投稿元:
レビューを見る
テレビのコメントを聞いていて、
いつもすげーなぁと思っていた寺島氏の本。
俯瞰の知と這う知が相関した重層的な切り口が恐ろしいくらいにすげぇ。
・大中華民国
・ユダヤ国際生命力
・米中、日米
・東アジア共同体
・ユニオンジャックの矢
投稿元:
レビューを見る
とても読みやすい本でした。世界のことがわかった気になりました。とても売れている本なので読んでみました。未来について考えました。
投稿元:
レビューを見る
昨今、しばしばメディアで発言している著者。初めて著書を読んでみた。概して、これからの「世界の中の日本」の視点で語っている。 示唆に富む本だが、論旨を展開するための例示が途中から若干説得力にかけてくる。
投稿元:
レビューを見る
◆いま世界は、超大国が支配した冷戦時代を終え、バラバラに分散された小さな部分がネットワーク化され相関することで、全体として大きな統合された力を発揮するような時代へと向かいつつある。
【スマートグリッド】:次世代双方向送電線網。小規模・分散型の電源をきめ細かくネットワークをつなぐことによって、高効率の電力供給を可能にする。
◆分散型ネットワークの時代に照準を合わせ、空虚なマネーゲーム的熱狂から距離をとり、技術を育て、事業を育てる、──「育てる資本主義」の道を堂々と進むこと、そこに日本の歩むべき道がある。
◆「自分たちが有している歴史認識とは違うとらえ方が、他の国民・民族にはありうるということ、世の中にはさまざまなものの見方や考え方があるということを知ってほしい。賛成はできないけれども、あなたのものの見方、誠実にものごとを組み立てて考えてみようという見方については大いに評価する、という姿勢が外交においても、国際社会を個人として生き抜く上でも大切だ」
こういう姿勢を、外交の世界では「agree to disagree」の関係と呼ぶ。
◆近隣諸国と「未来志向の関係」を築こうと考えるのであれば、自分たちの主張は主張として臆することなく伝えつつ、相手の論理、論点を虚心になって理解する姿勢が必要だ。
◆「世界を知る力」は、自らを相対化し客観視する過程なくしては磨かれない。
◆「人間の尊厳を傷つけられれば起こる──それは精神の独立の証です。『一身独立して一国独立す』と福沢諭吉は言ったけれども、福沢諭吉の言っている一身独立とは、人間の尊厳を守るということです。だから場合によっては、犠牲を伴うかもしれないけれど、それでもそれを守るということがあって、その先には知的世界が展開するわけです。知的世界を展開させる原動力が弱まった。だから今は、知的な退廃がそれに伴って起こっているのだと思いますね。」(加藤周一氏の言葉)
◆わたしたちは、「世界を知る」という言葉を耳にすると、とかく「教養を高めて世界を見渡す」といった理解に走りがちである。しかし、そのような態度で身に付けた教養など何も役に立ちはしない。世界を知れば知るほど、世界が不条理に満ちていることが見えてくるはずだ。その不条理に対する怒り、問題意識が、戦慄するがごとく胸に込み上げてくるようでなければ、人間としての知とは呼べない。たんなる知識はコンピューターにでも詰め込んでおけばよい。
世界の不条理に目を向け、それを解説するのではなく、行動することで問題の解決にいたろうとする。そういう情念をもって世界に向き合うのでなければ、世界を知っても何の意味もないのである。
投稿元:
レビューを見る
書いてある内容に目新しいことはまったく感じません。むしろ「民主党のブレーン」という人が書いているものにしては、読み手が小馬鹿にされているように感じる程度に「物足りない」内容です。
高評価のコメントを見て、立ち読みで読み飛ばした内容がそれほど濃厚だったかと思って購入してみましたが、読み直してみても、どちらかというと著者の「視点」の自己主張が強く、一歩引いて見ないと、どこが「知る力」だと主張したいのか分かりません。
人によって高評価か低評価か、分かれるのではないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
結論.読みやすい良書。対米重視の姿勢を問い直す、戦後ではない、より長期の時間軸の中で日本がどう動いてきたかを知るべきと主張。ユニオンジャックの矢、大中華圏、ユダヤネットワーク、2つの中国と日本経済の復興など、歴史的視点に裏打ちされた複眼的国際戦略の重要性を強調している。ただ、最後の第4章「世界を知る力」はもう少し具体的に若者に「何をすべきか」を説いて欲しかった。おそらく紙幅の制約もあったとは思われるが。
投稿元:
レビューを見る
「世界」なんていう大層な物を知るためには、固定された一つの考えで理解しようとしてはいけない。
視点を変えて歴史を見たり、国ではなく人(民族)の繋がりで世界を認識してみたり。
簡単でさくさく読めるが、タイトル負けしない本でした。
投稿元:
レビューを見る
世界同時不況のさなか、日本には民主党新政権が誕生した。冷戦が終結して二〇年が過ぎ、長く続いた戦後体制は名実ともに変わろうとしている。日本と世界は今どこへ向かっているのか?
