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なんだかどこにでもいがちな20代女子。
自分というものがなく、他者がいてようやく自分の存在に気付く感じ。
こういうふわふわ系の、流され系の子、だめだなぁ、私。
全く別世界の話みたいだった。
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弱いようで強い。そして痛々しい。
でもこういうちょっとタガが外れた恋愛話は嫌いじゃない。
室生犀星の杏っこを思い出した。
あの手この手ですね。
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都合の良い女一直線な主人公に呆れながら読んだが、自分の身に覚えがあるような行動が多々出てきてドキッとする。
そしてリアル。セリフの言いまわしから、人物像が浮かんでくるほど。
片思い中で迷走してる人は、これを読んで自省したら良いと思う。
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すごーーーーーーーーーーーーーーく暗い気持ちになった。共感しすぎたから?こういう恋愛になっちゃうけど、こういう恋愛じゃない恋愛がしたい。葉子と輝ちゃん、どっちも私の中にはいるなー
いい恋をしているときに再読したい
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テルちゃんにも、マモちゃんにもイライラ。
でも、周りに非難されたって、自分が良ければそれでいいんだよね。
これは究極だけど、思わず共感してしまう。
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せつない片思い・・・
私も誰しも、仕事とか忘れて没頭してしまうことってある・・・
ここまでひどいのはないかもしれないけど、誰しもそうなるくらいの危険な強い恋心に動かされることって必ずあると思う。
自分自身の、人の心の動きって怖いなぁって怖さを感じる作品。
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怖い……。
それが読み終えてまず思ったこと。
田中守氏に夢中になって、遅刻、サボりを繰り返したあげく、同僚からは嫌われ、クビになった主人公が、男運と仕事運は反比例するんだとかなんとか言って、新しい仕事は探さないなんて言った時には、葉子さんじゃないけどゾッとした。全くわからない。
また、この田中守氏が、イヤな奴だし。友達がこんなのと付き合ってたら、やっぱり友達やめちゃうかも。
でも、どこかで、自分にもこういう所はあるのかもしれない、とも思う。こういう出会いって、交通事故みたいなもので、自分は幸運にもまだそういう出会いをしていないだけなのかも…なんて少しだけ思った。
いっそ、兄弟だったら、母親だったら、いつか終わる片恋だったら、いっそストーカーと分類されればよかった。イヌにはなれないけれど、賢く忠実な犬みたいに……。
そんな風に考えてしまう主人公が切ない。自尊心って何なんだろう。
テルちゃんは、こう言う。
私を捉えて離さないものは、たぶん恋ではない。きっと愛でもないのだろう。私の抱えている執着の正体が、いったいなんなのかわからない。けれどそんなことは、もうとっくにどうでもよくなっている。
う~ん、怖い。
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ストーカーっていつ何時、自分がなっちゃうかもしれないっていうか、相手によっては恋心もストーカー行為だと思われちゃうのかなぁと思うと切ない。
自分はそうならない、っていう保証はないんだもんね。相手の胸ひとつ。
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恋人を、最も親しい他人ととらえるか、身内ととらえるか。
後者は「自分系」といわれる。
「自分系」のアモちゃんに振り回され、利用されながらも好きであり続ける。
仕事も、友達も、何もかも失っても、好きであり続ける。尽くす。
そんなテルちゃんに共感できないのは、自分が本気の片思いをしたことがないからなのだろうか…。
星2つ。
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こんな形の愛もある。共感できる人は少ないのかもしれないが、なるほどっと思う。
相変わらず角田さんの作品は題名にぐっとくる。
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恋は盲目。彼に尽くしてる自分が好き、ってところはあるだろうな。それが充実しているような錯覚がして。どうしてこの子は醒めないんだろう。痛々しくて気持ち悪い。
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すごい。
望みのない片思いが描かれているのに、悲惨な物語ではない。
いや、主人公を取り巻く環境は悲惨なのだけど、彼女は何故か幸せそうに見える。
客観的に見たら幸せなんかじゃ全然ないのに。
片思い中に何かそういう脳内物質が分泌されるのかも。
すごくリアルだから、読書中に私も一緒に片思いをしてしまったのかも。
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すごく好きです。執着系でおもしろかった。すっごく切ないのに、主人公が内心のまもちゃんに対する気持ちがメラメラメラメラで、好きです。いい!また読みたい。
