ちょっとロマンティックなハードボイルド。
2010/02/06 22:11
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
樋口有介さんはですね、「月への梯子」がすごかったのです。
樋口作品初読みっていうこともあり免疫が無かった所為か、
イチコロでやられてしまいました。
(それほどすごい作品だったので、一応みなさんにおすすめ)
で、樋口作品は、東京創元社からシリーズ物がでているなぁ、、
(元の版元は、ちがったそうです)
と本屋で横目でいつも見ていて
今回、読んでみました。
フリーライター柚木草兵を主人公にしたハードボイルドものです。
柚木は、元警視庁の刑事。
離婚歴があり、小学生の娘がいて、娘から微妙な年頃ならではの微妙な相談を受けたりします。
(柚木の相談に対する答えも、曖昧というか、微妙)
まぁ、エンタメ・ハードボイルドの設定はこんな感じでしょ、、という典型的なシリーズ物です。
柚木は、交通事故で妹を無くしたという姉から相談をうけ、ひき逃げ事故ではないかという
疑いのもと調査に乗り出します。
巻末の解説にあるとおりで、柚木が出会うのは、美女ばかり、、。
調査の目目ながらその美女との出会いを楽しむ柚木。
そして、事件に振り回され、その事件に突っ込みつつ、証言したり情報をくれる
美女たちとの甘い会話をまるで楽しんでいるかのようです。
そして、HB特有の都会で生きる、孤独な男性の人生に対する諦観と
その人生を表現しきった、かっこいい科白。
一つ、抽出すると、
「人生は、普通に暮らせれば、95%成功だ」小市民には、ぐっときます。
「月への梯子」とは、同じ作者が書いたという程度で
あんまり共通項は、なかったけど、安心して楽しめるプロの職人技って感じので
甘めのエンタメHBの典型でした。
投稿元:
レビューを見る
元刑事でフリーライターの主人公。ライターの仕事の他にも、元同僚から依頼される事件を調べる私立探偵でもある。今回の事件は女子大生轢き逃げ事件。調査を始めたものの、聞き込みをした同級生が他殺体で発見された・・・。
しかも、調査を依頼した被害者の姉は、事件のことで隠し事をしている模様。はたして事件は無事解決できるのか・・・。
シリーズ第1弾。
普通の探偵物と違って、推理はあまり掘り下げていないが、個性のある登場人物達とテンポのよい会話はとても読みやすく、楽しめます。
投稿元:
レビューを見る
完全なるジャケ(装丁)買い。そして成功。たんたんと進む普通の探偵小説を、ひょっとしたら初めて読んだかも知れない。ちょっとハードボイルドです。女が出てくるとか子どもに困るとか。ちょっとな感じがライトで僕にはちょうど良かった。
投稿元:
レビューを見る
美人に弱い男前。そのために後にちょっとしたピンチに陥り冷や汗をかく男前。でも言うこと言うこといちいち男前。38歳バツイチ元刑事現職フリーライター時々探偵、柚木草平。やりよる。事件自体は謎解きよりも聞き込み多し。その聞き込みを楽しむべし。
小学生の頃だったか中学生の頃だったか、2時間ドラマで鹿賀丈史が主人公を演じていて「原作読みたい!」となり図書館でハードカバーを借りて読んだ思い出の一冊。昔よりも自分自身オトナになった分更に面白かった。
投稿元:
レビューを見る
2007.01.04
38歳元刑事がひき逃げ事件に関わる話。
登場人物がみんな小洒落た会話をして、
女の人はみんな美人だったり魅力的だったり、
主人公がなんでだかモテてたりするのが
いかにも王道サスペンスらしいような。
投稿元:
レビューを見る
元刑事で探偵の柚木が元上司で恋人の冴子から持ち込まれた仕事に関する物語。
基本的に登場する女性はみんな美人。ひき逃げされた妹の事件の真相を知りたいという依頼から始まる。
基本的に単調。大きなどんでん返しやアクションやスリルといったものも一応殺人はあるが、特になし。
