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紙の本
るえかさん、面白すぎ!
2004/06/25 18:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:脇博道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひさびさに電車内読書でわらってしまいました。だってだってるえか
さん面白すぎるんだもの。しかもお約束的笑わせかたじゃありません。
いきなりくるんです。こらえきれないこのつらさ、じゃなかった快楽、
ですよね。
だけど、この文章のうまさはただごとではありません。内容が面白い
のは当然として、文章のリズムとかクールな文体にいきなりくるツッ
コミ、もうたまりません。でも特筆すべきは句読点の使い方でしょう。
会話でいえば、一寸の沈黙のあと、いきなりすごく面白いことを言わ
れてもう笑うしかない。そんな高度なシチュエーションを文章でかる
がるとやってしまうのだからプロ顔負けです。あっ、るえかさんも
プロだ! ほんとうにスミマセン。
たとえば、読んで美味しい、と題された1章、もちろん食べ物の本に
関するエッセイなのですが、これがまた、すごい! 視点もすごいが
自分の経験とからめながらも、一糸も乱れずに格調高い文章で、ディ
ープな内容を淡々とクールに書いてしまう力量は、私、寡聞にして
いままで出会ったことがありません。
モツと山菜の旅、と題された1章、ずるずると際限ないるえかさん
の欲望みなぎる文章に笑いつつも、なーんとまあ、さわやかな読後
感!はいったいなんなのでしょうか? 山菜のせいなのでしょうか?
でもちがう気もするし…。考えたってしようがありません。面白い
ものは面白いんですから。
主婦は踊る、も読みました。主婦でスミマセン、も読みました。
そして、本書も、ゆっくりゆっくり読んだのですけど、ああ!読み
おわってしまいました。はやく、はやく、つぎ、下さい。
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