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横山作品にドはまりしていた十年前。
手当たり次第に読んで、著書に辿りつきました。
神風特攻隊はあまりにも有名で、戦争の知識が余りない私でも知っていましたが、
海でも同様の事が行われていた事を初めて知りました。
映画化され、観に行った記憶があります。
余り映像に興味のない私にしてみればかなり珍しい事。
映画は、うーんな感じの出来でしたが。
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加藤哲太郎さんの終戦記念ドラマ見たときに思ったんだけど、戦争の時ってあんな国を超えた平等の心を持ってる人がいるんだということに驚いた。この本を読んで、軍事教育が段階的に色濃く占めていったことを知って納得した。そして、教育の重大さ、恐ろしさを実感した。〈2007/9/11)
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05年4月。
回天って知ってますか?
第二次大戦で米艦船に、体当たりするために作られた人間魚雷。
高校野球で全国優勝し、大学での活躍が期待された並木はひじを痛めてしまう。
彼は魔球を開発したいと願うが、やがて軍隊に。
周りに影響され、運命のいたずらもあって
回天に乗ることになった並木は…。
回天に載る事は即ち死を意味する。
並木は言う。
「俺はな、回天を伝えるために死のうと思う」
「俺は人間魚雷という兵器がこの世に存在したことを伝えたい。」
果たして彼は目的を果たすことができたのか?
恋人との別れ:この時代にはこういうことがたくさんあったんだろうな。心と心が結ばれているってこういうことかな、いいよね。
親との別れ:父との別れの朝の会話が印象的。男と男は言葉を交わさなくてもわかってしまうのか。
横山さんて警察や新聞記者物しか読んだことなかったから新鮮だった。
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あたしにしては珍しく、映画が先だった小説。いつもは原作が先で映画はその補完みたいな感じだけれど。ストーリーは太平洋戦争でやってた人間魚雷「回天」の乗組員となった元ピッチャーのお話。必ず死ぬ運命を背負って陸を離れた彼らはどんな気持ちだっただろう。少なくとも「お国のため」というくだらない理由で並木(主人公)が回天に乗ったのではなくてよかったと思う。ただ、後ろの解説に「甲子園優勝投手が回天乗組員に志願したのはなぜ!?」とか書いてあったのに、理由は単に「募集されたとき、特攻だと知らなかったから」という理由はあんまりではないかと。
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基本的に、戦争物はあまり読みたくない。
だが…。
著者の描く戦争が、どんなものなのか・・・
新刊を追っている作家さんでもあり、
やはり読んでみたい気持ちが強く、
結局、単行本刊行当時、読んだ作品。
読む決意は、大正解だった。
映画化されたため、あらすじは省略します。
(私は、主人公に海老蔵のイメージを持てません)
映画はともかく、小説が戦争を描くとき、
そこに悲しみのドラマだけが浮き上がるのは、嫌いだ。
戦争を利用しただけなのではないか?
