投稿元:
レビューを見る
仕事よりも何よりも、恋愛を最優先してしまうテルちゃんの片思いを描いた小説。
現実には行き過ぎているけど、テルちゃんの揺るがすことのできない思いに思わず共感してしまう。
本当は追いかける人間はマモちゃんでなくたって、近くにいた人なら誰だってよかったのではないか、とテルちゃんが思い悩む場面があるが、それは果たしてどうなのでしょう。
投稿元:
レビューを見る
友達から
「私はいつかこんな女になってしまいそうで怖い」
という言葉と共に手渡された本
彼に好かれるために
自分の生活を省みず、なんでも彼に合わせてしまう主人公。
そうと知ってて、自分勝手な振る舞いをする彼。
どっちにも絶対共感しないと思ってた。
二人は全く違うタイプと思ってた。
とんでもない。
私だって双方になりうるんじゃないだろうか。
ここで私の事「こいつ危ない」と思った人。
一度読んでから私に抗議を。
投稿元:
レビューを見る
OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。全てがマモちゃん優先で会社もクビになる寸前。だが、彼はテルコのことがすきじゃないのだ。テルコの片想いはさらにエスカレートしていき・・
うーん、これは痛い小説。ある意味面白いのだろうか?私にしては珍しく一気に読んでしまいました。
角田さんのすごいとこは日常にあふれる病的依存関係を精密な筆致で描ききるところ。とくにこの二人の関係は本当に病的としかいいようがないです。
恋愛を全てに優先させてしまうというのはまさしく『恋愛依存症」・・テルコは自分の病気に気付いて立ち直ることができるのだろうか?なんかできなさそう・・。
自己評価が低すぎて「都合のいい女」に甘んじてしまう。私も覚えあるけど、こういう女性たちはまず愛することより愛されることを経験してほしいですね。
利用する男のほうは、テルコの気持を全く考えたことがない・・このへんの想像力のなさと人を利用せずにはいられない自分の危うさもよく描けています。
最後、せっかく彼が目覚めて「会わないようにしよう」といっているのにそのラストかい・・ちょっと救いがないので星4つ。
それにしてもやっぱり「一人でいられるようになる」っていう成長課題を達成できないと、こういうところをさまよっちゃうのかなあと思います。月並みだけど一人でいられる人がいい恋愛できる人なんだなあとつくづく感じます。
投稿元:
レビューを見る
どうしようもない女とどうしようもない男の話。
読み終わった後に救いようがないなあ、と思った。
けど、すきな人以外は仕事も友情も自分のこともぜーんぶほんとにどうでもいい!と思えるのはある意味最高にしあわせかもな。
そしてある意味最高に怠惰な感情だと思う。
投稿元:
レビューを見る
率直な感想は、私とテルコはよく似ている。
悪い意味でも、良い意味でも。
たまに私は女に生まれしまったことを嘆くのだが・・・。
この小説を読了した今、私は女であることを喜ばしく思う。
かなりと言うほどではないが、カタルシスを味わえた本だった。
投稿元:
レビューを見る
いらいらする。
いい加減にしたらどうなんですか、テルちゃん。
片思いもここまでいくとストーカーじゃないかなあ
わかんないけど。
こんなにも叶わないなら、さっさと諦めちゃえばいいのになあ。
けれど、
きっとそういう部分が自分にもあるのかなって
ふと感じた。
投稿元:
レビューを見る
これ、私か?って思うぐらい読んでて痛々しかった。
いつ呼ばれてもいいように予定を入れない。
いつ呼ばれてもいいように会社に勝負下着をおく。
呼ばれたらすぐ気づくように携帯をチェックしまくる。
新着メール問い合わせのしすぎで電池がなくなる(笑)
生きてるかどうかだけ知りたくて、家の電気をついてるのを見に行く。エスカレートして、電話をかけてみる。あれ。。いるのに出ないね・・でも本人に家行ったり会社まで見に行ったりしていることをばれなきゃストーカーではないよね。
気にいられたくて、自分の気持ちを隠す。嫌われたくないから、好きな人の前でまんまの自分を出せない。そうゆうオーラや、気持ちの重さが相手に伝わり、気持ち悪がられ避けられる。逆自意識過剰。
(単純に好きだから)(私でいいじゃん)
自分の言いたいこと言って素直になればいいじゃんってイライラする女は勝ち組。
テル子は2回ちゃんと自分の気持ちを伝えてる。テル子みたいな女の代表として、この二言はマジで清水の舞台から飛び降り覚悟の精一杯の告白。
ただ、いつ辞めるかなんだよね。いつケリつけるかなんだよね。それが出来れば苦労しないんだけど・・
切ないセツナイせつないっす!
全体的に自己嫌悪・自虐オーラでまくり感が大好きです。そして、こうゆう恋愛する女は意外と強いし、めちゃくちゃしぶといです(私含め)
投稿元:
レビューを見る
http://coco6calcio.blog96.fc2.com/blog-entry-162.html
投稿元:
レビューを見る
主人公テルコの届かない想い。
読んでて凄い歯がゆくて、ちょっとイラッともする。
自分だったら、あんな脈なし男は忘れて、次に進みたい。
好きな人の為に、友人や仕事を捨てたくはないし。
だけどテルコの不器用な片恋には、どこか憎めない。
自分は片恋で好きな人の為に、どこまで出来るんだろうとかと考えてしまう。
恋愛ばかりに(しかも片恋に)固執してるとテルコの様になるのだろうかと思うと怖い。
これ、30才手前ぐらいにもう一回読んだら、違う事思うんだと思う。
投稿元:
レビューを見る
一気に読んでしまった。
主人公に同情し呆れつつ、昔自分がした苦い恋愛の思い出が蘇った。
不器用であるからのめりこんでしまうし、相手を気遣って嫌われないようになんてことばかり考えてしまう。
でもそれは本当の恋愛じゃなかったんだと今となっては思えるが、当時は突っ走ってぶつかって倒れて起き上がってまた突っ走っての繰り返しだった。
恋愛とはやはりお互いを思いやる事が大切なんだ。
投稿元:
レビューを見る
主人公・山田さん、
ウザイです、イタイです!
女として全く共感できないし、
友達にもなりたくないタイプ。
でも、単純に読み物としての面白度は高かったな〜。
投稿元:
レビューを見る
「テルコ」は若干どころかかなり危ない女なのだけれど、私の中にも存在しているのかもしれない。
それは恐いことでもあるのだけれど、あんなふうに純粋に人を好きなっている人のことをどうしても憎めないようにも思ってしまう。
投稿元:
レビューを見る
同世代にいれてしまおう、角田さん。二作目の読了。主人公テル子のような女性は結構いるのかなと思えてしまう。俺からみても、なんでそこまでと、読んでいてイライラしてしまった。恋に恋しているわけでもなし、恋している自分に酔っているわけでもなし。「プラスの部分を好ましいと思い誰かを好きになったのならば嫌いになるのは簡単。マイナスであることそのものをひっくるめて全部好きだとおもってしまったら嫌いになるということなんて永遠にない」そんなテル子の愛は成就するのかな。
投稿元:
レビューを見る
笑える、切なくなる。
現代の恋愛が(超えてはいけない域を超えてるけど・・)描かれていて、面白かったです。恋愛小説は初めてだったけど、最初がこの本でよかったなーって思えるような本でした。なので☆5つ。
投稿元:
レビューを見る
初めて読んだ角田光代の小説。
はげしい片思い。
当時の自分と重ね合わせたり・・・してたのかな。
ぐはぁと来ます。