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私的中島らも氏エッセイランキングの中では、かなり上位に位置付けさせるもの。後期中島エッセイはなんだか「仕事」という感じがするのでどこか体裁が整いすぎている気がするのだが、本書はまだ初期の頃の作品なので、彼の内面というか、正直な部分が「商品」という気負いが少ない状態で出ていると思う。読むととてもセンチメンタルな気分になって、少し周りの世界の見方が優しくなれるような気がする。ただ、18歳未満の青い少年少女が読むにはちょっと不適な表現や感覚があるので、少し社会に疲れた大人の読み物だと思う。
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忘れてしまいました。よってレビュー、評価ともにできませんが、らもさんは好きな作家である事に間違いありません。
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人はその来し方の延長にしか行く末はないとよく言われるが、それを実証してくれた本。
「運が悪ければ死ぬだけ」と生前よく言っていた筆者。アルコールや薬のみならず、なすの中毒性にまで事細かに調べてある。試してみたかったんだね。(2005.2.4)
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この世界にある無数の地点から世界を眺めるエッセイ。
色々な視点がおもしろい。
こうしてみると、世界は切り取り方によってはユーモアに溢れている。
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「僕にはわからない」と似たようなテイスト。
つまりは面倒くせえカンジ。ま、あそこまでじゃないから、楽しめるっちゃ楽しめる。
なんなんだろうな。掲載紙の関係か、自意識の関係か。もっとアホっぽいテイストの方が好み。
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中島らもの意味分からんふざけたかんじとたまに出てくる聡明さのバランスがとても素敵やなあとおもう 内容はそんなに深くなかったけどおもしろかった
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中島らもは笑えるエッセイしか読んだ記憶がなかったので、これも爆笑系かと思いきや、笑いもあり真面目もありとかなり色々詰まったエッセイ集だった。
中でも、CMを作る際には消費者に対する目線が重要など、応用できるためになる話もあり、これは読んだ甲斐があった。
しかし、後半はどこかで読んだ記憶があったので、違うエッセイ集にも収録されていたのかも知れない。
もしくはそもそもこの本を既に読んだことがあったのかも知れないけど…
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エッセイ集。だらだらと思いつく時に読んでて読み終わりました。
あれ?これ違うエッセイで読んだなって話もありますが、
相変わらずで面白かったです。
お笑いエピソードたっぷり!ってのじゃなくて、所々ためになる話や、らもさんの様々な考え方が書かれていました。
失恋について、の一説は心がじーんとしました。片思いであることの、一種の幸福の話が。
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中島らものエッセイ。数あるらものエッセイの中でも、かなり真剣なテーマを論じている一冊。相変わらず、読みやすい文章だが、ウィットの濃さがしんどい。中島らもの頭の中の複雑さが全体的に印象に残る。休日に読むと、滅入る。簡単な読み物として飛び込むには適さない世界。
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なんだか真面目な、長編の小説を呼んでも集中が保たない時にはやっぱりエッセイがいい.短編小説なんかでもいいけど、エッセイってのはやはり格別だ.巻末コメントを楽しむように読める.
エッセイが短編小説と異なるのはやはり、エッセイは予め好きな人が書いたのを読まないといけないという点だろう.好きな人が考えたことを素直に文字にされてある.そのまま体に取り込みたくなる.
あとがきもまた楽しかった.
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獏の食べのこしという言葉。
獏は夢を食べると言われているが、そんな獏が食べなかった『残りもの』それがこの本の内容。
テーマは中島らもという人を創る、独自の気になるモノ、コト、ヒト。
一番好きなのは、『時間の密度』と『記憶の容量』
中島らもは頭が良い。
だから好き。
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賢い人の為の賢いエッセイ、中島らも。
久し振りに読んでも何時でも新鮮に笑えます。
20年以上前の文章だなんて信じられない。
ありがとう、ありがとう!
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らもさんのおかげでアポリネールと出会えた。
Les jours s'en vont je demeure.
らもさんのエッセイはさくさく読めて、ゆるさの中に鋭さがある。言葉に出来ない気持ちを痛いほどに示してくれる。
「夜が化粧をほどこしてくれた川というものはいいもので、それは一種、おおきな鏡だと思えばいい。街の灯も星もその表では無垢の輝きを放ってくれる。」
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【中島らもを愛すもの】
きっと彼はなんでもない価値のない人間だった。
何も持ってない人。だった。
いやだと泣き叫ぼうとも、僕もまた似た人間なのかもしれない。
最後まで自分を愛せなかったのかな。
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夢中毒者である著者の愛と世界をめぐるエッセイ集。
あまりにうま過ぎてまったりとした酒では嫌味を感じてしまう。それは「立派な人」と付き合うと疲れる感じによく似ている気もする(P162)。←なるほど。