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「あいつが毎晩のようにわたしのベットにやってくるんです。そして本当は妻としなければいけない事を、わたしにしようとするのです。あいつが―わたしの養父が。」
深夜放送のラジオ番組「ミッドナイト・ジャパン」の木曜日。
その日のお手紙の紹介コーナーでは、養父と二人暮らししている「F女学院の少女A」の絶望の少女の声の手紙だった。
DJの新谷可南は、F女学院と思われる芙蓉女学院の教師の同級生の脇坂一郎に連絡して「少女A」に該当する生徒を調べてもらう。
その家庭環境に当てはまる生徒は、三人。
芙蓉女学院の教師と小さな開業医と警察を父親に持つ三人だった。
数日後、その一人の養父の教師が自宅で刺殺されてしまう。
一見単純な養父殺人事件に見えたのだが・・・。
刑事の一つの引っ掛かりが、複雑に絡みあう人間関係を浮き彫りにさせてく・・・。
絶望の中で完全犯罪に生きる希望を求めた「少女A」を描いた長編ミステリーです。
と言う事で今邑さんの本格長編ミステリーです。
犯人は、薄々わかるかもですが、そこは今邑さんの面白さが前面にでて展開が読めないです。
お勧めしたいのですが、たぶんね〜探すの大変だと思います。
今回もとっても面白かったですよ。
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人気ラジオ番組「ミッドナイト・ジャパン」のDJである新谷可南は、”F女学院1年の少女A”という匿名で番組に届いた手紙の内容が気になってしょうがなかった。それは、養父に毎夜のように性的虐待をされているため、いつか彼を殺してしまうかもしれないという悲痛なもの。掟破りとはわかっていたが、”F女学院”には心当たりがあり、また、偶然にもその学校の教師と同級生だった可南は、彼の協力を得て密かに調査を開始する。養父と2人暮らしで、該当しそうな少女は3人。もうあとは直接コンタクトをとって聞いてみるしかない・・・そう思っていた矢先、そのうちの1人の養父が殺される事件が発生した。
前半はわりとありきたりな流れだったり、新谷の行動や、全てが繋がりすぎな事にも疑問が浮かんだりで、失敗か・・・?と思ったのだが、後半にすごい勢いで加速。浮かんだ疑問も全て解決され、納得のラストに。ただ、後半、自分が疑われていることに気付きながらも、「あれが見つからなければ大丈夫」と高を括っていた犯人には、いや、アレも隠し場所もバレバレだから、と思ってしまったけど(^^;(=そこには意外さも驚きも何もなかった)。
絶版になっているが、とてもおもしろかったという評を見て探した本書。こういう隠れた名作本を探すのも楽しい。評価は4に近い3ということで。
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新聞の紹介欄で知りました。新しい作家さんを探していたのですが、面白そうだから読んでみました。読みやすい内容なので、速読でき楽しかったです。
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本屋さんでコーナーがあり
目を引く裏表紙や帯で
借りてみた。
読みやすかったです。
何故か、中盤あたりから先が読めるかんじになってきて。
最初の真相が誰かわからないところが
1番面白かったです。