紙の本
今邑彩氏が読者に贈る共同生活を始めた二人の女性の不思議な関係を描いた傑作です!
2020/10/09 10:10
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「警視庁捜査一課・貴島柊志」シリーズや「蛇神」シリーズなどの人気シリーズ作をはじめ、『卍の殺人』、『ブラディ・ローズ』、『通りゃんせ殺人事件』、『金雀枝荘の殺人』などの話題作を次々に発表されている今邑彩氏の作品です。同書は、大学へ通うために上京してきた主人公の春海は、京都からきた麗子と出逢い、ここから物語が始まります。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったのですが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知ることになります。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていたのです。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが発見されます。一体、どうなっているのでしょうか?麗子の正体は一体何だったのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
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ルームメイトの女性がある日失踪する。
調べるうちに、彼女の二重、三重生活が明らかに・・・。
う〜ん、つまらなくはないけど、特に目新しさは感じられない。
と思ったら10年前の作品なのね〜。そういう時代だったのかな?
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ミステリー&ホラー長編。
今年から大学生の主人公は、下宿先を探していた。そのとき偶然出会った、今年から大学生になるという上京したての女。彼女も下宿先を探しており、意気投合した二人はルームシェアをすることに・・・。二人の生活は始めは順風満帆。しかし、ルームメイトは突然失踪した。彼女の足取りを追ううちに彼女が二重、三重生活をしていたことが明らかに・・・。そして、ルームメイトは死体で発見された!!
最初から80%まではめっちゃくちゃ楽しめた。臨場感たっぷり。なのに・・・残念なことに、最後あたりで犯人と事件の真相がすっかりよめてしまいました。そしてオチがあんまり。綺麗にまとまりすぎの感が。そこが残念でしたぁ〜。
新津きよみさんとか吉村達也さんににたテイストの方で、おもしろい。他作品も読んでみたいかも。
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読んでいて、まあ、大体の犯人はわかる。
しょっぱなに犯行動機も明かされる。(大まかに)
殺し方もいたって単純明快。
ミステリーの核であるこの三つがはっきりしているのにもかかわらず、やっぱり最後のどんでん返しには驚いた。
どんでん返しを理論的にするための複線もうまいと思った。
ただ一言欲を言わせていただくと、説明口調が多すぎると思った。とくに彼氏(?)のほう。
そして「多重人格者は影響を受けた人の人格を取り込んでどんどん多角化してく」って言ったわりにその危険性を奥さんに置き換えて考えなかった抜けてるっぽさ。
ちょっとつめがあまいですな。
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多重人格を核に置いたミステリー。
いろんな部分で「24人のビリーミリガン」の引用が出てくるので、「24人のビリーミリガン」を読んでないと、少し混乱するかも。
結構早い段階で犯人が分かったつもりでいたけど、実は最後の最後に…
ちょっとだけ、どんでん返しものでした。
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早々に展開が予想つくんだけど・・風呂敷広げてからさらに読ませる。
簡潔な文章は、読み手の邪魔をせず、ラストへ。
持って行きかたがうまい。
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ひとこと言わせていただくなら。
怖い。すんごく怖い。
騙されまい!と裏の裏をかいて読んでいたのにさらにその裏をかかれました。完敗。
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帯の紹介文に惹かれて久々に読んだ本。紹介されていた様に、予想する展開を見事裏切ってくれる本!ただ、実際に本で取り上げられている内容で苦しんでいる人がいると思うと、考えさせられますね!
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少し前の作品だからか、全体的に文体とかがやや古めかしくて、所々違和感。ストーリーは、、ほんとはもっと重いはずのテーマを軽く扱ってるような。
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私は彼女の事を何も知らなかったのか…?大学へ通うために上京してきた春海は、京都からきた麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが…。
《ブックデータベース より》
《2010年5月9日 読了》
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オビに惹かれて購入。
スラスラっと読めて面白かったです。
が、こういう騙されちゃう系小説にはまんまと騙さる事の多い私がオチを読めてしまいました。
「やっぱりそうなんだー」とは思ったけど、それでも面白いよ。
文章にクセがないのか、本当さっと読めました。
でも怖い話!
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新聞で紹介していたので興味を持ち購入。
最初からどんでん返しありきで読んでしまったので、途中で犯人が分かってしまい、本来味わえたはずの後半のスリルが全く感じられなかった。
それが無ければ面白かったのだろうと思うので残念。
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ミエミエの展開だなあと思っていたら、
本当にミエミエでした。
う、うーん。騙されたかった、なぁ。
まぁ仔細な部分も含め解明しながら読んでいたわけではないから、その意味では騙されたともいえるのか。
驚きが足りない。バッドエンドも好きじゃない。
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2010.4.20読了
以下ネタバレ。
ある日晴美とルームメイトだった麗子が失踪。先輩の工藤と麗子の足取りを追ううちに彼女が多重人格者と知る。
同じ頃英会話教室のパーカーがある男性に殺害。そして失踪していた麗子も同一犯とおもしき男に殺された。
その事件を追っていた工藤の従兄弟武原犯人とマリ(麗子)の会話カセットテープを入手。工藤に渡す前に何者かに殺害。工藤は後日テープを聞いて真相を知る。マリはパーカー殺しを依頼しその相手は工藤と同じ名前のケンスケと言う男だった。だがケンスケの声は晴美の声でありそこで始めて晴美も多重人格者であり犯人だと知る。
物語はマリと犯人のやり取りをモノローグとして織り交ぜ読者には犯人は男だと思わせている。また途中武原が工藤に対してテープのことを隠すことで工藤が多重人格者であり犯人だとミスリードさせているところは秀逸。
結末は工藤が晴美のことを思い真相を語らず二人は結婚する。しかし最後には晴美の中には兄(ケンスケ)意外の人格者がいたように匂わせ完結する。
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結末が想像ついて、途中から読むのがだるくなってしまいました。予想通りになるのか確かめるために最後まで読みましたが。ヒロイン春海の描き込みが少し浅いからか、引っ張られるほどの魅力を小説全体から感じられませんでした。