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紙の本
一刀流神子上典善と小野善鬼の生い立ち。
2001/04/01 13:58
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投稿者:伊藤克 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漁師の息子であった善吉が、一刀流の伊藤弥五郎(伊藤一刀斉)を師とし、一流の剣客小野善鬼として、神子上典善と小金ヶ原で決闘するまでを描いたものである。師の伊藤弥五郎が善鬼に言う。
「人の切りようを考えろ」
「人には切ってよいものと切ってはならぬものがいる」
その教えに従う様に人を切りまくる。手加減を知らないその剣はまさに剣鬼である。
峰隆一郎らしい筆の運びに、一気に読ませてしまう。一刀流目録が出てくるのは読者へのサービスなのかもしれない。実在したと言われる神子上展善の解釈も面白い。
彼が現世に出現したら、生き延びられる政治家は何人いるだろうか、等とあらぬ妄想してしまった。
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