投稿元:
レビューを見る
山崎正和は実は結構好きで、「社交する人間―ホモ・ソシアビリス」(中公文庫)は名著。ちょっと合理的すぎるところもあるけど、でも読んでて快感。
投稿元:
レビューを見る
まさに今こそ読まれるべき本である。特に表題作が傑作。政治と歴史(学)の根源的矛盾を突き、「混ぜるなキケン」とも言うべき2つを混ぜ合わせた歴史主義やナショナリズムに疑問を投げかける。歴史問題というのは今に始まるものではなく、いずれ止むものでもない。そもそもシロクロはっきりつくような問題なのであろうか。
投稿元:
レビューを見る
内容ですが、
Ⅰ歴史の真実と政治の正義
――歴史の見直しをめぐって——
1復権の政治の世紀
2二つの歴史の癒着
3歴史と政治の分離をめざして
道徳的価値体系の衝突――真に避けるべき危機
多様化社会の国家像
人権思想――国境を越える価値
Ⅱ「教養の危機」を超えて
――知の市場化にどう対処するか――
1人文学の多様化と分裂
2知の制度化と商品化
3情報化の脅威
4教養の変貌と再建
新たな知的開国をめざして
Ⅲ風のように去った人――追悼・司馬遼太郎
反歴史の文学
反歴史主義の文学
「私」的に語った「公」の文学
『最後の将軍』をどう読むか――追想・司馬遼太郎
終わりと儚さの文学
慶喜の聡明と不幸
逆説的無常観の文学
「精神の外交家」を友として――高坂正堯著作集・解説
あとがき
でしたが、加齢のため頭が回りが悪くなりなかなか理解できない箇所がほとんどでした(涙・笑)。