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途中まで読んで終了。
どの話もパターンを踏襲していていいのだけども、いかんせんどれもなんだか聞いたことがあるような話。短編として週刊や月刊誌で読むのならいいけれども、1冊の単行本になるとなんだか飽きてしまう感じ…ということで最後まで読み終わらなかった。
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3月10日読了。戦争捕虜達が閉じこめられている牢に新しく入れられた捕虜、マルコ・ポーロ。退屈しのぎに彼が語る体験談は、いつも謎を残して終わってしまう。捕虜達はそれぞれ知恵を絞って推理をするが・・・という、ミステリーというより「頭の体操」的クイズ風の短編集。そういうものが好きなヒトにはお勧め。本格推理ものが好きなヒトにはツッコミどころ満載なんだろうけど(笑)
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謎かけを読み解いて行く感覚は楽しかった。ただ、釈然としないオチもあった。頓智だから仕方ないのかもしれないが、すこし残念だった。
キャラクタの描写はしっかりしていて、魅力があった。
マンガになっても楽しそうな作品。
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ミステリというより、「マルコとんち噺」みたいな感じ。
なので謎解き部分はイマイチだけど、マルコが語る様々な国の様子(住人、考え方、気候、文化、経済…)が面白い。
マルコの話を聞く側の、牢仲間の面々も、それぞれキャラが立っていて可愛らしい。
話で気にっているのは「山の老人」「半分の半分」「ナヤンの乱」かな~。
特に一作だけ選ぶなら「ナヤンの乱」。なんとなく、内容が“らしい”と思う。
以下、オタっぽいキャラ語り。
ジーノ可愛いよジーノ。ビジュアルは茶髪くせっ毛茶色い目で再生(笑)
ほかの面々も、漫画にいそうなキャラ立ち。
ヴォロッキオは眼鏡キャラなイメージで可愛いです…が、あとがき読んでからだと、成程そういう見方も出来るキャラかあ。
レオナルドは肉体派、いちいちヴォロッキオにつっかかるところが好き。漫画で言うなら部活バカといったとこでしょうか。
コジモはいちいち皮肉言うところが可愛い。いかにも貴族。
そして語り手、ルスティケロは一人年上で見守る系…たまに忘れそうになると思いきや、最後の最後でえらく重要人物でした(笑)
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一休さん?
とんちのような謎掛けの短い話の集まった一作。
一話が普通よりも短いだろうから(何せこのページ数で13作もあるのだから)あっと言う間に読み終われる。
それかっ!と思わず膝を打ってしまうこともあった。
(悔しいが…)。
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とってもよくできた読み物。
まったく隙がない。ひとつの完成形であるとすら思える。
これ書く人って、あったまいいなぁーって感心するばかり。
ただ、感情移入するタイプのものではないので★4つ。
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ちっちゃい話しが詰まっていて軽く読める。
強い印象が残る一冊ではないけれど最後の一編を読み終えた後の余韻が気に入った。
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設定ゆえに、おとぎ話やバカ話を盛り込むことができて、それが結構面白い。アラビアン・ナイトとかどこかで読んだ話も多いけど(^^;
ただ、おはなしだったら、一番盛り上がるところが「謎」として伏せられてしまっているので残念なんだが。
謎は、最初割と叙述によるものだったのが、アルコール分をとばして変質させるとか、銀箔を磨いて鏡にしたとか、語られない部分でいろいろな物理的作業をしたという話まで、いろいろ。
レオナルド(船乗り)とヴェロッキオ(見習い僧)がいつも反目してるのもおかしい(美術の世界では、ヴェロッキオ親方は、レオナルドの才能を認めてたと思うが)。
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捕虜として投獄されたマルコ・ポーロが、囚人たちに東の国々についての話を聞かせる話。
うーん、、、キャラが嫌だ。なぜだかマルコの一言一言にイライラしてしまう。
マルコの語る異国の話は面白いけど、それってきっとこの話が面白いんじゃなくて「東方見聞録」が面白いんだよねきっと、って思ってしまった。
