投稿元:
レビューを見る
宮崎駿の作品からルーツを辿っていく過程が非常に面白い。宮崎作品のベースとしているモノが読み解かれると新たな発見になる。
投稿元:
レビューを見る
ジブリ好きは読んでみて!また違った角度から映画が見れる。自分的にはトトロがスペイン映画から作られたってのが衝撃!
投稿元:
レビューを見る
宮崎アニメは好きなのでよく見ますが、
だいたいのメッセージはなにげなくわかっていました。
けど、こんなにも深い感じだったとは思いませんでした。
この本はそれについて書いてありますが、
結構わかりづらいです。
わかりづらい内容なだけに一層わかりづらいです。
ただ、なんとなくはわかりました。
あとは宮崎アニメ見て自分で感じるしかありません。
投稿元:
レビューを見る
4月、学校の図書館。
うーん、これは宮崎さんにインタビューを行っているわけではなく、裏づけとしては過去のジブリの発行物くらいしかないわけで…ちょっと強引かなあとも思いました。でも、一ファンの考察としてとても興味深いです。
投稿元:
レビューを見る
宮崎アニメ好きなんですよね。宮崎アニメに隠された暗号や、宮崎駿さんに影響を与えている思想について語られている。「そんなのこじつけじゃないの?」とはじめは思っていたけど、やっぱりあまりにも共通点が多いのでこじつけではないと読み進めるうちに納得してしまう。「もののけ姫」に多くの紙幅を割いている。「もののけ姫」で宮崎監督の思想が最高潮に達したと高く評価していたが、また「もののけ姫」を見たくなってしまった。
投稿元:
レビューを見る
宮崎作品のバックに歴史学・神話・先行する映画・小説など膨大な教養と知見があるのは確かだけれど、それらとの結び付け方・論じ方が強引に過ぎるところが目立つ。一応の参考にはなるけれど。
投稿元:
レビューを見る
宮崎アニメの作品に歴史的、神話的な内容をリンクさせて書いているこの作品。
確かに読んでいて内容に感心する場面が多々あります。
また、宮崎さんに宮沢賢治や司馬遼太郎が思想的に作品に影響を与えているのかということが分かり、ただただ感心するばかりです。
作品としては「もののけ姫」を中心に「ルパン3世カリオストロの城」、「となりのトトロ」、「風の谷のナウシカ」などを分析しています。
宮崎さんは今の自然の大切さを訴えるだけではなくて、文明の発達によって
何年もかけて失われつつある自然との調和を今一度呼びかけているようでもある。
僕がこの本で一番心に残ったキーワードは「対象性ー非対称性」。
カミと人・人と動物・動物とカミ、この3者の関係が大きく変わったということ。
ヒトは動物であり、また動物をカミと見立てたり重なり合わせたりしていた関係から
3者は平等であったのに対し、科学や産業の発達により平等な関係が崩れ自然や動物に対して一方的な関係になっている。
そのことを憂いてのメッセージ性もあるようだ。
ただ必ずしも僕は宮崎さんが科学や産業など文明の発達を全否定しているとは考えられない。のちに出てくる「ハウルー」などでも機械はやはり存在するが絶対的悪として描かれていないと感じたからである。
これはひとつの見方を示しているが、あくまでも著者による宮崎駿の発言から推論する想像であると感じました。
投稿元:
レビューを見る
宮崎アニメに隠れる真意とは?「もののけ姫」「となりのトトロ」「風の谷のナウシカ」の話を中心に語られる、ある視点からみた宮崎アニメのこと(08/04/30)
投稿元:
レビューを見る
ジブリ作品は宮崎駿のオリジナルだとばかり思っていたから、実はもとになる作品があったということに驚いた。
あと、自分が思っていた以上に深いものがあって、この本に出てきた参考文献や映像を見てみたいと思った。
もちろん、ジブリ作品も改めて見たい。特に、もののけ姫。
投稿元:
レビューを見る
網野善彦の考えを参考にしたといわれる「もののけ姫」の章などおもしろい解釈が目立つ。参考文献の並びも興味深い。
投稿元:
レビューを見る
ためになりました。
けれど、思ったより評判が良くないのも一理あるとは思います。
しかし、初学者が世界の広さを認識するのにはもってこいだと思うのです。
投稿元:
レビューを見る
ジブリが好きな私は、この本を見つけた時、すごくわくわくしました。新しいジブリ作品を見るような気分でした。
ジブリ作品の暗号とは、宮崎駿監督が他の作品に似せたり、裏の意味を作品の中に隠したりしているということでした。
しかし、人が生まれて1億年以上。同じようなものがあっても不思議ではないのではない、むしろ、仕方ない、必然的かと思ってしまいました。けど、すべて読んでみて、ジブリの中で、引越しの当日にトンネルに入ってみようとは思わないだろうと始まって10分もしないうちにツッコミを入れてしまった私、しかし、主人公が元の世界に戻った時には、その行動もまた、仕方なく、必然であったように思えます。この本で特にもののけ姫について書かれていました。読んでみて、もう一度、じっくりとジブリ特にもののけ姫を見てみたいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
宮崎アニメが大好き+ブックオフで100円で売っていたので購入。
