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独特の世界観。日常の空間を通る別の道やなんでも売っている闇市。ちょっとしたきっかけでこんな世界に行ってしまいそうなリアル感。引き込まれます。
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■0843.
<読破期間>
H20/5/31~H20/6/3
<本の内容>
何でも売っている不思議な市場「夜市」。
幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。
野球部のエースとして成長した裕司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた——。
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区分に迷うところですが、あえてファンタジーで。
本屋で見かけて思わずジャケ買い。そんだけ色気のある表紙です。
そして中身もすばらしい。平易な文章と雰囲気のある構成にめろめろ。買って正解でした。
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ホラーだけど、幽霊とかそういうホラーとは違い心理的な畏怖や、理解外のホラーにゾクリとしたかも。
この本で初めて恒川 光太郎を知ったんだけど、買ってよかった本だった。
他にも本が出てて、似たようなジャンルなら買うかも・・・って思ったほどv
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第12回日本ホラー小説大賞受賞作。
ホラーというよりは幻想小説ですね。
もうさ「奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!」とか帯に書くの辞めようぜ。無駄にハードル上げちゃうじゃーん。決して悪い作品でないだけに、なんか余計な失望を味わってしまったかのようで、損した気分に。ただ、平凡な語彙で構成された美しい文体は好きです。知性によってきっちりダイエットした文体。
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【review】
「夜市を越える作品が中々出てこない」。
最近の日本ホラー小説大賞講評に、そんなことが書かれていた。
それほどまでに良質な作品なのか!?と興味を憶え、読んでみることにした。
ホラーや伝記物に多い妙な文語体ではなく、読みやすい文体。
時折、稚拙ささえ感じるが、これは敢えてなのか、それとも・・・
主人公は幼少時、弟を化け物が集う「夜市」で売り払ってしまい、その後悔から
青年時にまた「夜市」を訪れる、というお話。
「夜の祭り」「命とひきかえ」「消えた弟」といったシーケンスは
「どこかで聞いたような、デジャヴを起こさせる」ものであるが、独特な世界観がある。
それは多分に、私たちが幼少期に「怖い」と感じたものが、「その時感じた怖さ」で体現しているからであろう。
とくに、下卑た人攫い、お金で命を買う、といったこと・・・小さいころ私が「怖かった」ものだ。
実際人間社会で起きうることだからこそ、「怖い」と感じていた。
ラストは思いがけない手法で「弟」が登場するのだが、この「ぶっ飛んだ」展開には少々置いてきぼり
になる人もいるだろう。
また、そもそもホラーか?といった点で難色を示す人もいるだろう。(私はファンタジーだと思う。別に小説のジャンルに拘泥はしないが)
それらを鑑み★4つにしたが、私は、「夜市」の、幼少の記憶をゆさぶるような巧みな描写力は満点に値すると考える。
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≪未読≫ 内容
妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。
日本ホラー小説大賞受賞作。
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日本ホラー小説大賞受賞作「夜市」を含む二編を収めた短編集。「夜市」は確かに出来が良いが、個人的には「風の古道」の方が心惹かれた。まさに和製ファンタジーというべきその世界観は、日本なのになぜかエキゾチック。見たこともないのになぜか郷愁的。決して誰も救われないエンディングも無理が見えず好印象。短編では個人的に年間ベスト級。総じて傑作。この短編集はオススメ。
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ホラー小説を読見たくて買ったわけではなく、
どちらかというとファンタジーだという前評判をたよりに購入した本。
「夜市」と「風の古道」の2編が入っている。
どちらも一度目は知らずに異世界にはいり、二度目は意図的に異世界に入るという共通点をもつ。
解説にあったけれど、まさに「行きはよいよい帰りは怖い」の世界。
神社や、森や民家の庭が異世界につながっている。
確かに日本人が神社や森や山体感するとき
そこにある特殊な空気を感じて人間以外の存在を感じるということが
あるように思う。
ファンタジーとしてでなく、この物語を受け入れられるのは
とても楽しいこと。
梅雨のじめじめした空気の中でも、
木々が風に揺れるざわめきを感じたりできてホラーというジャンルではあるようだけれど、
とてもすがすがしい。
個人的には「風の古道」が好き
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2作品とも日常から異世界に紛れ込んでしまうお話。主人公たちが元の世界に帰れないかもしれないという状況に追い詰められるから怖い。そして出てくるお化けも怖い。文章があっさりしているのでつい油断していたら急にどうしようもないことになるから怖い。過去の話でいろいろ繋がってくるのがおもしろかった。私は夜市にも古道にも行きたくはない。(20090710)
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金魚の絵だったので買ってみました。。日本っぽい怖い話で、表題作よりも、もうひとつの作品のほうが好きです。
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望むものは何でも手にはいる不思議な市場「夜市」。
ただし何かを買わなければ夜市から出ることはできない。
幼いころ、夜市に迷い込んでしまった裕司は弟と引き換えに「野球の才能」を買い夜市から脱出した。
必ず迎えに来ると約束して。
そして、今夜「夜市」が開かれる。
「夜市」と「風の古道」の2作収録。
読もう読もうと思って買ってからかなり時間がたってしまったけど、時期的にちょうどいいかなと思い読破。
ジャンルはホラーだけど、ホラーっぽくないって感じた。
内容はさっくり読むにはいいかな。
この作家さんは物語の終わらせ方がキレイだと感じた。
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何でも売っている不思議な市場「夜市」。
幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。
野球部のエースとして成長した裕司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた――。
この夜市じゃなくて風の古道っていう話のほうが好きだなぁ
ドロドロしてなくてホラーってゆうよりもファンタジーに近い感じね
主人公が親友とサヨナラする時が切ないけどなんか好き
「じゃあな、かずき、さよなら」
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「今宵は夜市(よいち)が開かれる」
読みやすい文章でするすると頭に入ってきました。ジャパニーズホラー好きな私にあう話でした。
物語展開と背筋を撫でる恐怖が心地よかったです。
夜市では望むものは何でも買えるが、何か買うまで出ることができない。
私たちの住む世界も異世界と背中合わせにあるのではないかと感じてしまう。
また「風の古道」も同じ雰囲気をもつ物語でした。
桜の季節に老婆に教えてもらったという幼き日の記憶から、再び見つける異世界の道。電柱もポストもなく両端には背を向ける家々がある未舗装の道。
そこでであう異形のものたち、古道のルールなど本当に面白かったです。
特に今の夏の季節、ぞわっとしたいときに読むとぴったりでした。
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ホラー小説だけれど静かで透明な文章
怖いというより物悲しい
付属作品『風の古道』のレンが悟浄に思えてしかたがない…