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真の世界平和のためには、犠牲を厭わずそれこそ全力での戦争をしなければならない。そ、そんな…。もちろん賛成はしかねるけれど、完璧主義的に平和ってものを考えて、真摯に戦争の意義を考えるのであれば、こういう結論になるのかも。だからこそ戦争をしなくてはならない、になるか、だからこそ戦争はしてはならない、になるか。その部分だけが結局賛成しかねる部分なんだろう。いまの世の中の戦争ってのは、結局石原莞爾ほどの真剣味を持たずにやっている。だからこそ、なんだかもっと罪深い気さえする。
気に入った部分の引用
「皆さんの中にも、秀才と秀才でない人がありましょう。けれどもたいした違いではありません。ナポレオンの大成功は、大革命の時代に世に率先して新しい時代の用兵術の根本義をとらえた結果であります。天才ナポレオンも、もう二十年後に生まれたなら、コルシカの砲兵隊長ぐらいで死んでしまっただろうと思います。」
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40になろうとする頃にこの書をとってみたが。私にはそれほどの崇高さは感じられない。現代社会で平和論の先駆者 日本の敗戦を予言し復興を掲示しているとされているが、ヒステリックな政策論争の現場でヒステリックな対論 戦略上の批判をしているにすぎないと思う 確かに 日本の指導者として 一縷の可能性はあったとは思うし 外交論 戦争論は正しいしシナへの政策 アジア外交は支持できると思うしかし 米国への政策 予見は大量物質社会と重工業産業力 当時の先端科学のへの悲観的僻みの上での持久戦論
結果 東條でも石原でも日本の戦略的優位性を保持できなかったのではないだろうか
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石原莞爾が東條英機によって予備役にされなければ日本は今と違う日本なんだろうか?
天才と謳われる石原莞爾という人間に興味がある。彼は思想家?哲学者?宗教家?…他の本も読んでみたいところ。
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戦争を冷静に分析し、戦争たちの後に来るべき最終戦争について予言する。西欧と中東がイデオロギーに基づく戦争をしているいま、最終戦争は来そうにない。彼が予言しけれなかったのはなぜ名なのか、予言を今に当てはめれれるところはどこなのか、考える必要があるだろう。「戦国時代には日本で内戦がなくなるとはだれも思わなかった。」など鋭さを堪能して、宗教論をバカバカしいと嘲笑うのもアリかもしれないが、もっと学ぶべきところはあるのではないかと思う。
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非常に興味深い内容でした。
とにかくこの人頭がいい。
宗教を盛り込む点、軍人のため若干の(かなり?)固定観念があるのは仕方がないですが
それはともかく昭和10年代で過去からの分析、洞察力がずばぬけてる。
決着戦争・持久戦争の論なんてのは今でも十分通用するでしょう。なるほど。
今生きてたら首相になっててほしいな。または評論家。
俺が望まなくてもなってる気がするけど。。。
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メモ
英国は第一次欧州戦争の勝利により、欧州諸国家の争覇戦に於ける全勝の名誉を獲得しました。しかしこの名誉を得たときが実は、おしまいであったのです。まあ、やれやれと思ったときは東洋の一角では日本が相当なものになってしまった。それから合衆国が新大陸に威張っている。もう今日は英帝国の領土は日本やアメリカの自己抑制のおかげで保持しているのです。英国自身の実力によって保持しているのではありません。(p.42)
どうも、ぐうたらのような東亜のわれわれの組と、それから成金のようでキザだけれども若々しい米州、この二つが大体、決勝に残るのではないか。この両者が太平洋を挟んだ人類の最後の大決戦、極端な大戦争をやります。その戦争は長くは続きません。至短期間でバタバタと片が付く。そうして天皇が世界の天皇で在らせられるべきものか、アメリカの大統領が世界を統制すべきものかという人類の最も重大な運命が決定するであろうと思うのであります。即ち東洋の王道と西洋の覇道の、いずれが世界統一の指導原理たるべきかが決定するのであります。(p44)
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宗教絡められると、??となってしまうのですが、宗教なしにでも、当時の世界状況等を見ていた人なんだなぁと思いました。
…叶わないことだけれど、読み終えて思ったこと。
