなのか、と衝撃をうけました。
登場人物が誰もみな、それぞれにしかなしえない人生を悩みながら生きている。幸せと不幸は、自らの中からやってくるものであるけれど、他者によって構成されるものであるのだということ。傷ついて傷つけて、それでもただ幸せになりたくて毎日を送る。年を経ること、経験をつみかさねていくことが必ずしも安心につながっていかないことも、私はこの本で知った。
男だったり女だったり、若かったり結婚していたり、何かに溺れていたり。様々な愛情と友情が交錯します。読みながらぼろぼろ泣きました。皆が幸せになればいいのに、と。
読み終わったとき、まず自分を愛することから始めようと思いました。
投稿元:
レビューを見る
何度読み返したかわからない。私にたくさんの言い表しがたい気持ちを教え、それを表現する術を教えた最高の一冊。
投稿元:
レビューを見る
もう10回以上読み返した私の1番お気に入りの本。自分と主人公のココの気持ちがシンクロして本当に胸が痛くなった。ある意味私を救ってくれた恩人でもある。これから幾度となく人生の中で読み返すと思う。
投稿元:
レビューを見る
NYで黒人男性リックとその息子ジェシーと暮らす日本人女性ココ。アルコールに溺れるリックとの別れ、新しく出会った青年ランディとの恋を描いた長編。不器用に傷つきながら、真摯に人と向き合い、愛することをやめないココに共感する。ハードカバーで400ページとボリュームも内容も重い。しかし、語られる言葉は素直に心に響く。「相手を深く愛すれば愛する程、その人に幸福を与えるために心を砕く。完璧にくつろぐ愛なんてありえない。相手を思いやることのためにいつも心は働いている」ただ、最後のオチは余計だったような。リックとの別れ(350Pくらい)で終わってたほうが個人的にはよかった。
投稿元:
レビューを見る
まさに恋愛の話。いろんな大切なことが詰め込まれている。この本に出てくる誰一人として憎めない。主人公がすごくいい女だ(ちなみにココってゆう名前も好き。)やはり詠美はいい。