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購入したのは永井均さんの本だから。
ただし、僕だけかもしれないがとてもじゃないけどすらすら読み進めることなんてできやしない。
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題名からは考えられないほど、考えさせられる内容であったと思う。
いままで読んできた哲学関係の本は多くはないにしろ数冊あったが、それが哲学の本ではなく哲学史・思想史の本であったということに気付かされた。本当に哲学するということはとても大変で、自分でとことん考えなければいけないということがわかった。
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うーん、何で永井均が好きだったんだっけ…。
いや、「哲学的諸問題」に対する関心が薄くなってしまったんだな、悲しいことに。
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「考えるということ」を思い出させる良書。
といってもよくある哲学解説書ではなく、夏休みを満喫せんとする中学生・翔太と、人語を操る不思議な猫・インサイトとの対話で構成された物語である。哲学は概ね古代ギリシャ人と哲学屋のための眠たい理論でしかないが、哲学嫌いの猫派諸氏はシャープでキュートなインサイトを愛でるために、猫嫌いの皆様におかれましては子供ができた時の予行演習のために(子供は得てしてかような疑問を抱きがちである:すなわち今が夢ではないという保証はあるか、死とはどういうものか、神とは何か、自分とはいったい何者であるのか?等々)、子供嫌いの暇人は純粋に暇潰しのために読むことをお勧めする。
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真面目な本です。多分、子どもは、読めない……というか、読まないのでは。というか、わたしも、半分ぐらいとばし読みでした。
こうやって、読んでみてわかったことは、わたしは、哲学史は結構好きだけれど、自分で哲学するのには向いてないな。まあ、読んでみなくても、わかっていたことかも……。
ループに入っていく(入れ子になっているでもいいんですが)ことを、グルグル考えていくのには、向かない。そして、たいがいの問題は、ループになっているような気がしてきました。
そして、それを突き詰めて考えていくと……気が狂うのでは??ちょっと、この物語の翔太にも、そんな印象を受けたりもしたので、作者も、もしかしたら、若干、そう思っているのかも。
そして、それを知りながら、この迷宮に誘っているとしたら、永井 均は、メフィストなのかもしれない。
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はじめにで著者が書いているとおりに、自分で哲学的な疑問を考え抜くための見本としてかかれた本である。
哲学とは根源的な疑問を呈するものであるが、
そんな疑問をもっていると日常生活が不安定になりすぎるのだが。
そこで、自身で哲学的だと思っている疑問を書いてみよう。
「生は死とほとんど似たような形態、状態にあるのではないか」
永遠に関することが、無意識に夜中に寝ているぼくをはっと目覚めさせることがある。それも、クレイジーな叫び声とともに。その永遠の考えを消し去りたいから声を張り上げるのだと思う。
なぜ、ぼくは生と死が同じ状態にあるとみなすのか?
生も死も自身にとって永遠の中の閉ざされたものだからである。
生きているときも、世界は永遠に限られているのであり、
可能なものごとというか、すべてのことがらは内包された部分的なものの中にある。
そこからは永遠に逃れられない。
また、死ぬことで生きることを終えるわけだが、
ただそれは生を終えるだけであり、永遠の死が待っている。
死はゼロになるという観点から恐怖のものであるが、
今もって現在の僕も死のゼロに限りなく近い点であり、
永遠に生から逃れられずほかの次元にいくことができない。
ほかの次元といったって、僕たちが感知できる次元ではいけない。
同じ考えにはまりこんでしまうから。
永遠という概念はものすごい恐怖である。
ぼくはもうここにいるしかなくて、ここだけだ。
それが恐怖。死することからもその永遠性から逃れられない。
そちらのほうがまだましかもしれない。
もうひとつ死についての疑問
「自殺はそんなに悪いことではないだろう」
というような、
何でも良いと思うので、考えてみるともっと哲学的になれるのではないか
というお話です。
スリリングで面白いですよ。
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昔の偉人のことを学ぶというよりは、自分で哲学していく感じ。
理解するのには役立ちそう。
091112
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スラスラ読めるような、読めないような。表紙のイラストからすると面白おかしいようなほのぼのするようなイメージを感じたのですが、途中までその気にさせて突き放すようなところがあった気がします。
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身の回りを素朴な視点から哲学した本。
翔太君と猫のインサイトの対話形式で展開していく。翔太君頭良すぎだろ…と思いながらも楽しめた。
『ボク』と僕の違いについての議論はいまだに自分でも考えている。
これが本当に哲学するってことなんだ!と思った一冊
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中高生向きの哲学の入門書、とはいえ、中高生でもわかるレベルまで、ではなく、用語が最初から日常使いに近いものにしてあるだけで、内容はたぶん簡単ではありません。色の話や、愛の話など自分が考えていたことと重なる部分がありましたが、著者の言葉を借りれば、私のそれは思想であり、本書のそれは哲学なのだと痛感しました。ハイデガーがロジックではなくレトリック、というのも印象的でした。それ故著者は苦手であり、私は好きな気がしているのでしょうか。
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読んでいると、哲学の世界にどんどん引きこまれていく。
ちなみに、本書によると猫のインサイトは黒猫である(ブックカバーのイラストは白猫になっている)
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何かの文学関係の雑誌に載っていた川上未映子さんの推薦文を読んで面白そうだと思い、手に取った一冊。
この世界は現実なのか、何故私は私なのか、誰もが一度は考えた事がある疑問を対話の形式で深めていく。
個人的にこの形式が面白いなと思った。
読んでいるうちに子供の頃によく似たことを自問自答していたのを思い出した。
そしてだんだんと不思議な心地よさに引きずり込まれていく。
考えてもあてなんて無い、答えも無いような問いについて延々と問い続けるという行為自体が哲学なのかも知れないと思った。
ちなみにこの心地よさ、押井守監督の「スカイクロラ」を観ていたときにも感じた。深く深く自分の心の奥に潜っていくような心地よさ。
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こうやって素朴な疑問について悩んだり話し合ったりする事を哲学というのか。
だったら哲学するって楽しい。
生きた哲学が楽しめる物語。
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夢の中で、これが夢だと認識する事が出来るか、否か。
昔、自分の中で眠れない程考え続けたテーマについて
書いていました。ちなみに自分でたどり着いた結論と
ほぼ同じ♫
子供向けと見せかけて、読めば読む程、脳みそに汗をかきます。
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「哲学とは何か」。
この本について、僕程度の者がいくら言葉を尽くしても、著者に失礼であるだけかもしれない。
だから、一言だけ。
面白かった。