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底抜けにすがすがしくて、さわやかな、青春小説。
そして、女の子が主人公な、ど真ん中の少年マンガ。
個人的に、サンデー方向。
正直、女子同士の間で、ああいう戦って、お互いのことを知るみたいな友情なんてあまりないけど、まぁいいか、と思わせる爽快感で、さらっと読ませてしまいます。
あの誉田哲也が、こんなすがすがした話をかけるんだなぁ。
というびっくりも。
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本屋の平台に積んであったので気になって。
あと、成海璃子ちゃんで映画化って気になる!ってなって(好きなんです成海さん)。
しかし後々わかったんですけど、これ、エイティーンまであるんですね。
高校の3年間かな。今から読むのが楽しみです!
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星としては3.5くらい。
GWに映画化。きいちゃんが出るということで、読んでみた。
武蔵マニアの香織と、天然おきらく娘の早苗の剣道物語?
小柴先生が実は一番かっこいい気がする。
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いやー、夢中になって読んでしまった。
爽快な青春小説。
武蔵の「五輪書」が愛読書で、
全中2位という剣道エリート磯山香織。
日本舞踊から剣道に転向したばかりながら、
少しずつ才能を開花させていく甲本(西荻)早苗。
香織はとにかく勝負にこだわり、
勝つことを追い求めて剣道をする。
早苗はできなかったことができるようになる、
そんなところに剣道の面白さを求め、勝ち負けにあまり拘らない。
対照的なふたり。
よくある設定ではあるし、
当然のようにこの対照的なふたりが交わっていくところで、
物語は進んでいくのであるが、
迷ったり怒ったりいろいろしながら、
最後にお互いを認め合うようになっていく様子は、
お決まりなストーリーかもしれないけれど素直にイイと思った。
物語は章ごとに香織と早苗それぞれの視点で交互に描かれるが、
それぞれの心の動きが伝わってくる。
それにしてもふたりとも家族が素敵だなと思う。
それも父親との関係が。
香織は父親と仲が悪いようでいて、
実はきちんと見ていてくれていることに気がついて、
自分を見つめ直すヒントを得ているし、
早苗も複雑な家庭の事情がありつつも、
やはり父親との会話から自分を見つめ直すヒントを得ている。
そしてそれを影(かどうかわからないが)から支える母。
兄、姉の存在も魅力的なものとして描かれている。
さらには高校の剣道部顧問小柴先生、
剣道部の先輩(特に河合)らなどなど、
主人公を取り巻いている人たちもみなイイヤツばかりで、
人はいろんな人に支えられているんだよなあ、
なんて改めて思わされたりもする。
自分の部活をやっていた頃を思い出しつつ、
ライバルの大切さや周りの人の大切さ、
そんなことに思いを浸れる1冊かな、と。
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文句なしの面白さ!高校の女子剣道部という青春小説の舞台としては聞いたこともない舞台に、武蔵オタクの求道者的少女剣士、日本舞踊出身の天然系実力開発途上女剣士という漫画的キャラ設定が見事にハマッてます。最後の手前には思わず涙腺が緩んでしまいました。続編にも期待が募ります。
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話のテンポがよくてサクッと読めた。わりと面白い。
けど、評価があまり高くないのは齢のせいか?
できれば10代のころに読みたかった・・・。
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中高6年間剣道部だった私的にはかなりヒット!
なんだか青春のキラキラした感じの本が読みたくて
本屋さんをぶらぶらしていたら出会った一冊。
もう、ほんと、剣道がやりたくなる!
でもきっとキツイからやらないけどw
勝つことだけに囚われて、素直になれなくて、
周りはみんな敵だと思って神経を尖らせている
磯山香織。
マイペースで勝ち負けよりも自分の成長を喜んで、
周りの人のすごい所を純粋に褒めたり尊敬出来たりして、
でもすごく普通な在り来りな高校生の西荻早苗。
性格も剣道も全然違うこの二人が剣道を通して
友情を深めるお話。
勝ち負けの大切さ、剣道が好きだと言う想い、
周囲の人の良いところを見て純粋に尊敬する。
そういう単純だけど大切な事を再確認できる。
ちょっとしたことにイライラしてしまったり
すごく感じが悪い磯山の性格は、
自分に似ているところもあって共感した。
自分の都合でモノを見てると確かにイライラ
してしまったりするけど、
冷静になって見ると、すごく理不尽だったりする。
反省しないと。
でも別に、磯山の性格は悪いとかそういうことを
行っているんじゃなくて、なんというか
すごく思春期の女の子の漠然とした
イライラ感とか、そういうのをとらえている気がする。
文体もリズミカルで、二人の少女の語りが交互に
入れ替わるのであきずに読める。
すっごくおすすめ!
