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あからさまな痛み、そして見えない違和感、何処かしらずれた雰囲気、それらが炙り出す恐怖。叫びだすようなものではなくて、背中がぞわぞわとするような。
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原田宗典がホラー?
原田先生といえば、テンションの高いエッセイが多いが、ホラーというより、奇妙さに満ち溢れた小説も読む価値あり。
この中の一篇が20歳の頃に書いたものだという。
うーんやはり才能というのは
若いうちから出てるんだろう。
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ポール・ニザンを残して が一番好きかな。表題作はイマイチ切れ味が悪いような気がする。奇妙な話という感じ。
「ミズヒコのこと」「削除」「ポール・ニザンを残して」「空白を埋めよ」「いやな音」「屑籠一杯の剃刀」
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原田宗典自選恐怖小説集。
「恐怖」ではなくその一歩手前の「奇妙さ」を書いたという筆者あとがきの通り、
人間が存在し、社会の中で生活をしてゆく上で生まれ、静かに膨らみ、そして気づかぬうちに
確かに存在している「奇妙さ」を読者にありありと感じさせる作品が選ばれ、連なっている。
人間って怖い。
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エッセイでは明るく楽しいムネノリ氏も、短編小説家・原田宗典となると、一味違う。
テイストとしては、「世にも奇妙な物語」みたい。
不可思議で謎なストーリーに、ぐいぐい引き込まれます。
短編小説と言うこともあり、一度読み始めると、その話を終えるまで、止めれないww
とりあえず、「西洋風林檎ワイン煮」は、秀逸かと。
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短篇集です
「恐怖小説」などと書いてるけど,原田宗典にたぶんガチの怪奇現象みたいなのは書けない.そういうわけで,「いやな音」はあんまりおもしろくない.「いわくつき」の「いわく」を具体的に読者に想像させないと怖がれない.
原田宗典が書くのはそういうのじゃなくて,もっとドギツイ程の人間っぽさ.一番最初の「ミズヒコのこと」がまさしくそれ.「ポールニザンを残して」なんかは,ムリにホラーとしてのオチを付けなければ,ほんと,サリンジャーの短編みたいですごく好きだった.
最後の「屑籠一杯の剃刀」はいずれも葉介なる人物が年齢を変えて主人公として登場するいくつかの物語.最後の「西洋風林檎ワイン煮」は世にも奇妙な物語で見た.ほかは,正直意味がわからなかった.