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エングルメア侯爵ニコラスは、これこそ正しい道だと確信した。清楚で真面目なセアラ・ウェリングフォードとの結婚。母を安心させ、子をもうけ、安定した家庭を礎に自由に暮らす。妻をめとる理由など、それ以外には何もない。セアラは借金のかたに薄汚い准男爵と結婚する気らしいが、理想の花嫁である彼女を、暗い未来から救ってやろうではないか。気の利いた思いつきに、ニコラスは自尊心をくすぐられた。だが、不遜な侯爵の計画に、間もなく誤算が生じる―想像以上に巧みな彼女のキスに、驚きと嫉妬を覚えたのだ…。
契約結婚というか便宜結婚、展開はお約束だけどヒーローの葛藤が程よい。
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この作品で印象的なのは、一人のヒロインに対して思いを寄せる男性が二人いること。
それまで読んだハーレやロマンスでは、ヒロインのライバルは沢山出てきたけど、ヒーローのライバルって少なかった(居ても亡き夫とかで脅威じゃなかった)ので新鮮だった。
取引で結婚したけど、本当に愛し合うヒーローとヒロイン。
そこに過去の恋人とか愛人とか事件が絡み合って、でも最後は大団円。
もう一人のヒーローは他の作品でちゃんと運命のヒロインに巡り合うみたいです。
そして2011年1月新刊も関連作のようです。
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ロマンス小説でやらなくちゃいけないのか? という設定が多く、読んで後悔。そこが好きな人も多いようだが嗜好に合わないものはしょうがない。
ヒロインは性格美人な良家の子女。父親が賭けでつくった借金のためにお金持ちと結婚しなくてはいけない。ヒーローは跡継ぎのために結婚しようと考えている侯爵。二人は愛のためではなくお互いの利益のため結婚する。ここまではいい。
しかしヒロインに実は永遠の愛を誓いあった幼なじみがいたり、ヒロインと婚約寸前までいった準男爵が本物の異常者でヒロインをロウソクであぶったり表に裏に嫌がらせの数々を尽くしたり、ヒーローの愛人がヒロインに嫌がらせをしたりヒロインが流産したり、もやもやというよりむかむかするような出来事が続く。ハッピーエンド前の一波乱も解決の仕方がどうかと思う。
ネット上のレビューを拝読していたら、前述の「永遠の愛を誓いあった幼なじみ」と、この本のヒロイン友人かつヒーローの元婚約者である女性を主人公とする続編があった。「一生君を愛し続ける」という誓ったまま不幸に暮らすより、誓いを破っても幸せの方がいいことは確かなんだけど、これもなんだかうーん。