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勧められて読んだ一冊。
幼少から剣道をやってきた自分にはなかなかツボな作品だった。
経験者にしかわからない、剣道独特の雰囲気がうまく表現されている。
活人剣と殺人剣。勝つことを目的とする「スポーツ」と自己の修養を目的とする「武道」の違い。
ひさしぶりにナイスな一冊に会いました。ぜひ、「セブンティーン」「エイティーン」も読んでみたい。
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読みやすくって分かりやすい青春小説。まずは剣道っていう珍しい題材がいい。早苗、香織を対照的に描くことで分かりやすさが増し、相乗効果で二人に対する読者の愛情みたいなものが育まれる。あとがきにも書いてあったが、一昔前だったら漫画でしか成立しないような世界が小説に持ち込まれており、ひょっとしたら剣道ブームが起きるのではないかと思うほど。個人的に誉田さんの警察小説「ストロベリーナイト」は正直好みではなかったので、ぜひこの分野での著作活動をお願いしたい。武士道セブンティーン、エイティーンは早速図書館で予約。[BOOKデータベースより] 武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。敗北の悔しさを片時も忘れられない香織と、勝利にこだわらず「お気楽不動心」の早苗。相反する二人が、同じ高校に進学し、剣道部で再会を果たすが…。青春を剣道にかける女子二人の傑作エンターテインメント。
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面白かったですが、主人公2人の設定が極端、という意味でファンタジー的青春小説だ、という印象。あとは西荻早苗の考えとかの文章がちょっと微妙かなぁ。説明しすぎというか、16歳の女の子って、もうちょっとなんか違うのでは?とはいえ、そのあたりを「そういう性格の子なんだし!」と割りきってしまえば、物語の流れも面白くてよかったと思います。二人がそれぞれ、自分が今まで思ってきた、考えてきた以外のところに気付いて成長していくあたりの流れは流石というか。これはセブンティーン、読まないワケにはいかないでしょう。
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いやはや…。 著者の作品(「ストロベリーナイト」)、それほど評価が高くはなかったのだが、本作は、やられました。 自身、剣道をやっていた経験もあり、それでおもしろさも増したのかも。 剣道に関するシーンもおもしろく描かれているが(磯山香織、西荻早苗それぞれの独白?とか)、主人公二人の対比、掛け合いも微笑ましい。 肩に力の入ったまなじりを決した香織と、それを軽くいなす早苗。そして、壁に突き当たった香織の苦悩とそれを助けようとする早苗。 おもしろうございました。 そしてなんと、映画化されるにあたり、香織役に「咲くやこの花」の主人公「おこい」役の女優さんが出演されるとのこと。 これは、見なければ!
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漫画みたいな口調の子と、スポーツものにありがちな才能あふれつつ天然な性格の主人公2人が、最初はどうにも好きになれなかったけど、最後にそういう自分を見つめ直すところがとても良かった。
ただ、迷いから挫折そして立ち直る、の心の描写が急展開過ぎて省略された感があって残念。
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宮本武蔵を師と仰ぐ、負けることが何より嫌いな熱血武道少女、磯山香織と、
勝ち負けには拘らず、あくまで臨時で『お気楽不動心』を発動する超のんびり天然少女、西荻(甲本)早苗の
二人の16歳が織りなす
青春剣道ストーリーです。
剣道一筋の剣道エリート香織は
中学最後の大会で不覚にも無名の選手に負けてしまう。
それ以来その選手のことが片時も頭から離れない。
そう、その選手とは
日本舞踊から剣道に転向したお気楽者の早苗だった。
そして二人は同級生として
同じ剣道部として
入学した同じ高校で
運命の再会を果たすこととなります。
武蔵の『五輪書』を愛読書に
勝敗という呪縛にとらわれている香織。
かたや
家庭の事情から勝敗に拘ることから逃げ、
ただ好きだからという理由で剣道を続けてきた早苗。
物語はそんな相反する二人それぞれの視線で、章ごとに交互に心情を語る構成になっています。
西荻早苗はパワーもない、出す技は基本的なものばかり。
自分より格段に上の実力者に勝ったかと思えば
格下とも言える相手にコロッと負けたりする。
そんな今まで見たことのない剣道をする早苗に
心のどこかで怖れ
異常にライバル心を燃やす香織。
自分がつちかった剣道を根底から覆すような、何かを持っている彼女に心乱されていきます。
そして香織を部に戻すために
初めて勝ちに拘る早苗。
今まで硬派で売っていた誉田哲也とは思えないほど(笑)
思春期の女の子の心情をうまく描いていてビックリ。
汗臭いイメージの剣道を舞台にした
女の子二人のスポコンものというのも
なんだか新しい感じがします。
もう一つのテーマでもある『親子愛』も爽やかに感動的に描かれていて
自然と物語に引き込まれていきます。
いつまでも読んでいたくなる
あったかくて清々しい読後感は
魅力的なキャラの賜物かな。
反発し衝突し合いながらも
やがてお互いの想いと、
本当に大事な心の在り方を理解する二人。
人生は結果(勝ち負け)だけではなく
そこに至るまでに何をしたか、どう生きたかが大事だということ、
そして人を突き動かすエネルギーは
『好き』という気持ちからしか出てこないという見過ごしがちな真実を
物語のチカラを借りて教えてくれる小説です。
すでに小説の続編も刊行され
2010年春の映画化(成海璃子、北乃きい主演)も楽しみ〜!
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悩みながらでも、
何かに強く打ちこめるって素敵
そして、それを分かち合える誰かがいるということはさらに素敵
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面白いんだけど、磯山さんのキャラは、いまどきいないでしょ。
英がは見ていませんが、河合さんが誰が演じているかが興味あり。