何故かやたらと陳腐に感じてしまう。
しかし、本書は違った。
声高に戦争を非難するわけではなく、
かといって
お涙頂戴の月並みなドラマ仕立てでもなく、
変なあざとさも、なかった。
並木浩二という男の半生を、真摯に描いていた。
野球という、
青春と若者の象徴のようなスポーツと、
「回天」という、海の特攻兵器。
戦争の“陰”を表すものを対比させたところが、
この作品のうまさの一つではないだろうか。
誰もが知る、ラヴェルの「ボレロ」。
戦争に、この音楽を合わせるとは…思わなかった。
ひっそりと始まり、ラストにクライマックスを迎えるこの音楽は、
特攻隊として命を散らした人たちの、
人生そのもののようでもある…。
なんて効果的なのだろうか。上手いですね〜。
小学校の音楽室で、オルガンによって奏でられた「ボレロ」を、
並木はどんな想いで聞いたのだろうか。
おそらく彼は、
特攻隊のはかなさを連想したのではなく、
自由の素晴らしさを思い、
また生きる躍動を感じたに違いない。
私はそう信じたい。
魔球がミットに吸い込まれる瞬間が、
この音楽のクライマックスに相応しい。
予想外だったのが、回天の大きさ。
2m前後だと思っていたが、いやはや大きい。
14.75mもあったんだ……。
人間魚雷「回天」 脱出装置なし。 合掌
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突撃時の故障が立て続けに起きるというのは、現実的にどうだったのか、頻繁だったのかわからないが、ちょっと無理な設定では?と思った。
でも好きな話。
主人公のあのラストも。
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出口が無かったのです。
彼らが生きた時代には
もう他の生き方は許されなかったのです。
でも、それでもなお彼らは何かを
生きるとは何かを残してくれました。
自分の人生に何が残せるのか。
そんな深読みが出来た本
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戦争中の人間魚雷「回天」の話。
戦争で失われた若い命。
本当に戦争は起こしてはいけない、、、
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戦争,人間魚雷回天のお話…
どんどん話に取り込まれていきました。
実際に乗った人たちは何を思っていたんだろうと思いました。
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回天は九三式酸素魚雷に操縦席を設けた、決して後退を許されない兵器であった…
しかし、それは極秘の決戦兵器であり公になる事は無いと思われた。
あれから数十年、嵐の後の海に浮か物体があった。回天だった。
搭乗者は並木という高校野球の元エース。
この物語は老人達の、カフェで出会いの場面から始まる。かつて並木の同期であった老人達の思い出話からこの物語はゆっくりと過去を回想するのである。
実はガラスの腕だったエースが何の為に回天に乗ったのか知ると感動する。。
戦後回天が浮上し存在を暴露した事は、並木の願いが届いた結果なのかもしれない。
優秀な若者から多くの夢を奪い、数多く死なせたあの戦争を問う一作。
若者を犠牲に今があるのである。
ところで、魔球は…完成したのだろうか。
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人間魚雷「回天」。
主人公とその野球仲間は戦局悪化の中,学徒出陣で徴兵される。
夢を諦めざるをえなかった主人公が回天搭乗を決意した理由。
少年兵たちの生活と葛藤を描いた戦争青春小説。
回天の存在も知らない人が増えているのではないかと思う。
それはそれで幸せだが,命をかけて国のために戦った人たちがいたから,
今の日本があることを忘れてはいけない。
現代の若者には自分を犠牲にするほどの祖国愛もなければ,
家族愛もないだろうと思うと,ただ頭が下がる思いしかない。
戦争は嫌いと考えることをやめてしまってはいけない。
ぜひ読んで欲しい1冊。
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この本のタイトル「出口のない海」は「回天」の残酷さ、恐ろしさをよく言い表していると思う。海の特攻隊とも言える人間魚雷「回天」。以前紹介した「永遠の0」と重なる部分が多くある。生きて帰ることが許されない運命だったあの時代の青年たち。何を支えに、何をもって己の運命を納得させたのか。それは人それぞれ違うものだったかもしれないが、想像を絶するところである。もしこの小説の主人公と同じ思いの人たちがいたら、今のわたしたちは本当に申し訳ないことをしていると思う。
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人間魚雷がテーマの小説。
恥ずかしながらこの本を読むまで人間魚雷として命を失った人達の存在を知らなかった。
とても重いテーマではあるが、歴史を学べるという意味でも一読の価値あり。
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太平洋戦争の悪化に伴い大学を繰り上げ卒業させられ、人間魚雷、回天に乗ることとなった特攻隊員の話。
大学の夏休みにエーゲ海でフェリー乗りながらこの本読んでるクソ大学生とは見てる海が違いすぎる。
横山秀夫もなかなか好き。
パムッカレ村で会った日本人にあげました。
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戦争を題材にした小説はいくつか読んだことがありますが、
これまで読んだ話とはなんか毛並みが違っていました。
特攻兵器とは恐ろしい。