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久々にSFらしいSF。
ハードって程でもないかもしれないけど。
結構面白かった。設定も。
うん、短編集だったんですが、もう少しいろいろな話が読みたい……値段の割りに、薄いような気が。
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宇宙に散在する遺跡を巡る調査員の"わたし"と結晶生命体トリニティの活動を綴る連作短編集。イメージ豊かに語られる遺跡がどれも壮大で、美しさすら感じさせる。硬質で静かな文体も良かったね。
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結晶生命体トリニティとの宇宙遺跡調査員の物語。堀さん得意のハードSFの短編を集めた作品集。各々の話とも、きっちりとした科学ネタが盛り込まれていて、SFとしてのだいご味を感じさせる作品集です。
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寡作なSF界の名手、堀晃。とりあえず目についたら買っておいている。本著にはあの傑作『太陽風交点』が収録されていたのか。
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トリニティ・シリーズ集大成
結晶体生命体「トリニティ」との出会いと別れを綴る作品集。先の「地球環」と対を成す作品だ。
(ここがとても詳しく、正確)
収録作品は「太陽風交点」「塩の指」「救助隊II」「沈黙の波動」「蜜の底」「流砂都市」「ペルセウスの指」「遺跡の声」。
このうち、「救助隊II」「流砂都市」が本書だけの短編だが、残念ながらそれぞれ期待するほどのものではな%
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銀河の外縁で、恒星系に進出することなく滅んだ文明の遺跡を調査する主人公と、その相棒、結晶生命体のトリニティの出会いと成長と別れの物語。
さまざまな惑星で遭遇する苛酷な環境と文明の痕跡が、静かで硬質な文体で描かれています。
印象的だったのは「ペルセウスの指」。
情報技術だけが高度化し、宇宙へ進出するエネルギーも知識も散失してしまった文明の末路が、わたしたちの未来と重ならないことを祈るのみです。
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太陽風交点
塩の指
救助隊. 2
沈黙の波動
蜜の底
流砂都市
ペルセウスの指
渦の底で
遺跡の声
第1回日本SF大賞
著者:堀晃(1944-、たつの市、小説家)
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宇宙もののハードSF連作短編集。
部分部分においては、科学の素養がないと若干退屈な嫌いがあるが、主人公が訪れる惑星で繰り広げられる現象と光景は圧巻の一言。厳然としたScience-FictionだがScience-Fantasyといった趣も強い。
それにしても、いくらその存在を危機から救った張本人だとはいえ、生命体として自分より一日どころか天文学的な単位の長がある
トリニティに対して、あたかも自らが高位の存在であるかのようにものを言える主人公の思考回路は理解し難かった。
まかり間違っても対等だろうと思うが…。
そのため、意外すぎるあの結末については納得いく部分もあった。元々が地球人の下風に立つ―否、左肩に乗るような(笑)生命体ではなかったわけで。
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超高度ネットワーク文明の部分がとても印象に残った。このままクラウド化と高速通信化が続いていけば、いずれ人類も同じ道を辿ることになるのだろうか?話すこと、記憶すること、様々なことをコンピュータにアウトソーシングしていく先で人類はどうなっていくのか、哲学的な視点から考えさせられる内容であった。
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初めて読んだSF物。宇宙への興味は有るものの、なかなか難しい。読み物としては面白く読むことができた。
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良くも悪くも、その後の日本SF界を完全に改変することになった(Wikipedia「太陽風交点事件」参照)「太陽風交点」をはじめとする連作短編集( ´ ▽ ` )ノ(しかしGoogle日本語入力で、「太陽風交点」より先に「太陽風交点事件」が変換予測されるだなんて(゚д゚)!)
