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全4巻(ハードカバーは上下巻)。清王朝末期、幼馴染でありながら、けれど全く異なる生き方をすることになる二人の男の物語。長く続いた王朝が倒れる直前の混乱、科挙の様子、そして宦官になる様がとにかくリアル。素晴らしい大河小説です。
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清朝末期、西太后が政を行う時代。糞拾いの極貧の少年は途方もない予言によって「希望」を抱き、科挙を受けて進士登第を目指す幼馴染の青年に従って都へ上る…。『万人の魂をうつベストセラー大作』というコピーがまさにふさわしい作品。私も魂をうたれてしまった。詳細に描かれた中国の科挙と宦官のしくみもとても興味深い。
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久し振りに、本を読んで泣きました。
舞台は西太后が生きている時代の中国です。主人公は宦官の青年。
貧しい少年が、占い師のお告げを糧にして這い上がっていく話なんですが
それだけでは言い表せないくらい、色々な話がからみあってる小説です。
文庫本で4冊なんですが、最後の1冊は涙・涙・涙でした。
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オイシイです。たまらなくオイシイですよこの本は!(゜▽゜)右を向いても左を向いても男ばっかり。そして色んなタイプのイイ漢(オトコ)てんこ盛り★親しかった文秀(田舎役人の次男坊で新人士大夫)と春児(宦官になって出世するために自分で去勢しちゃった少年)が、互いの進む道を行くために袂を分かち、それぞれの道を歩んでゆく。後々の粗筋を見るにこの後2人は対立する立場になってしまうようで、2人の生き様がどう交錯してくるのかが大いに楽しみであります。個人的に王宮近くの下町で宦官製造人をしてる畢五も結構好きだー。そして外せないのが、物語の伏線として描かれている清王朝5代皇帝の乾隆帝とイタリア人宣教師兼画家のカスティリオーネとの交流。カスティリオーネの「乾隆帝に全てを捧げます」な献身ぷりがタマラン。あんた、心の底から惚れてますね。世界史習ってると覚えのある名前がたくさん出てきて面白い。「ああおったおった、こんな名前の人!」ってなる。結構楽しい。(20060203)
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記念すべき一冊目で本棚にならべました。
中国清王朝の最期が、すごく鮮やかに書かれた作品。登場人物一人一人の主義、思想、生き様がすごく丁寧に書きこまれています。
やめられないとまらない〜ですね。文庫にして全4巻。一気に読めます。というか、先が気になって仕方なくなります。
誰にでも、自信を持って「読め!」とすすめられる作品です。
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高校の時に読んだけど、はまったなぁ。科挙制度がすごくユニークでロマンチックに思えた。宦官の制度も時代錯誤で。春児と文秀がいい人すぎるのがちょっと・・・て感じもするけど、かなり面白い。現在連載中の続編も本になったら読みたい。
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面倒なので一巻のみ登録。
もっとゴリゴリの歴史小説かと思ったら、幽霊だのなんだのがでてきてちょっとがっかり。
あと歴史上の有名人がガンガン出てきて興ざめ。
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清朝末期を皇帝(変法派)、保守派、西大后、緊迫する情勢を見極める外国ジャーナリストそれぞれの目線から描く作品。どのシーンに飛んでも面白いってすごいことだと思う。何気なく幕末の様子も出てきて、読めば読むだけ味が出る本。
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『中国歴史小説』 取っつきにくさはあるが、読めば止まらない。科挙、宦官、男の死に様を見届ける女、母性愛、夢と希望の昴。4冊とおして、心を打たれて涙が流れた。
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途中でちょこちょこ面白い、感動するところがあったけど、めちゃめちゃ感動するって訳では無かったのが・・・。
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じいちゃんの葬式の為、
帰郷したときに旅のお供だった一作。
電車に揺られながら、心は中国を旅してました。
どちらからも、でっかい勇気をもらいながら。
本当に宝物をもらったー!!
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高1の連休前に図書館で上巻だけ借りようとしたら、司書さんに「絶対読みたくなるから、下巻もまとめて借りた方がいいよ」と薦められて、そのまま上下巻をまとめ借り。司書さんの話の通り、読み出したら止まらず、夜明けごろに泣きながら読了。この話に出会えて本当に幸せ。良い本ない?と聞かれたら、まずこれをお薦めします。
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清朝末期、西太后が権力を握る時代に、地方郷紳の次男、梁文秀と、糞拾いの李春雲(春児)の夢と挫折を、内外憂患の波乱の時代を舞台に描いた大河小説。
前半はとても面白かった。
文秀と春児の、立場の違う二人が、其々に天命の元に奮闘し、やがて文秀は科挙に合格し 承元の進士として登弟し、将来有望な若手官僚となり、一方の春児は自らの手で浄身して宦官としての辛い修行を積み、やがて宮廷で認められるようになる。
その二人の様は、読んでいて夢中になった。
だけど、これが後半になると、話は二人以外の様々な人達の話が入り込んできて、肝心の主役の出番がぐっと減り、時々出てきても、それまでに至るまでの二人の内面的葛藤は描かれていない為に、とてももどかしい気持ちに駆られた。
時代は戊戌の変法事件へと進んで行くのだが、その過程における当事者として巻き込まれていく二人の葛藤は殆ど無く、それに関わる西太后、皇帝、袁世凱、外国人記者達、その他諸々の人達が入れ替わり立ち代り状態になり、一体主人公達はどう考えてどう行動しているのか、そっちばかりが気になって・・・・。
話自体は、とても興味深かったし、この時代の中華国内と外国との歴史的諸事情もよくわかって良かったのだけれど、自分的には、前半の流れのまま、二人の主人公を中心に据えてのストーリー展開の方がもっとこの世界に浸かれたような気がする。
色々と、二人の行動に矛盾とか疑問とかを感じたので、どうしてなのか?その辺を詳細に書いて欲しかったかなぁ〜。。。
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大学一年の夏に読んで滂沱の涙に。自分のなすべきことを信じて生きる人たちの話。これが直木賞を外れたことで自ら賞の価値を落としたんじゃないかと思う。
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非常に面白かったです。史実とフィクションの混ぜ方?こねぐあい?がすごくうまいですよね。浅田次郎は最近ひとに進められて読み始めたばかりなんですが、相当ツボなかんじでした。もっと読みたい〜。