紙の本
「黒い家」よりまし
2001/08/01 21:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:谷池真太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品冒頭のメールのやりとりのなかでアフリカにいる彼がだんだん狂っていくのを表現したシーンは失敗だと思う。ホラー作品の導入部分にしてはインパクトに欠けるうえに、わかりづらい。
むやみやたらに登場人物の独白が長い以外は、ホラーとして充分楽しめると思う。中盤の人がどんどん狂っていくシーンはグロさ満載で、そっち方面のホラーが好みな人は楽しめる。
ラストのオチは平凡。
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貴志祐介にも「天使の囀り」が聞こえているのでは?と思ってしまう程、この小説のプロットの構成はとんでもない緻密さだ。
恐怖まで感じる様々な生命のあり方に、原始から引き継がれてきた「呪い」や「憑依」とは緻密に計算された様々な生命体の行いなのではと思ってしまった。
アマゾンから医療施設そしてネットコミュニティまで繋がりようのない場所そして人々が、ある一点に向かって繋がっていく様は、幾冊か貴志の本を手にしているが群を抜いて強烈かつ素晴らしさでもある。
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もし輪廻転生が存在するとしたら、数から言って、ほとんどの魂は線虫に生まれ変わるに違いない。そして、光のない地下の世界で、いつ果てるともなく蠢き続ける・・。(p.285)
「かつて人間は、脆弱な肉体という弱点を毛皮の鎧をまとい、鉄製の武器を身につけることによってカバーした。現在、我々に残された最大のウィークポイントは、心だ。我々は地球上で唯一、自分がいつか死ぬのだということを強烈に意識させられている生き物であり、常に、どうすればよりよく生きられるのか、幸せになれるのかという、答えの出ない疑問に苦しんできた。だが、その心の隙間をウアカリ線虫という鎧で覆ってしまえば、我々無敵の存在になれる。」(p.413)
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これは面白いですよ〜〜
貴志祐介は「黒い家」や「青い炎」が映画化されてますけど、一番面白いのはこれなのに〜〜〜といつも歯がゆい思いです。
民俗学的な描写ありーの、生物学的な描写ありーの、貴志祐介はいったい引き出しをいくつ持ってるんでしょうか?
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厚い本だったので時間かかるだろうなぁと思ってたけど、
思ってたよりもさくさくっと読めた。
内容としては、いろんな意味で「うわぁ^^;」な描写が結構多いです。
寄生虫とか虫が嫌いな人はきついかもしれないですが、
面白かったです。
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ダムの中にいれてたらどうなってたか・食べ物の工場で働いて中にいれたらどうなっていたか・・・
なんかそういうどうしょもないところまでは入っていってない感じがしたけど、知識というか物語的な面白さはすごかった
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名前につられて購入しました。
内容的にはがしがし読めたんですけど、
読んだ当時には専門用語とか横文字とかがなかなかつらいもので・・・
それでも読めたのは文の巧さでしょうか。
見つけたときはかなり斬新な印象うけました、あまり本読まなかったころで・・・!
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タイトルと今までの著者のイメージから想像できなかった内容。かなり気持ち悪く<私が想像過多?>予想しなかった気持ち悪さ。でも先が気になって仕方なくて読んだ。面白いけど、体調がいいときじゃないと読めないかも。
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面白いです。
読み始めのメールのやりとりは、面白くなかったけど、途中からは止まりません( ̄ー ̄)
読んでるとグロいところとかあって、『気持ち悪〜』と言いつつ止まらないって感じです(笑)
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何年かぶりに再読。鳥肌が立つおぞましいストーリー。最後は映像を見ているかのようにハラハラしました。2005/12/9
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天使の囀りが聞こえると
何かが起きてしまう。
というか起こしてしまう?。
いろんな要素が詰め込まれたいい作品。
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虫と猿のお話し。怖いってかおぞましい。リアルでこんなの身近にいたら・・・って考えたら不安になるよ。おもしろいんだけど、ちょっと説明文が長過ぎる気もするんでそんなの苦手な人にはあんまり薦められないかも。
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死恐怖症(タナトフォビア)の「高梨」がアマゾン調査隊参加後に、恐れていた死に、むしろ魅せられたようにまるで死愛好者(タナトフィリア)へと変貌し、自殺してしまうことを発端に話が進んでいき、様々な人々が、次々と異常な方法で自殺を遂げていく。
なんていうか、もはや説明のしようがないけど、『さすが貴志祐介』のひと言。
もっといっぱい書いてくれるといいのになー。
理系出身でもこんな文章が…素晴らしい。
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グロい。気持ち悪い。嫌いなはずのものが大好きになるっていう描写で、蜘蛛をペットにする場面があるんだけど、絶叫しそうに。好きなタイプの本。
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最高だった。
高校時代、学校の図書館で偶然目に入り、表紙の綺麗さと裏のあらすじの不気味さのギャップに引かれて読んでみた。
最初から一気に引き込まれ、最後までドキドキが持続。
半分ほど読んだ所から残りページ数が減ってゆくのが悲しくて悲しくて(涙)
グロくて怖くて切なくて。
ホントよかった。うん。