二時間ドラマにすれば面白いかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
面白かった!推理モノで久々に楽しめた!登場人物がすっごい魅力的で会話のテンポとかも素晴らしい。サクサク読めます。ラストが憎いね!続きの展開を想像して笑ってしまいました。
投稿元:
レビューを見る
おしゃれな探偵小説。読みやすく、楽しめる。
キザったらしいところが、ちょっと鼻につくけど、しょうがない。だって『探偵』だから。
投稿元:
レビューを見る
軽妙洒脱な筆がとてもいい。 次の作品も是非読みたいと思わせる作品だ。 出てくる女性がみな美女で性格も頭も良いというありえない設定ではあるけれど、読んでいて気持ちがいい作品だな
(2007年9月)
投稿元:
レビューを見る
元刑事でフリーライターの柚木草平は、雑誌への寄稿の傍ら事件調査を行う私立探偵。
彼の元上司のキャリアの美人警視にの紹介で依頼された。
女子大生ひき逃げ事件。
被害者の姉の依頼により調査を始める草平。
警察では、一ヶ月ひき逃げした車が見つかってない。
ただのひき逃げ事件ではないのか・・。
聞き込みを進めてる中、話を聞いた被害者の同級生が何者かに殺された。
私生活でも調査でも、出会うのは美女ばかり・・・。
事件とともに柚木を悩ませる・・・。
果たして事件は解決するのか?
38歳の柚木が主人公の作品です。
え〜と、お勧めしません。
美女と書いてあるだけで、キャラクタの個性があまり出てないです。
物語りも淡々としてて魅力にかけます。
ま〜たまには、こういうのもあります。
題名は期待させてくれたのですが・・
投稿元:
レビューを見る
元刑事でフリーライターの柚木草平は、雑誌への寄稿の傍ら事件調査も行なう私立探偵。今回もち込まれたのは、女子大生轢き逃げ事件。車種も年式も判明したのに、車も犯人も発見されていないという。被害者の姉の依頼で調査を始めたところ、話を聞いた被害者の同級生が殺害される。私生活でも調査でも、出会う女性は美女ばかりで、事件とともに柚木を悩ませる。人気シリーズ第一弾。
投稿元:
レビューを見る
面白いのか?
38歳のジャーナリストがなりゆきで依頼された殺人事件。
依頼人のOL、女子大生、駆け出しのロッカー、警視庁のキャリア・・と、
とにかく会う女性会う女性が全員美人という、このうえなく調子のよい設定もさることながら、
毎回ものすごいうざい口説き文句。しかもなぜかうまくいくことになっている。
最終的には自分でどつぼにはまって・・うーん、なにが面白いのこれ?
事件のトリックもなんだかおそまつ。
関係ない人が証拠品を採取しちゃだめでしょう・・
男性諸氏の妄想は煽るのかもしれないが、あたしにとってはこのシリーズは二度とないな。
あまりに女性が登場しすぎて、魔法を使ったのが誰かもわかりません。
投稿元:
レビューを見る
柚木草平シリーズ?長編
妻と離婚し子と別れて暮らす柚木は、中年男性が一度はしてみたいなーと思う姿なんだろうか。ちょっと理解できないかも。でもいちいち気障ったらしい台詞は読んでいて小気味よい。
投稿元:
レビューを見る
柚木草平シリーズの第一弾。
これ1990年作品なんだね。まったく古さを感じないし
むしろ瑞々しいくらいです。
「ぼくと、ぼくら〜」を読んだときにも感じたし、恐らく
作家さん独特の力なんでしょうね。凄いなー。
当然携帯電話なんてないから探偵は電車を使って
ウロウロとし、足で動きまわるんですねー。
自分にとっても携帯なんて付き合いはここ数年の
ものだし、こういった状況を読む方がしっくりきます。
これは全シリーズ読まねば!
投稿元:
レビューを見る
読むのが2度目な気がする…。タイトルと表紙がキャッチーなのでつい手にとってしまった。読み手が男か女かで感想がだいぶ違いそう。主人公の魅力が私にはさっぱりわからなかったので、彼が美人にモテモテの理由がピンとこなくて話を楽しめなかった。ミステリ部分もとりたてて面白いわけでもないしなあ。