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『となり町戦争』の作者の三崎さんの短編集
めっちゃ不思議な話ばかり
『二階扉をつけてください』
二階扉をつけることが義務化されたという回覧板がまわり、わけもわからないまま二階扉をつけるけとにした主人公の話これはなんかホラーみたいだった初めの話だから不思議ワールドになれてなくて引いてしまった(笑)
『二人の記憶』
あるカップルの記憶が食い違い、どちらが正しいのか確かめるすべすらない。
でも出逢いの記憶だけきちんと重なっているところがよかった
『バスジャック』
バスジャックが流行し、いかに勇敢にバスジャックを決行するかを競うものたちとそれを楽しむ乗客たち。
と、まあ不思議な話ばかりあとの4つもかなり不思議だったでも『送りの夏』と『動物園』は結構よかったな
死や嘘への思いを織り込みながら描かれた作品たちでした
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となり町戦争に続いて三崎亜記2作品目。読んでいて思い出したのが、安部公房の不条理ワールド。但し決定的に違うのが主人公の体感温度で、安部公房作品では主人公が足掻きもがき続けるのに対し、三崎亜記作品ではその不条理さをあるがままに受け止めている主人公がいる。その温度差はそのまま過去と現在の、日本人の社会観を表しているように思う。個人的趣味としてはトマソンに無理矢理意味を持たせた「二階扉をつけてください」がツボ。「送りの夏」で提示されている故人との別れの形式は考えさせられるものもあって、最も心に残る
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1年半前くらいに「となり町戦争」を読んでて、
その人の短編集が出てたから買ってみたけどこの人の頭の構造は好き。
訳のわからないままに二階扉をつけるハメになる「二階扉をつけてください」、
彼女との過去がズレれていく「二人の記憶」、
バスジャックが公式に認められた日本を描く「バスジャック」等、
少し狂った著者の書く、日本に近いけど違う世界の7編。
だらだら読む分にはいい作品。
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短編集の中で私が最も気に入ったのは「二階扉をつけてください」という作品。
タイトル通り意味が分からない。意味の分からない扉を付けるために奮闘する男性の姿をブラックユーモアたっぷりに描いている。
ともすると嫌いな方も多いはず。町内のチラシで知った二階扉。意味が分からぬがとりあえず電話をかける所も可笑しい。
二階扉を付けに来た業者はなんと子供?余計意味がわからない。
おまけに鍵をかけてはいけないというおまけ付き。この辺りでだいぶ先が読めてしまうのだが…考えただけで恐ろしい(苦笑)
三崎さんらしい目線をどこか変えた日常を描いている作品。
「送りの夏」は生と死を別の狭間でとらえている為かやや物足りなさを感じてしまった。
発想自体はやはり独特でとても不思議なのだが…上下巻の本の上巻しか書かれていない。そんな終わり方があまり好きではなかった。
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じぶんの常識と世界とが、ほんのちょっとずれているらしい。そんなとき、世界をどう受け容れるか――。同名の落語噺に新解釈を与えたかのような『動物園』、素性も過去も全く違う同居人たちが儀式をもっておのおのの「事実」を受け止めようとする『送りの夏』が好きです。
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表題作「バスジャック」はあまり好きではなかったのですが、
一見ごく普通の日常に見える中の、
非日常とつながっているパイプのようなもの、が好きです。
騒々しくない非日常。
「二階扉をつけてください」「しあわせな光」「二人の記憶」
「バスジャック」「雨降る夜に」「動物園」「送りの夏」
「動物園」は、とっても不思議な話なのに違和感を感じない。
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へんてこりんな話ばかりの短編集。
表題作「バスジャック」は、消化不慮の気味がある。
だけど、とても短いのから、ちょっと長めのものまで、前編にわたってのびのびと書かれている感触があります。
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三崎亜記は短編の方がおもしろいかも。
わからないことは、わからないままで。三崎亜記の小説って、そんな感じ。
登場人物が、その謎を深く追求しない場合が多い気がする。
『二階扉をつけてください』の二階扉、とか。
『二人の記憶』の記憶のズレ、とか。
『送りの夏』の直樹さんの存在、とか。
読者としては、あと一歩踏み込んでくれ!と思ってしまう場合もあって、もどかしい。
そういう時、短編だと、変な話、あきらめがつく。
で、そのあと一歩が、この作家さんの良さなのかもしれない。
そんな中、『動物園』は比較的わかりやすくて、単純に楽しめた。“野崎のおっちゃん”がステキ。好きなキャラクターだ。
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短編集なんだけど、後半の2作品が長かった。
どちらかというと、前半の短い作品たちが好きでした。
2009.6.12〜6.19読了
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設定の不条理さが、乾いた冷静な文章できれいにまとまった、秀作と見た。
二階扉のひんやりした怖さ、マネキンの温かさ、バスジャックのテンポ。
どれもよいが、個人的には設定の緻密さと最後の美しさで、動物園が好き。
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現実とファンタジーの境界にあるような世界を描いた7つの秀逸な短編集。
ガツンとくる作品、ウルッとくる作品、後味の悪い作品、暖かい気持ちになれる作品・・・。
一見「こんなこと実際にはないよなー」という設定だったとしても、気が付くとその世界の中に自分も入り込んで読んでしまう。
「もしかしたら本当はこういう世界が存在するのかも知れない」という気持ちになってくるのは、ひとえに著者の文章力の賜物だろう。
表題作の「バスジャック」も良いが、個人的には「動物園」が気に入った。
文庫本の帯には「たとえば41ページから なんていかがでしょうか?」と書かれているけれど、まず1作目から順に読むことをオススメしたい。
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買って良かった!!と本気で思った。
長さがまちまちな短編集。
最初の「二階扉をつけてください」から、説明なしで向かってくる世界に引き込まれました。
「普通じゃないこと」を、「この世界ではこれが普通」として貫かせる、なんというか「自然すぎる書き方」をしていてとても面白い本です。
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誰かの本棚で紹介されてたので、ブックオフで購入。
読みやすいしおもしろい。
あまり頭を使いたくないけどなんか読みたい、朝の通勤電車で読むに最適なかんじ。
「二階扉をつけてください」は、「世にも奇妙な物語」でありそうな話だった。
オチでニヤリ。
「送りの夏」もよかったなーー
死生観から夫婦観まで、いろいろと考えさせられた。
表題作の「バスジャック」も、オチはそうくるか!って感じだったし、切り口が斬新でした。
どの物語も趣向がぜんぶちがって、秀逸です。
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「となり町戦争」の三崎亜記さんの短編集です。表題作もおもしろかったのですが、私の1番は「二階扉をつけてください」。
ラストは衝撃!しばらく固まってしまいました…。
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「二階扉をつけてください」
すごい発想。
この話、結構好きだった。
他は「送りの夏」が印象的。
表題作はいまいち微妙。