この本を読んで、日本と世界についてこれからどうなっていくのか読んでみたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
成長戦略考える上で、きちんとした世界の見方が必要かと思っていたときにこの本に出会ったので読みました。これからの未来を担う20~30歳台の人にお勧めかと思います。
投稿元:
レビューを見る
さすがは寺島氏。物事を一方から見ずに多方から見る力を養わねばと。感銘しました。大学院生の娘に読むように勧めました。
投稿元:
レビューを見る
『全体知の巨匠』寺島実郎が、時空を超えて過去、現在、未来の文脈を紐解く一冊。
世界がどのように動いているのか、大局観をやしなうには持って来いの良書です。
投稿元:
レビューを見る
寺島実朗著「世界を知る力」PHP新書(2010)
日本に帰国し再び本を読む習慣が戻り始めた。やはり書籍はいろんな知識を得るには良いモノであると再び実感。『世界』という題名に興味を持ち、購入してみた本だ。筆者によると「世界を知る」とは、断片的だった知識が、様々な相関を見出すことによってスパークして結びつき、全体的な知性へと変化していく過程を指す、と筆者は主張している。非常に分りやすい文章で、理解しやすい。世界の歴史を俯瞰し、現在の世界経済現象の根底に流れている本質を筆者なりにまとめている。
*情報は教養を高めるの手段ではない。問題を解決するためにいろいろな角度から集めるものであるということが、強く刻まれる。断片的な情報を「全体知」へと高める動因は、問題解決に向けた強い意志である。
*世界で1人、孤独や屈辱を味わうことは、自他を客観視し国際社会を生き抜いて行く上で、とても大切なことではないだろうか。
*「賛成はできなくても、相手の主張の論点は理解した」という姿勢をもつことが重要だ。
投稿元:
レビューを見る
ユニオンジャックの矢、大中華圏、ユダヤネットワーク、2つの中国による日本経済の早期復興が促された等、歴史的視点からの世界を知ることの重要性を説く。虫の眼を鍛える為の街歩きの重要性、agree to disagree、賛成はで着ないけれども、あなたのものの身から、誠実に物事を組み立てて考えてみようと言う見方については大いに評価する、孤独や屈辱も含めた異文化との摩擦や衝突による自身の内側での回路作り、情報は問題可決する為に集めるもの、等を若者の読書を対象に投げかけている。行動することで問題の解決に向かおうとする力が大事。
投稿元:
レビューを見る
世界の時事を見取りたいと思った。私が今年に就活を控えているからという理由もある。だが一口に世界の時事とは言っても、その量は膨大で有機的でさえある。どれか一部分を切り取って満足に理解し、世界を把握するということは簡単にできることではない。なので新書を1冊選び、まずは世界というものを、日本という国を俯瞰してみようと試みた。その結果選び取ったのがこの著書だ。新書は時事問題へのレスポンスが早いし、内容も200P前後でテーマもわかりやすい(往々にしてタイトルはおかしなものが多いが)。あとになってみても、世界というものを1つ俯瞰するには新書が手っ取り早いのでは?という仮説は正しかったと思う。
『世界を知る力』と銘打たれているが、厳密には、「世界における、海外と相対化した日本を知る」重要性や方法を説いている。あくまで日本と対照させて、日本を知ることで海外を知るという、世界という概念をあくまで日本に関する限りのこと、に絞られている。
自分が思った世界時事とは少し違ったが、こうした切り口というのがそもそも私にはなかったと知ることができた。妙にアメリカ精神を崇拝するきらいのある熱心なネオリベ信者と揶揄されたこともある私には、ある意味日本という枠組みを捉え直し、もう少し尊重してみるべきなのかも知れない。
投稿元:
レビューを見る
中華圏、ユニオンジャック、ユダヤネットワーク、
日本が発展した理由(台湾VS中国)
アメリカを通しての視点だけではだめだとの意見