投稿元:
レビューを見る
2012/10/30読了。
読んでいる自分はあくまで第三者。著者が、「病気になった妻の気持ちは、なった本人にしか分からない」というように、この夫婦間のことも、当人達にしか分からないものが沢山あるように感じた。
投稿元:
レビューを見る
静かに、でも確実に死に向かっていく妻と、その側で寄り添い、一日一話、お話を書き続けた夫の物語。
映画はぼろぼろ泣いた。でもこの本は、すごく冷静な語り口で、静かな日常を、でもいつ終わるか分からない非日常を生きる夫婦の姿が淡々と描かれていて、涙よりも筆者の深い愛情にじーんと胸が暖かくなった。5年にも渡る闘病生活は苦しかっただろうけど、いっぱい愛された奥さんは幸せだったんじゃないかな。
投稿元:
レビューを見る
草彅剛・竹内結子主演の『僕と妻の1778の物語』の映画の原作になったものです。眉村卓さんの病気の奥さんに綴った話に解説などを加え、その時の眉村卓さんの心情が読み取ることができます。人の死について改めて考えさせてくれる本です。
投稿元:
レビューを見る
各ショートショートの内容は別にして、作者眉村卓の妻に対する愛情がにじみ出ていました。1778話目の空白部分は、何も書いてないのにグッとくるものがありました。夫婦とはお互いのことを隅から隅までわかる必要はなく、生きる根幹、目指す方向が同じであればいい。そんな理想的な夫婦になるのは難しい。
投稿元:
レビューを見る
エッセイの部分は全然好きじゃないけど、なんといっても短編が面白かった。正直、興味半分で読み始めた感じだけど、各短編のクオリティが高くて、嬉しい驚き。選ばれたストーリーが掲載されているとはいえ、これだけのものを捧げ続けられるって、すごいですね。
投稿元:
レビューを見る
ずいぶん前に見て気になりながら読まずにいた。たまたま、ブックオフで見つけて買って読んだ。私の世代だと、「ねらわれた学園」だったかが、NHKの夕方のドラマでやっていて、わくわくしながら見ていたものだ。どんなオチのあるショートショートが出てくるのかと期待しながら読んだが、オチないものも多かった。それよりも、亡くなられた悦子夫人に対する思いなど、エッセイの部分の方で胸が熱くなった。印象に残っているショートストーリーは1つ。お札が空から降ってくるというもの。何十万円かを拾って手元に置いていたら、次の日には灰になってしまう。早く使ってしまえばよかったと皆後悔する。次に降ってきたときは、皆あわててお金を使いまくる。でも、灰にはならない。それで景気が良くなる。いまの世の中にピッタリかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
泣ける本というふれこみが強い本だが、じわじわ来るのはそういうことではなく、伴侶との別れが来ることへの恐怖。
大切にしないといけないなと改めて思います。
投稿元:
レビューを見る
内容(「BOOK」データベースより)
余命は一年、そう宣告された妻のために、小説家である夫は、とても不可能と思われる約束をする。しかし、夫はその言葉通り、毎日一篇のお話を書き続けた。五年間頑張った妻が亡くなった日、最後の原稿の最後の行に夫は書いた―「また一緒に暮らしましょう」。妻のために書かれた一七七八篇から選んだ十九篇に、闘病生活と四十年以上にわたる結婚生活を振り返るエッセイを合わせた、ちょっと風変わりな愛妻物語。
読み終えて、闘病生活の奥さんにとって作者の書いたお話は生きる楽しみだったんじゃないかなぁと感じました。
また作者にとっても 奥さんとのいつの日かのお別れのためには必要な事だったように思った。
全てのお話は載っていませんが 私は好きです。とてもいろんな事を想像させてくれるお話だと思いました。
たくさんの本を読んできて 脳内で情景を思い浮かべながら読める作品は 自分にとっていい意味でとても影響された作品なんだろうなぁ感じています。
最終回で〝また一緒に暮らしましょう。〟と書いた作者も奥さんも共に幸せな人生だったのだろうなぁと感じました。
投稿元:
レビューを見る
Amazonでおススメされたらしい。
最近の本なのかと思ったら、奥付を見ると2004年と少し古い本。読書芸人だかそんな番組で紹介されたので、注目が集まったようだ。
私の感受性が衰えているのか、背負っている重さが違うのか。帯に書かれているような感情を一切抱くことなく、読了した。
投稿元:
レビューを見る
本屋で読書芸人を拝聴して読了。
最終回が読みたくて手に取ったのだが
あっというまに(ものの2時間くらいで)読めてしまう。
癌を患った妻に一日一話、物語を書く。
エッセイにはしない。
必ずお話にする。
原稿用紙3枚以上。
病人の神経を逆なでしない。
病気や人の死、深刻な問題、大所高所からのお説教、専門用語の乱発、ラブロマンス、官能小説、不倫は避ける。
夢物語でもいいが、どこかで必ず日常につなげる。
などなど、細かな規定を自ら設け、毎日書く。
病床の妻が手にとって読むことが出来なくなってきてからはご本人が読み聞かせをしたらしい。
奥様が死後、お葬式の際に表記する名前をお願いしたこと、読み続けたお話に対して、これでは他の人にわからないと感じたら文句をつけたこと、「慰め」ではなく「仕事」として物語を評価していたことが、ほんとうに著者を作家として尊敬し、認め、支えていたのだなあとわかった。
そして最終回。
亡くなられた直後に書かれた妻への物語は、ただただ、読んでくださいと言いたい。
投稿元:
レビューを見る
カズレーザーさんが15年ぶりに泣いたとのことで期待しすぎながら読んでしまった。
余命わずかの妻を持つ作家の背景がチラつき、それぞれの作品が違った意味を持つのが特徴的だった。静かに心揺さぶられる作品。
投稿元:
レビューを見る
アメトークで見て、さらに帯(アメトーク関連の)により、期待値が上がりすぎていたのかもしれない。
思っていたよりは普通だった。
ただし、最後の一文は、震えた。
感動で震えた。
私は未婚だが、いわゆる理想的な夫婦の精神的な関係性のようなものに見えて、素敵だな、と純粋に思った。
投稿元:
レビューを見る
感動!大号泣!とかはない。
日常の些細さ、慣れで見落としそうになるけど、目を向ければ非日常。
真冬の夜の布団みたいに、温かく柔らかで、一息ホッとつける本
投稿元:
レビューを見る
奥さんが病気で余命宣告されてから、一日一話、ちゃんとしたショートショートを書いていったもの。
最終話は、パッと見はわからなかったが。どう言うことか考えたら少しわかった気がした。
泣こうと思って読んだら泣けない。前編感動ということではなく、奥さんに笑ってもらいたくて書いているショートショートなので、感動とかではない。が、作者の感情を解説もしているので、そこもよかった。
人生経験を積んだ人の方が泣けるのかなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
もう泣けました…妻が余命あとわずかとなり著者が1日1話ずつショートストーリーを書き続ける。
特にラスト3話はぜひ読んでほしいです!