久々に読み返してみて、「あれ?」と感じて思い出した……遠い遠い昔、高校生のころ、この作品を漫画化したくて、全編書き写した後に脚本化までしたんだった( ´ ▽ ` )ノ
結局、漫画そのものは1~2ページで挫折したけど、今まですっかり忘れていた……懐かしくて懐かしくて、涙が出そうになった( ´ ▽ ` )ノ
とにかく、「太陽風交点」は「事件」を抜きにしても日本SF史上に残る名編中の名編だよね( ´ ▽ ` )ノ
他の作品は基本テンプレ( ´ ▽ ` )ノ
宇宙の果てで変な物を見ました、の繰り返し( ´ ▽ ` )ノ
科学的・思考実験的アイディアを、最小限度の脚色で散文化したもの( ´ ▽ ` )ノ
主人公の感情ドラマも、トリニティとのバディトークも、活劇も、ラブも、ほとんど表には出てこない( ´ ▽ ` )ノ
若いころはそこが苦手だったんだけど(星新一同様、いわゆる「人間不在小説」)、いま読むとむしろそれがいい感じ( ´ ▽ ` )ノ
人類文明発展のため、あえて生きる機械、使命達成だけが目的の有機端末に自らを規定した主人公( ´ ▽ ` )ノ
研究者・科学者・発明家、企業戦士・公僕の本質、ここにあり( ´ ▽ ` )ノ
ハードボイルド、男の美学、献身、自己犠牲( ´ ▽ ` )ノ
彼の任務がとうに絶え果てた辺境文明の確認調査というところがまた、無常観・諦念・切なさを倍加している( ´ ▽ ` )ノ
こうしてトリニティものをまとめるのもいいけど、でもやっぱり短編集としての「太陽風交点」も捨てがたいな( ´ ▽ ` )ノ
あれ、今でも入手可能なんだろうか?( ´ ▽ ` )ノ
ハードカバーも(問題になった)文庫本も自分の手元にはあるけど、できるだけ多くの人に今後も読み継いでいってほしいものだ( ´ ▽ ` )ノ
特に「悪魔のホットライン」は、「太陽風交点」に勝るとも劣らない傑作なんだよなあ( ´ ▽ ` )ノ
人間ドラマとしても秀逸だし( ´ ▽ ` )ノ
とにもかくにも、「SF」の面白さの一極をこれほどまでに凝縮した本は珍しい( ´ ▽ ` )ノ
必読( ´ ▽ ` )ノ
(同じ宇宙探索ハードSF連作集としては、石原藤夫「惑星シリーズ」もおすすめ( ´ ▽ ` )ノ
あっちの方は基本コメディタッチのバディもので、本書よりとっつきやすいかも( ´ ▽ ` )ノ
今でも売ってるのかな?( ´ ▽ ` )ノ)
2017/01/26
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辺境の宇宙を旅する遺跡調査員。なぜか度々、救難信号に応えて異星に降りる役割を命じられ、何かに出会う。
全編が静謐で、ああこれが宇宙なんだろうと思う。SFマインドとはこういう現実からの遊離感だったんじゃないかな。満足しました。
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銀河の辺境で、すでに滅びた地球外生命の遺跡を調査する「私」と、その助手であり疑似親子のような結晶生命体「トリニティ」の旅路を描いた短編集。
文章で描き出される「絵」と「奇想」が非常に美しい小説だと思う。ハードSFだが、どちらかというと奇抜な天体や生命体のアイディアそのものに重きが置かれており、登場人物も(ほぼ)主人公と助手だけとあって、何とも言えない余韻を残す最終話まで、物語は終始静謐な印象。
そのせいか、物理音痴の文系SF好きな私にも大変楽しめた。「宇宙空間を漂う謎の太陽ヨット」とか、「無人の砂の惑星に屹立する巨大ピラミッド」とか、絵を想像しただけでもうたまらん!
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SF。短編集。連作短編種。
遺跡調査員を主人公とした宇宙SF。
主人公が与えられた任務に従い、惑星を訪れ、調査をする流れ。
どの話も淡々と進む印象だが、描かれるビジョンは刺激的で、全く退屈ではない。
助手として働くトリニティの存在が魅力的。
タイトルをよく目にした「太陽風交点」はあまりピンと来なかったが、「蜜の底」と表題作はかなり好き。