「あなたは、今の日本をどうご覧になりますか」
聞いてみたい、どうしたらいいのか。
叫べどもがけど、押し流される自分にカツを入れたい。
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陸軍の異端児、異才と評され、原爆を予言したと言う評もある『最終戦争論』をいまさらながら読んでみた。う~ん。どうなんだろう。
まず、読みやすいです。現代仮名遣いなこともあり、全く違和感ないくらいに平易な文章です。ただ、内容は。。。どう評価したらいいんでしょう。日蓮信仰や天皇礼賛思想が色濃くにじみだしすぎていたり、当時の時代に(当然のことながら)大きく影響されていてよくわからないこともちらほら。
『英雄ヒットラー』とか、『合衆国を中心とした米州』とか。1940年当時はドイツの方が英仏より優勢に立っていると思われていたんだなとか、想いを馳せると感慨深いものはある。
たしかに原発を予言したようにも読めるところもありますが、「政治的に世界がひとつになり、思想信仰が統一され、この和やかな正しい精神生活をするための必要な物資を、喧嘩してまで争わなければならないことがなくなります。」とか「もう病気はなくなります。今の医術はまだ極めて能力が低いのですが、本当の科学の進歩は病気をなくして不老不死の夢を実現するでしょう。」とかいう記述もあるくらいぶっとんだ予言が多いのだから、そのうちひとつくらいはあたっている(ようにみえる)んじゃないでしょうか。。。
ただ、(本書の場合p52)には、現状のママ産業が発展すると資源が不足してしまい完全に行き詰まるのが目に見えている。新たな産業革命が必要とされる、という記述を(他であまり注目されてるのを見たことがないのですが)発見しました。これはまさに現在の状況を言い当てて妙だと感じてしまいます。
しっかしすげえ世界観してるな。本当に仏教的というか日蓮宗的観点からとき起こしちゃってるよ。これはこれでなかなかの才能だ。正直権威的な学説を持ち出して世界を語るのも同じ部類なのかもしれないなぁ。
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昭和初期の軍人・石原莞爾の講演速記をもとにしたもの。内容的には戦術・思想等。単に戦前の日本の軍人は私利私欲のために戦争をしたのか。否。当時自分がこの講演を聴いていたら、どんな感想を持っただろうか。読んで損はない。
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大東亜戦争の勉強を少しして、石原莞爾の生き様に惹かれて読んでみた。内容はさすがにむずかしかったが、なんかすごかった。今の時代こんな感じの人って表舞台にはあまりいないよね。
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電子書籍の初ダウンロード本。楽しく読んだ。この時代の思想を代表する国家論なのかはたまた石原莞爾の異端思想なのか私には判断つきかねるのですが、巻後半の質疑応答を見れば質問者達の平衡感覚が現代の常識と変わらないのに気付く。みんな国情の不安定なのに不安を感じ、戦争の拡大を憂いていた。
太平洋戦争は最終戦争か、持久戦争だったのか、再考かねて再読します。
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強烈な読後感を与えてくれましたが、評価に困る内容です。本書は著者の透徹した現状認識と日蓮信仰との奇妙な混交物ですが、前者があまりに的確であるゆえに無下にできないのです。
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1940年の講演がもととなっている本書であるが、戦前の日本人が将来をどのように予想していたか(どこまで予想できていたか)がわかる有益な書である。
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理系人間で研究上ではよく演繹を考えるけど,戦争を演繹するとこうなるんですね.発想が面白いと思いました.
いろんなことを演繹してみようという気持ちにさせられます.
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石原完爾の状況把握認識力は相当なものであったと感じることのできる一冊でした。
戦争における戦術に対する考察もさることながら、当時の国際情勢に対しても鋭い考察を述べており、今読んでも、なるほど、と感心してしまうところがありました。
後半には日蓮宗との絡めがありましたが、この部分も上手く持論と絡めて語られていると思いました。しかし僕としては、すこし呆気にとられてしまった部分もあります。
未だに石原完爾を愛してやまない人がいるのにも、頷けるような気がします。