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中学生に読ませたい感動の物語
2002/12/29 13:35
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「教科書が教えない歴史シリーズ」のうちの一冊で、「日本と外国、勇気と友情の物語」という副題の通り、近現代の歴史のなかで日本と外国との関わりを示すエピソードとして感動的な話が多く収められているものである。平易な文章で書かれており、子どもでも読めるように配慮がされている。
まず、「日本とアメリカ」として、ペリーから渡された白旗の話やポーツマス講和会議を仲介したセオドア・ルーズベルト、南満州鉄道の利権を狙ったハリマンなど、日本がアメリカと関わったエピソード12話である。
つづいて、「国づくりの設計」として、国の礎を築き、近代化に貢献した吉田松陰、坂本龍馬、福沢諭吉、伊藤博文、吉田茂ら、14名の業績を紹介している。
そして、私が最も高く評価するのは、「勇気と友情の物語」という章である。ここでは日本であまり有名ではないものの、外国に対して大きな貢献をした人物などが紹介されている。例えば、不毛の大地だった嘉南平野を台湾最大の穀倉地帯に変え、台湾の人たちから今も敬愛されている八田與一や、朝鮮半島に電力を供給するために鴨緑江に巨大ダムを建設した土木技師たち、ドイツから迫害された大勢のユダヤ人難民を救った杉原千畝と樋口季一郎、インドネシア独立のためにオランダ軍と戦った日本兵など、感動の物語17話である。
本書は、かつて日本にはこんなにも素晴らしい人たちがいたということを示すもので、中学生や高校生などの若者に是非読んでもらいたい書である。
昨今、学校の歴史教育では自虐史観が支配し、かつての日本は一方的に外国を侵略し続けた悪の帝国だったかのような教育がされているという。どこの国の歴史にも光と陰がある。中学生に「日本人に生まれたことが恥ずかしい」などと言わせていては、日本人としての健全な精神を育成することはできない。
国家の繁栄のためには国民の愛国心が不可欠である。本書は学校での自虐教育とのバランスをとる上でも良書だと思う。
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