一日で読破。
僕が期待していた内容とは程遠いものでした。
それでもところどころ感心できる部分もある。
なので★3つ
投稿元:
レビューを見る
宮崎アニメと、他のアニメその他のエンターテイメントの違いはなにか。それは宮崎作品の面白さのなかに隠されたとくべつの「仕掛け」にあると、著者はいう。それは作品のなかに自然に違和感なく溶け込んでいるため、ちょっと見には「暗号」のようだが、作品の血となり肉となって、宮崎作品のかぎりない魅力と豊かさとなっている。その豊かな背景とメッセージ性を明らかにしようというのが本書の意図だ。読んでなるほどと納得したり、そこまで深い背景が、と驚いたり、そのメッセージに共感したりすることが多かった。
まず冒頭で、『となりのトトロ』の背景に1972年のスペイン映画『ミツバチのささやき』があったという事実が語られる。エリセのこの作品には、キリスト教に抑圧される以前の自然崇拝の古い世界観がもり込まれている。『となりのトトロ』は、この映画から影響を受け、似たようなシーンが見られるし、同様の世界観を表現している。ヨーロッパならローマ帝国以前のケルト人の森の文化、日本なら縄文時代やそれ以前の文化への敬愛が二つの映画の底流をなしている。
『となりのトトロ』にかぎらず、キリスト教や産業文明以前の、自然と人間が一体となった世界への共感は、宮崎アニメのいたるところに見られる。森や森の生き物に共感し、生き物と交流できたり、森から異界への入り込む森の人。キリスト教は、そのような能力をもった人々を魔女として迫害した。宮崎アニメには、そういう魔女的な一面をもった登場人物へのあたたかいまなざしがある。ナウシカにも魔女を思わせる不思議な力があった。狼少女サンにも同じような一面がある。サツキやメイはお化けを見たし、千尋は異界への通路をひらいた等。
この本の中心にあるのは、『もののけ姫』の背後にある五行思想の「暗号」を解くことである。中国生まれの五行思想は、万物を木(生命の象徴)、火、土(大地の象徴)、金、水の五つの原素に分類する。木は燃えて火を生じ、火は灰を生んで土を生じ、土は金を含み、金は水を付着させ、水は木を育てる。逆に木は土から養分を吸い上げ、土は水をせき止める。水は火を消し、火は金属を溶かし、そして金属を斧は木を倒す。
この五行思想を宮崎は作品で駆使しているが、『もののけ姫』にはそれが地下水脈のように張り巡らされているという。たとえば、ひずめが大地に着くたびにそこから草が成長し、一瞬に枯れてしまうシシ神は、大地(土気)の象徴であろう。銃弾を受けたアシタカは、シシ神によって救われる。逆にタタリ神になった乙事主(猪)の生命は、シシ神によって吸い取られた。大地(土)は、木(生命)に命を与え、そして再び大地に返すのだから、アシタカも乙事主も木気を表しているといえるだろう。森の生き物たちは、シシ神(土気)の恵を受けてのみ、命を育むことができる。シシ神は森の秩序であるゆえ、あらゆる生き物がシシ神を畏れ、敬う。
ところがシシ神(土気)の怒りを買う産業文明(火気)が、森にやってくる。人は森から採取した鉄をタタラという炉で、火を使って銃弾に変える。そして生き物の命を奪う。それだけでなく森そのもの(木気)を奪う。『ミツバチのささやき』で荒れ果てたスペインの荒野が舞台となるが、それは人が深き森を伐採した結果なのだ。森の伐採はひとつの文明を滅ぼすさえある。それが宮崎のいう「祟り」の本質ではないか。宮崎の視野は、文明そのものがもつ「祟り」にまで及んでいるのだ。
『もののけ姫』の底流をなす五行思想をごくかんたんに見た。これだけだとこじつけのように感じられるかもしれないが、実際にはもっと詳しく周到に論じられており、読んで説得力がある。
またシシ神は、木気(大地)の象徴であるだけでなく、神話から洞穴絵画にいたるまで人類の何重もの歴史的なイメージを合わせ持つ存在として造形されている。それを説明するくだりも、興味尽きない。旧石器時代以来、欧州では「有角神」が信仰されていたが、キリスト教の興隆後は悪魔とされた。ケルトの有角神は、ケルヌンメスといわれ、動物の王でありながら、他の生物とともにあった。ここにシシ神の原型があるかもしれない。シシ神は、破壊と再生を一身に体現するという意味でモヘンジョダロのパシュパティのいう有角神にも連なる。さらに『ギルガメッシュ叙事詩』、最後には、旧石器時代の洞穴絵画のひとつ「トロワ・フレールの呪術師」という図像にこそ、始原のシシ神が見いだされる。
通読して、宮崎アニメがその上質のエンターテイメントのなかに、これほど遠くまで遡る歴史的視野と、文明の根源までを見据える深い批判精神を隠していたということに驚き、再度宮崎アニメを見直したいという思いに駆られた。
投稿元:
レビューを見る
こんな観方が良いのかは謎ですが。。。(発見は面白いかもしれないけど、やはり独りよがりな感は否めないので。)
宮崎駿はやっぱりスゴイ!!と改めて感じることができました。
特に、なんとなく感じていた、もののけはトクベツじゃないか、との想いが裏づけられたようです。
ジブリ全作品を次々観たくなりました。
あと、ゴヤの『巨人』。こんな作品があったとは・・・!ぜひ現物を見てみたいものです。