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ロシア語通訳者米原万里さんによる食べ物エッセイ。蘊蓄満載で,ジャガイモがロシアに浸透するまでは実はものすごい長い時間を要した,という話やチョウザメから何度もキャビアを採取する方法は実は日本人が考え出した,などなど,大変興味深い話ばかり。しかしまあ,この食べ物にかける情熱の素晴らしさよ。「これはおいしい」となったらとことん調べて追いかける姿勢には脱帽。余談,米原さんは猫飼いとしても有名だったのだが2匹の猫に「無理」と「道理」と名付けた,と書いてあったのがあら素敵,という感じでした。
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読売文学賞、講談社エッセイ賞、大宅壮一ノンフィクション賞など軒並み文学賞を受賞している、元ロシア語同時通訳者の語る、主にロシアのへんてこな食べ物に付いて薀蓄を傾けるグルメ・エッセイ。ロシア生活の長いけいちかでも知らないことがあったりして、勉強になりました。
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●あなたどんだけ食い意地張ってんですか!? と、心の底から突っ込まずにはいられないエッセイ集。
同じ食い物の恨みでも、他の人の場合と米原さんに対してやらかすのとでは、根に持たれ度合いが三百倍ほど違うと思ったね。あの世では何を食されておられるのか。
●なかでもインパクトがあるのは、『トルコ蜜飴の版図』。
プラハ(だっけか?)での少女時代、同級生のイーラが夏休みのおみやげとしてもって来てくれた“ハルヴァ”のあまりの美味さにとりつかれたことから書き起こし、“ハルヴァ”またはそれに類似したお菓子が、ユーラシア大陸のあちこちに伝播している様を、その食欲および好奇心のままに調査し書き散らしておられます。
この本では触れらていませんが、『ナルニア国物語』で白い魔女がエドマンドの誘惑に使うターキッシュ・ディライトも、たぶんハルヴァの親類。まっずいと言われてますけどねえ。苦笑。
西安や北京でも、回族のおっちゃんが、これに似たものを売っています。
変な香料が入ってて途中でリタイアせざるを得ないシロモノに当たる場合もあるけど、うまいのに当たることもあり♪
自転車で引く荷車に載せた巨大な塊を、要求した重量分だけお好み焼のヘラみたいなもので切り分けてくれるのです。2007年現在も存在するのかは不明。
●各々のエピソードが完全に独立しているエッセイ集につき、どこで切れてもOKなのが電車移動読書向き。
但し妙ににんまりしながら読んでる気配で周囲を不気味がらせないように注意。
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以前一度読もうとした時は、文章をくどく感じて最初の話を読み進められなかった。
数ヶ月? 時間を置いて暇潰しに読み始めたら、割と面白かった。言葉のプロだけあって読者を惹き付けるのが上手い…だけではなく、やはり作者の食への尋常ならざる関心との合わせ技なのだろうな。トルコ蜜飴のくだりがとても魅力的だった。海外経験もない日本人の私にはこの本の話の中で一番縁遠いだろうけれど、それでも気になって仕方がない。
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私の中のソ連、ロシアのイメージはすべて作者から教わった。
ユーモアあり、毒あり、魅力的な人だった。
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米原万里さんの作品は好きなので期待したのだけど、
この本に関しては、どの短編も落ちが似たりよったりで、途中で飽きてしまった。
残念。
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個人的には,米原万里のエッセイの中で最も好きなのは本書かもしれない.彼女の愉快な本質は,こういった軽いエッセイにおいてこそ最大限に発揮されるように思い.彼女には,重い話題を語る際に,本来の美点であったちょっぴり毒を帯びた快活な語り口が,アジテーティブかつ不用意な政治的毒舌へと転化しやすい傾向がある.それが計算ずくの軽率な毒舌であればまだいいのだが,彼女の場合は単に口をついて出た類の毒舌であるように思われる.通訳という職業が人をそういう性向に誘うのか,それとも彼女自身がもともとそういう性向を備えていたのかは定かではないが,彼女の語り口が最もマッチするのは,こういった軽い話題であろう.
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いつものことながらおもしろおかしく
時に、はっとさせられるエッセイ
食べ物に関する話ばかりで読んでいると
無性に何か食べたくなります
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私はあまりエッセイは読まないのですが、これは本当に面白く読めました。
解説の東海林さだおさんが書かれているように、シモネッタやガセネッタ、ウラネッタ、蘊蓄ネッタ、そしてオモシロネッタが満載です。
書かれている食べ物が(知っている食べ物も知らない食べ物も)どれも美味しそう〜。
米原万里さんを夢中にさせたハルヴァの正解の味を知りたい。。。
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ロシア語通訳の方が綴るリアルロシアの食文化と食材の歴史についての書評。すごく好き。知識吸収と知的好奇心の刺激にはもってこい。
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どうして文章だけなのにこんなにもおいしそうなんだろう……思わずよだれが。
ハルヴァ、食べてみたいなあ。
旅行者の朝食も食べてみたい(笑)
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【あらすじ】
「ツバキ姫」との異名をとる著者(水分なしでもパサパサのサンドイッチをあっという間に食べられるという特技のために)が、古今東西、おもにロシアのヘンテコな食べ物について薀蓄を傾けるグルメ・エッセイ集。「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」をモットーに美味珍味を探索する。
【感想】
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地元図書館で借りる。
ロシアに200回以上訪れた米原万里さんの食に関する雑記集。
さすがうまいのは、その食べ物の幅広さ、当時の思い出や社会状況、文化の描写。
おいしそうな描写!!というわけではないが、めずらしいものたくさんなので食べたくなる。
ロシア旅行に持って行きたい一冊。
トルコ蜜飴のハルヴァ、
日本食が手に入らない地域での日本食に関するラジオ
玉村豊男
冷凍白身魚の鉋屑←これは死ぬまでに食べたい
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ロシア通訳の著者が
食べ物について書いたエッセイ集
今日、世界中でポピュラーな食物である
じゃがいもが
いかに欧米で受け入れられるのに苦労したか
とんでもなく美味しそうな未知な食べ物
ハルヴァ
トルコ蜜飴ともいうらしい
求肥とも似たものがあるとか
これは、食べたくて、食べたくて、読んでいる間中、うずうずした
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食い意地張りすぎ。後半なんか食ってばっかりである。いくらなんでも…
信じられない話だけど、読んでるだけで本当に胃もたれするかと思ったくらい。読後の、まさに油酔いに近いこの余韻が、えーと、微妙である。