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「猛スピードで母は」はタイトルの巧さを読後になって気づいた。並外れた母の“猛スピード”ぶりな描写を通して、小学生が少し成長する過程がきちんと伝わる。併録の「サイドカーに犬」と共に、二篇とも人間ドラマの佳作。男性作家でこれが書ける人は珍しい。
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ブルボンだけでは物足りず、本業の方も読んでみた。うん、面白い。読みやすくて考えさせられて思い出させて。
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第20回: 長嶋有 『猛スピードで母は』
http://ameblo.jp/pippu-t-takenoki/entry-10003083055.html
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芥川賞を受賞した作品。
母が格好いい。私は母という存在ではないが、こういう人に憧れるしなりたいものだ。
奇抜さはないけど、独特な文章だと思う。こういうのって好き。
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少々熱心な部分とそうでない部分の差があるなぁと思ったが、テンポが良くて面白く読めた。しかし、『サイドカーに犬』と『猛スピードで母は』の二編が収録されてるのだけど、『サイドカーに犬』の主人公はだいぶ読み進めるまで男の子かと思ってました。
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まだ無知な小学生の子どもの視点から親の不和や不倫を見るとこういう風に見えるんだー、って感じ。いろんなことを知りすぎて汚れた大人がこんな視点から書けるなんてすごい。2話目の、母親として、また時には女として自分に正直に生きるお母さんがすごくカッコよかった。
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簡略化された無駄のない文章運びです。
解説にもありましたが、私も最初この本を読んだときは作者が女性なのではないかと思ったほどでした。逆を言えばこのような文章を書ける男性は少ないのではないでしょうか。
情景描写と心情描写の絡みが分かりやすくできていて、すらすら読めます。
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・感想
「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」の2篇収録の文庫です。
どちらも主人公は小学生で「サイドカーに犬」では小学校4年生の女の子、「猛スピードで母は」では小学校6年生の男の子です。
「サイドカーに犬」では、父とケンカがたえなかった母が夏休み前にいなくなります。代わりにやってきたのは母とまったく別のタイプの女性でした。自由奔放な彼女とともに過ごす夏休みは刺激的でした。
ノスタルジックな風景が思い浮かび、ゆっくりとした時の流れを感じさせます。環境を受け入れるしかできない小学生の夏休みが、実はかけがえのない思い出となります。流れている空気が好きだと思った小説です。
「サイドカーに犬」は竹内結子さん主演で映画化されました。
・作品紹介
(「BOOK」データベースより)
「私、結婚するかもしれないから」「すごいね」。小六の慎は結婚をほのめかす母を冷静に見つめ、恋人らしき男とも適度にうまくやっていく。現実に立ち向う母を子供の皮膚感覚で描いた芥川賞受賞作と、大胆でかっこいい父の愛人・洋子さんとの共同生活を爽やかに綴った文学界新人賞受賞作「サイドカーに犬」を収録。
・著者紹介
2001年に「サイドカーに犬」で第92回文学界新人賞、2002年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞されました。
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上手いなあ。芥川賞取るよなあ、という感じ。俳句をやられているそうなのだけれど、確かにそれが伺える文体。好きです。
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直観は当たっていた.男でも女でも,いい意味で関係ない,それ以上の内面的な写実が,すごく納得させてくれる作品.どうして,こんな書き方ができるのか不思議.
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たん、たん、たん、と弾むように物語が進んでゆく。母は、強いな。そして素敵だ。もう一遍のお話も好きです。うちの近所のお話かもしれない笑。
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「猛スピードで母は」「サイドカーに犬」両方に出てくるのは クールな女性と大人びた子供 内面をさらけださない登場人物のちょっとした感情のゆらぎを感じるたび 切なくなる
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長嶋有の本を初めて読んだけど、テンポが良く、状況をリアルに想像できるような文体で、読みやすい。表題の話の他に、もう一遍掲載されているが、こちらも良い。両者とも媚びたりすることなどないというタイプの女性を描いているが、その女性を見る視点である小学生がまた、大人しくて色々観察したり考えたりしていて、そういうところにも引き込まれる。
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「サイドカーに犬」父の浮気相手と過ごすひと夏。「猛スピードで母は」母子家庭の親子のそれぞれのひとり立ちまでの話。子供の目線だからか時折の描写がすごくリアルでそれでいて懐かしい。
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子供の視線からの描かれた短編2つ。
どちらも子供がやたら冷静でマセてて、でもやっぱり子供で、カワイイ。
大人との距離感が上手く描かれていて
ホントは深いところまで事情を理解していながらも、そのことを大人に伝えきれないやきもきしたところなど、くぅ、上手いぜこんちくしょう。って感じです。(わかる?これ?)
出てくる車は白のシビックなのに、表紙の車は赤いのが非常に気になりました。