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投稿者:pinky - この投稿者のレビュー一覧を見る
こちらの本に出逢う前に戻ってもう一度読みたいと思える程の作品だった。真実がわかった瞬間のあの感覚は言葉で表せない。鳥肌もの。
何か良い作品はないか?と問われたら必ず挙げる作品。鮮やかに騙された。
紙の本
道尾作品で一番おすすめ
2020/10/11 11:47
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投稿者:gunners - この投稿者のレビュー一覧を見る
相模野医科大学に勤める我茂洋一郎が実は…という最後の展開は全く予想できず驚きの結末。道尾さんの中で一番のおもしろさです
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投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
洋一郎と咲枝と凰介親子、水城と恵と亜紀親子はそれぞれ同級生という珍しい友人関係。相模野医科大学で田地教室で学んだ仲間。子供も偶然同級生。咲枝がガンで死亡し、恵が自殺したことで4人が徐々に揺れ動くことに。凰介の不思議な夢のような映像の謎、亜紀のかたくなな態度、洋一郎の睡眠薬を頼る状況、水城の亜紀に対する態度、田地先生や竹内先生の戸惑う様子がクライマックスに向かい集約されていく。
どんでん返しにそう来たか・・と納得する。
タイトルを見た時、読んだような気がしたけど、内容をすっかり忘れて購入してしまった。4年前にやっぱり読んでいた。詳細はほとんど忘れていたけど、確かこうだったとか冷静に読めた。騙されても巧さが勝っているので納得。
紙の本
道尾秀介はやっぱり凄い
2015/11/14 18:57
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投稿者:てつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作家の頭の中を見てみたい。この独特な感じ。たまらない。
どの作品にも共通な点は、主人公視点では、前向きに終わるところ。
15年後の鳳介と亜紀は結婚しててほしいなぁ。
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-人は死んだらどうなるの?-
-人は死んだらいなくなるの それだけよ―
『凰介』が聞くと、お母さんはそう答えた。
それからしばらくして、お母さんは癌で死んだ。
お母さんのお葬式から一週間後、今度は幼馴染の『亜紀』のお母さんが自殺をして、亜紀も事故にあった。
そして、お父さんが心を病んでいく。前の病気が戻ってきたんだ。
みんな僕の前から消えてしまう・・
過去の記憶が蘇るとき、見えてくる真実
精神疾患をからめたミステリーです。
『シャドウ』とは、自己の認めたくない部分を否定し、それを相手に投影することで現実から目をそらす、その投影相手のことだそうで。
語り手が切り替わっていく毎に真実が変わり、いったい誰が正常で、誰が病んでいるのかなかなか判然としません。まあ、現代人は皆、どこかで病んでいて紙一重という側面もあるのかなと思ったりして。
随所に伏線も散りばめられていて、しっかり作者さんの思惑に嵌ったりしちゃいました。
全体的に、暗く重いテーマなんですが、少女に対する性的暴行の件は特にきつかった。お話だとは分かってるんだけど、やっぱりきつい。以前に読んだ『シーラと呼ばれた子』よりもきつかったのはなぜだろう?あっちの方が実話なのにね。やっぱり違う国だというような感覚なのか、自分の子供の年齢のせいだろうか・・どっちにしても、自分に置き換えたとき、近いか遠いかの差かな。
主人公の少年が思い出す過去の記憶。謎を解く鍵のとっかかりにはなっているんだけど、あんま絡んでないよね。もっと、深い意味があるのかといろいろ考えてしまった。
明るさの見えるラストに、少々ほっとしました。
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読んでる最中は重たい内容でしたが。
読了後の感想は。明るい未来を感じるシーンで良かったです!
