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マルコの語る話は面白いのですが、毎回毎回同じパターンで進むので少し飽きてしまうというか…。
皆の当てずっぽうの謎解きは良いから、早く謎の答えが知りたい!
と思ってしまいました。
各話の導入部分が大体同じなのもなんとなくくどいような…。
一話ずつ別の時に読むならまだしも、連続で読むとどうしても。
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ホラ吹きマルコとゆかいな仲間たち。笑
退屈に蝕まれる牢の囚人たち。そこに新たにやってきた囚人は、世界の果てを旅したというマルコポーロ。彼は、自分の冒険譚を、他の囚人たちに語る(騙る?)のだが、その話には必ず一つ謎が残されていた。
囚人たちはその謎を解き明かそうと躍起になり、そうして退屈という牢獄をその時ばかりは抜け出すことができた・・・。
短篇集ですが、◯分間ミステリーみたいな感じ。全編牢屋の日常⇨マルコの語り⇨クイズ⇨牢屋で話し合い⇨マルコの解答⇨オチという流れ。だもんで、気が急くと「牢屋で話し合い」をすっ飛ばしたくなります(笑)
楽しくどんどん読み進められますが、小説を読んでいるというよりは、クイズ本を読んでいる気分でした。マルコ含め、囚人たちのキャラがいいですね。
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これまた小粒な短編集♪
長さの短編より短く、ショートショートより長い。。。。
といった感じ。
また、推理小説というよりは、クイズを小説形式にしたって感じかな
このうちの一遍が、何かのアンソロジーに載ってたけど
その時は凄く面白く読めたのですが
さすがに同じような作品がここまでてんこ盛りだと、ちょっとね。。。
まぁ、帰りがけに電車の中で読むのには丁度良かったです。
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王の元で様々な話を語るシャハラザードと同じで、マルコが謎を入れながら様々な話を語る。でも、謎のうち半分はもう既にいろんなところで聞いたことのあるようなネタがあるので
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小ネタをいくつも載せてまとめた一冊。
パターンが決まっていて、少し単調に感じた。最後の一編は、余韻が残って、終わり方として嫌いではない感じ。
マルコの騙った話は、全部嘘なのか?
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最初はあまりにたわいない印象が強かったのだけど、読みすすめると、このたわいなさが外せないものであることが沁みてくる。何といっても中世の牢獄が舞台なのだし。読後は東方見聞録を読みたくなった。なんとたわいない。
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3+
とんち屁理屈クイズ小説短編集。出題傾向としては、高田崇史著、千葉千波シリーズのぴいくんが好きそうなもの、一休さん系。序盤は割とシンプルなものが並ぶので、かなり物足りないが、中盤以降は突飛な発想を要するものもあり、わからないまま真相まで読んで脱力することも。
牢の中という設定だがほのぼのした感もあり、言い争いもどこか熊さん・八つぁんの落語的な雰囲気。本筋の謎の他にも教訓めいたオチで終わるエピソードなどは正に小噺。
半分ほど読んだところで、本編最後の結末は予測がついたのだが、そうなることを期待してもいたので、応えてもらえて幸いだ。
著者に感謝。アーメン、アーメン。
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同著者の「ジョーカー・ゲーム」を購入しに行ったのだが、店に見当たらなかったためにこれを手に取った。
文章も読み易く、すぐに読み終えられた。全体的な印象としては、ストーリーのついた謎かけ本というところ。子供のころ読んだ吉四六話を思い出した。
面白かったのはやっぱり「騙りは牢を破る」
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図書館で。百万にほら吹きって意味があったとは知らなかったなあ。それにしても何となく知っているようで知らない古典は多いなあ。今度きちんと東方見聞録も読みなおそうかな、と思いました。頭の回転が速い人は羨ましいものです。ハイ。
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ミステリーというよりは、頭の体操ですね。
13編収録されていますが、面白いものもあれば、「それはちょっと・・・」というものもあります。同じような展開で、同じような話が続きますので、退屈される方もいるかもしれませんが、私は結構楽しんで読みました。
重たいものを読んだ後に、ちょっと、というのに格好の読み物だと思います。
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他の方のレビューを読んで、腑に落ちた。
とんち話なんですね。
しっくりきました。
マルコの語りが始まり、
中途半端なところで、
めでたしめでたし、
それに対して、
つっこみが入る。
それが連作のなかで繰り返される。
この形式が、
なんともいえない間合い(行間?)となって、
面白かった。
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この作者の醸し出す雰囲気はとても好きなんだけれど、本作はどうなんだろう、という感じだ。設定は面白いのだけれど、構成が余りにもオールドファッションで、今イチ感をぬぐえない。
それと、謎解きがかなり知られているものを焼き直したような感じで、おっ、と思わせるようなものがなかったのも残念。
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アイザックアシモフのユニオン・クラブ綺談に似た雰囲気の短編ミステリ。ジェノヴァで戦争捕虜として捉えられている,船乗り,仕立て屋,僧侶,貴族という四人の若者に,百万のマルコと呼ばれているマルコ・ポーロが,牢の中での退屈を紛らわせる不思議な話をするという設定になっている。13本の短編からなるが,謎の質は,いわゆる日常の謎系のミステリというよりもっとシンプルであり,なぞなぞやとんちというレベル。ジパングから,一人では収集しきれないほどの金をどうやって収集したのかという謎(第1話:百万のマルコ)などの,たわいのない話が続く。しかし,設定が面白く,キャラクターの造形がうまいので,たわいのない謎ではあったが,楽しく読むことができた。一番面白かった作品は,片膝と片手を床につき,神戸を垂れた姿勢で跪拝せよという指令と,そのような卑屈な態度を取ればその首を打ち落とすという使者の言葉の両方を満たす機転を見せた第6話:半分の半分だった。
面白い…!というほどではないが,小粒ながらそこそこ満足できるデキの作品。★3つで。
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文庫本の表紙の地球儀とタイトル。「マルコは、俺たちをここから連れ出してくれる。」というように、ここから連れ出してくれる。
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うまいよ、柳さん!
マルコ・ポーロが獄中で囚人たち相手に、自分が元のフビライに仕えていた時の話を聞かせるのだが、その話にはいつも謎解きが含まれている…という脳トレみたいな面白さ。
一話ずつはすごく短いのに、すごく充実してる。
解き明かされると「ああ〜」と思うのに、自分じゃ全然わかんないんだよね。
まあだからこそ、私はミステリを楽しめるんだな。笑