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マルコ=ポーロが大ハーン・フビライに使えていたときの話を、謎を交えて同じ牢獄の仲間たちに語って聞かせる連作集。
テーマはいいんだけど、些か作品が小ぶりすぎて、残念でした。
ちょっとした読み物としては良いのだけれど。
この作者は、せっかく素養があるのだから、中途半端な作品じゃなくて歴史物の長編ミステリーを書いてほしいと思っています。
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マルコポーロはでてくるけど歴史ミステリではなく、疑問を解くけれど日常系の謎ではない。あえていうなら頓知系・謎々系のミステリです。海賊に捕まり牢に捕らわれた登場人物たちに、「ここから出してやる」と豪語するマルコ。想像の翼を広げて牢の外の世界へと連れ出してくれます。本当にそんなところがあるのかと驚くような異国の話。そこでマルコが体験した困難と、いかにしてマルコがその局面を打開したかの謎解き。閉鎖的な、娯楽もない牢生活の中では何よりの楽しみになったことでしょう。…と思いはするんだけど、実感として解らない。結構楽しそうに暮らしてるし、マルコの話を聞く喜び、自由になることへの切望が感じられないんです。感情の機微を描いた話じゃない、と言われてしまえばそれまでなんですが、決して嘘をつかないマルコの言葉が真実になる、あのラストが感動するより拍子抜けになってしまってもったいない。ファンタジー世界でもしっかり整合性を持たせたミステリというのは面白い分野だと思います。このパターンに飽きるのが先か、一つの分野として確立されるのが先か、というところでしょうか。
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ジェノバの牢の中で語られるマルコの不思議な話の連作短編。柳氏独特の構成と話の展開。最初は謎解きがちょっと強引でこじつけっぽいかなと思ったけど、読んでいくと人生の教訓だったり、実はすごい深い思いがあったりでジンとするところもあり。一番良かったのは「ナヤンの乱」かなあ。北風と太陽の応用でしょうが、ちょっと唸ってしまいました。ラストの「騙りは牢を破る」も良かったです。果たしてマルコの話は百万(ホラ)だったのか、それとも??思わせぶりなところは続編を期待させてくれます。
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マルコ・ポーロの世にも不思議な冒険譚。
フビライ・ハーンの使者として、様々な任務を遂行してきた話を謎解き形式で語っていく。
一休さんのトンチ話が好きなら、きっとハマるであろう作品。
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「百万(嘘つき)のマルコ」が獄中で物語る異国の奇妙な風習の数々と謎。謎は…とんちというかなぞなぞというか。答えを聞くと「あっ!そっか!」ちょっとダマされた気がするけど、上手くダマしてくれるので、気分良し。 「東方見聞録」を土台にして、こんなにきらびやかで豊かな物語が紡がれるとは!作者の壮大なホラ話に乾杯!読んでる間中、マルコと一緒に、ここではない場所を旅してる気分になります〜♪好き好き♪ 印象に残った話は「能弁な猿」「輝く月の王女」「雲の南」に「ナヤンの乱」と「一番遠くの景色」かな。マルコとのクイズ合戦で、投獄仲間たちもだんだん鍛えられてくるけど、でもマルコには人間の器でさえ叶わないというところが、ものすごく好きだ。
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「百万(ホラふき)のマルコ」と呼ばれるマルコ・ポーロが牢の中で自分の東方での摩訶不思議体験を語り聴かせる短編小説集。東方見聞録+シンドバットの冒険と言った感じで、フビライ・ハーンの元で仕えたマルコが各地で見たこと聞いたこと、そこでくぐりぬけた難問、奇問がどの話にも謎解きとして用意されている。ちょっとしたクイズのようで読者も一緒になって頭を捻ることだろう(笑)マルコと同じ牢屋で退屈している仲間達にとっては格好の娯楽だが結局のところ誰も謎が解けない。(私もご多分にもれずに全滅)どの謎も…言葉遊びだったり、そのまま数学の問題になりそうだったりとどれも凝っていて楽しかった。史実と伝聞と想像がたくみに織り交ぜられていて読んでいてホラ話なのか、それとも…??とワクワクしてとても興味を引かれて面白い。東方見聞録の初版本を読んだ時代の人たちもこんな気分で東洋の夢物語を楽しんでいたのかもしれない。この作家さんの他の作品もいろいろ楽しそう。図書館で早速予約しよっと☆