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『「あいのひかり公園」で、愛とはほど遠いメンツにかこまれ、愛について考える』
『ありがとうございました、とレジ係の、金髪眉ピアスのおにいさんに言われて、不覚にも泣き出しそうになる。なんだかその言葉が、自分だけに向けられた特別な言葉であるような気がして。』
『彼を不機嫌にさせた理由はなんだ? コンビニの鍋焼きうどんでいいと言われたのに、スーパーで買い物をして温サラダと味噌煮込みうどんをつくったことか。カビキラーまで買っていって風呂場を掃除したことか。プラスチックとティッシュが一緒になったゴミ馬を検分し、燃えるものと燃えないものに仕分けしたことか。』
『それまで単一色だった私の世界はきれいに二分した。「好きである」と「どうでもいい」とに。そうしてみると、仕事も、女の子たちもわ私自身の評価というものも、どうでもいいほうに分類された。そうしたくてしたわけではない。「好きである」ものを優先しようとすると、ほかのことは自動的に「好きなものより好きではない」に変換され、つまりはどうでもよくなってしまうのだった。』
『自分のことを「どうでもいい」と思っている人間を、好きになれるはずがない』
『北島さん、この店のアルバイトを一刻も早く辞めてくれないだろうかと、そんなことを願っている自分に気付き、うろたえる。マモちゃんがこの店にきて、おかわりはいかがと北島さんが笑いかけ、その瞬間に彼らが恋に落ち、三日おきか四日おきの電話がこなくなるのではないかととっさに心配した故の願いであるが、その心配は妄想色が強すぎて自分でもこわい。』
『ただ、マモちゃんがいっしょにめしを食おうと言ったとき、少しでも早く落ち合いたいだけだ。私に用がないのなら、私は決して姿を見せない。これがストーカーという人種なら、世のなかは至極平和だと思う。平和で、慈愛に満ちていると思う。』
『今の私にとってマモちゃん以外は男に見えない。筋肉質で色気のある、遠い異国に棲息する変わった動物にしか見えない。それがしあわせなことか不幸なことかわからないが。』
『ひょっしたら私は余命幾ばくもなく、だから神さまが特別に夢を見せてくれているのではないかと、本気で心配になるくらい、最近私とマモちゃんの関係はうまくいっていた。』
『もし、だれも気づかないくらい上手に、私が田中守に変装できたら、かわりに会社にいってあげたいと本気で思うのだが、そんな高等技術を私はまだ会得していない。』
『テルちゃんはあいかわらずだね。どうしてそういう男とそういう恋愛をするの?』
『三十歳が近くなって私しみじみ思うの。ファミレスでごはん食べてたらファミレスが似合う顔になるのよ。百円ショップで生活雑貨そろえたら百円ショップの顔になるの。』
『その合コンのあとで酔っ払ってキスをした? 手をつないで夜中の町を歩いた? 顔を近づけて子どもみたいに尽きない話をして笑い合った? はじめて会った私とマモちゃんみたいに?』
『おれさあ、山田さんのそういうとこ、ちょっと苦手 ー そういう、五周くらい先まわりしてへんに気、つ���うとこっていうか。逆自意識過剰っていうか』
『玄関にはゴミが散乱しがらくたが積み上げられ、風水の専門家が見たら「運気が下がる最悪の玄関の見本」だと絶賛するだろう。』
『テレビ呼んで取材してもらう? 夕方の特集コーナーでとりあげてくれるよ、しかもうまくすれば、便利屋さんがきれいにしてくれるかも。っつーか、ここ、靴はいたまま入っていい?』
『自分の子どもの運動会の写真とか、そいつ平気で見せたりしてて、この男脳挫傷? って昔私まじで疑ったよ。そいつが死んだときは私うれしくってさあ、お葬式は出られなかったけど、べつの日にひとりで墓場いって唾ひっかけてきたんだ。本当はげろをぶちまけたかったんだけど、出なくて』
『幼稚園の先生になりたいという作文を書いていた十歳の私に、「十八年後のあんたは無職で、しかも、仕事ではなく、男に費やす時間が得られやすいアルバイトを捜しているんだよ」と教えてあげたら、彼女はどんな顔をするんだろう。』
『ねえ、恋人ができたときにさあ、その恋人を身内と考えるか、一番したしい他人と考えるかって、二通りあるでしょ? 身内派は、恋人に絶対気をつかったりしない。みんなで飲んでるときも、ビールをついだりお皿をまわすのは恋人が最後、他人派はさ、したしき仲にも礼儀あり。ちゃんと友達より優先してくれる。わかる? 田中は絶対、身内と考えるほうだと思うんだ。ああいう子って絶対、彼女にたいしてわがままにふるまうよ。母親がわりみたいにさ』
『海から帰ってきたら、なんだかなんでもどうでもよくなっていた。あるいはそれは、三十九度近い熱のせいなのかもしれない。だったら、熱がずっと出てくれていればいい。そうしたら私は田中守から自由になれる。というよりも、彼に気に入られたいという自分の気持ちから。』
『マモちゃんの恋人ならよかった、母親ならばよかった、きょうだいならよかった。もしくは、三角関係ならばよかった、いつか終わる片恋ならよかった、いっそストーカーと分類されればよかった。幾度も私はそう思ったけれど、私はそのどれでもなくどれにもなり得ず、そうして、私とマモちゃんの関係は言葉にならない。私はただ、マモちゃんの平穏を祈りながら、しかしずっとそばにはりついていたいのだ。賢く忠実な飼い犬みたいに。そうして私は犬にもなり得ないのだから、だったらどこにもサンプルのない関係を私がつくっていくしかない。』
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いつだかに友達から借りたと思われる、本棚にあったので読んだ。
あんまり良い話じゃないけど勉強にはなるような。
駄目なりにも自分自身に誇りを持って生きないと大人になれていないよなと思った。