精神病で入院中だった洋一郎の退院。
そして、全てを知ってしまった鳳介の精神的に強く成長した様。
とても良かったです。
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▼久しぶりに悔しさを噛み締めたミステリー。「一発掴まされた!」って感じのダマシを食らった。
▼つうか創元の、「少年はただ、父とのささやかな幸せを願っていただけなのに――」、この帯のせいで誤読したんだよ私は……。あ、確かにね! 「だけなのに」ね、そういう述語か、って思った時には遅かった。君の誤読だよ、と、経験値を逆に取られた形で負けた。いや、創元、ナイスアシスト。
▼こんなにきれいに揚げた足を取られたのは、私の鬼門、「小学生レイプ」要素のせいだと思うな。冷静に読めないだろ、普通は……。天誅が下ったので良しにするけど。
▼雛見沢症候群のことを知った時と同じような読後感だった。思ったより現実って複雑な要素が絡むんだなあ、オヤシロさまで全部に説明がつく訳じゃあないんだ。
▼あー……面白かった。すげえ、もう一冊読みたい。(09/8/14 読了)
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2009/8/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2012/11/13~11/15
本格ミステリ大賞受賞作。「シャドウ」というタイトルにはそんな伏線があったのか!気持ち良いくらいにひっくり返される後半は白眉。これまで読んだ道尾作品では一番面白かった。
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人は、死んだらどうなるの?――いなくなって、それだけなの――。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを川義理に、次々と不幸が……。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは? いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。本格ミステリ大賞受賞作。
解説・新保博久
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主に我茂親子の視点でストーリーが展開。
全体的な暗い印象で進むが最後は家族愛を感じるので読了感は悪くなかった。
精神科領域の話で進み、登場人物の妄想も入り、それぞれの立場が二転三転するので最後は一気読みであり、題名に関しても納得がいく。
しかしながら2人の奥様と子供達が不憫でならない、凰介と亜紀が少し前向きになったのが救いである。
道尾氏の作品を続けて読んだが評判通り、様々な面を持っ作家さんであると実感。
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■ちょっと前に同じ作者の 片目の猿 を読んだばかりだけど、道尾 秀介と言えば 向日葵の咲かない夏 の方が有名かも。どちらかというとその後者の流れを組む作品。とは言っても「向日葵...」がどちらかというとマイナーコードの響きでCodaしたのに対して、この作品のそれはメジャーコードの響きだった。(巻末の解説を読むと作者もそのあたりはコメントしているみたいだけど...)
■冒頭からどこへ行くのかわからないストーリ展開に引っ張りまわされてしまい、読み出したら止まらずで、土曜の夜から読み出したのに動き回っていたワリには日曜日の夕方には読了。(笑) もちろん読み進んで行くとおぼろげながら結末が見えてきちゃったりする...って思っていたら本当の結末は全然違うところだったしなぁ。その仕掛けとか構成(って実は人の心の部分がしっかりとベースになって描かれているから安心して読める)とか、今までにない概念ですごく魅力的な作品。
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久しぶりに謎解きを楽しめるミステリーを読んだという印象。こうなのか?・・・やっぱね。 こうなのか?・・・なるほどそう来たか。みたいな。
やや後出しで出してきたネタもあったように思えたが、楽しかったから良いとしよう。ラットマン以降の凄みはまだそれほど感じられなかったがこういう小説を経て今の道尾さんがあるんだなあと納得した。
どことなく、ラットマンや、龍神に繋がるところがあるような気がする。
結末の持って行き方は同意しかねるが兎に角、楽しく読めた。それでいい。
(2009.09.02)
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向日葵〜はうーん…といった感じだったけれど、この作品は良いです。
本格ミステリ大賞受賞作なだけはあります。
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【大学4年 秋】
向日葵〜から読みだしたこの人の2作目。
左曲がるでー左やでー。
って思ってたのに突然右に方向転換なかんじ。
えぇ〜〜〜そっちかいな!
ていう犯人。
予想をいい意味で裏切る良いものであった。
サクっと読めるし、何度も途中で切ると分かんなくなるし、
一気に読んでしまったほうがいいかもしれません。
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道尾秀介先生2冊目。個人的な好みとしては「向日葵の咲かない夏」もかなり好きな部類でしたが、こっちの方がさらに良い。他の作品も気になってきたのでいずれ読んでみることにします。