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これこそ入門書!!!
このところ、あれこれと哲学的の入門的な本を読んでいたが、こんなに読みやすいものはなかった。著者もかなり「わかりやすい」入門書を書くことに重点を置いているようだが、分かりやすいだけでなく「寝ながら読んでも寝てしまわない」くらいに面白い。画期的だ。
新書といえども、専門的な事柄を単純に書くことで「入門」とする本が多い中、構造主義を担う4人の人物の主張を中心に、身の回りにあるわかりやすい事柄や物語をたとえ話としてふんだんに使うことで、分かりにくい言い回しをかみ砕いてくれる。
この著者のほかの著作も読んでみたいと思わせる一冊。
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初めて読んだ哲学書。面白かった。ストロース〜ラカンが記憶に残っていて、それ以外のフーコーとバルトをほとんど忘れてしまったのでそこだけ読み直します。読み直したらもう一つ星をつけます。
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タイトルで圧倒的に損しているような気がするが、ここまでわかりやすく構造主義、というか主なヨーロッパ思想家についてまとめた本は珍しい。
つまり構造主義とは「人が社会を作ってるんじゃなくて、社会に作られてるんだよ私たちは」ということなのだ。
全編面白く読めた。
内田氏のほかの本も読んでみよう。
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構造主義に深く貢献した4人の人物にそれぞれ章を割いて説明している。それぞれの人物に感銘をうけつつも、結局冒頭の内田氏の「入門書が好きな理由」のあたり(それも「内輪受けのカクテル・パーティーネタ」)しか覚えていない(笑)。とりあえず主要な人の名前は覚えられた(笑)。それにしても文春新書の装丁はかわいい!
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自分が学生時代を送った頃には、すでに浅田彰とか栗本慎一郎とかのブームは終わりきっていて、正直、キャンパスでそういった名前を聞くこともほとんどなかった。「レヴィ=ストロースが~~~」とか語り出す人間もいなかったし。と言ってもニューアカ的な見方をすることが古くなっていた、ということではもちろんなく、何かを議論する際には、構造主義的な見方は前提視されていて、その意味では、ポスト構造主義だったわけですね。少なくとも実存主義的な問いで人生を悩む隣人、なんてのは皆無。
ともあれ、そのすでに考える手法としては埋め込まれてしまった構造主義を、真面目に学ぶこともなく学生生活を終えてしまったわけですが、肩肘張らずにこういう本を読めるようになったのは幸せですね。
いろいろな方面で顔を見せている著者ですが、プロフィールみると、専門の欄の一番はじめにフランス現代思想、とあるから、一応本職の仕事のようですね。各人の思想をわかりやすく切り取っていて、すぐに読み終えられます。飛行機の中でさくっと読めました。
実存主義がどのように葬り去られたのか、など歴史的な背景・事件と絡めて読み解くと、より理解が深まりますね。
でもねぇ、著者によると、レヴィ=ストロースは要するに「みんな仲良くしようね」と言っているそうなのですが、そこはまだ理解できず。まだまだ歳の取り方が足りないようです。
昔、試験監督のバイトをしていたとき、不正行為を見張るのには、前に立って睨みをきかせるより、みんなの後ろにいて、彼らの視界から消えたほうが効果があることを発見し、よく一番後ろに椅子を運んで寝ていました。なんてオレは頭いいんだろう、とか思いながら。
でも、このからくり、ベンサムさんという人が、200年も前に発明していたんですね。
フーコーを引用した本の、パノプティコンから自我を説明するくだりのところで知りました。
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春合宿前日のレポート提出の帰り道、雨宿りも兼ねて立ち寄った古本屋で購入。
合宿に持って行って読むには少し内容が堅かったので結局2回生になってから読むことに。
この本を読んだおかげで哲学基礎論1の認識論がわりと楽しめた感じ。
ただ体系的な本ではないので読んでる間に「ははー」と納得してある程度のネタにはなっても、しっかりと身についてはいない感じ。再読か関連書籍の読書が必要かな。
やっぱり言語学はおもしろそうだなーと思うのだけど、手を出す勇気がなかなか出ないわけで。
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読みやすい。マルクス、フロイト、ニーチェ、ソシュール。ふむふむ。フーコー、ロラン・バルト、レヴィ=ストロース、ジャック・ラカンみんな授業でちょいちょい出てきた人じゃん。
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わかりやすい!
すらすらわかる。このスピード感。
筆者は序章で、「よい入門書とは」
について言及しているが、まさにその通りの本。
さすがは内田樹。
現代思想=ポストモダン思想=ポスト構造主義
なので、構造主義を理解することは、すなわち
現代を理解することにつながる。
「専門に関係ない」人こそ、読むと実りが大きいのではないか。
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これが実に退屈で、私は寝ながら構造主義を学ぼうとして眠ってしまった。これを教科書に使ったらその授業はさぞ寝心地がいいだろう。(小飼弾氏)
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流石に寝ながらは学べないけど、寝ころびながらなら充分学べる構造主義の入門書。
ホッブスにマルクス、ニーチェから四銃士までわかりやすい文章で教えてくれる。
フロイトだのレヴィ・ストロースだの、原書は意味不明で読めたものではないが、この人の説明を聞くと「なんだ、面白いこと言ってんだ」とスラスラ読める。目から鱗。かなり楽しい。
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3回読んでようやく理解でき、構造主義の全体像が描けた。
とても「寝ながら学べる」レベルではない。
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2010.7.30読了。
この本もヒット。わからないことをベースに書かれた入門書。例えが非常に理解しやすかった。
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内田樹なら、これと「私家版ユダヤ文化論」を読んでください。
あとは、お好みで。著者URL↓
http://blog.tatsuru.com/
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わかりやすい。でもやっぱり難しいよ…。
基本に立ち返るときに何度も読み直すであろう一冊。
レヴィ=ストロース先生の訃報、心よりお悔やみ申し上げます。
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現・神戸女学院大学文学部教授(フランス現代思想)の内田樹による構造主義の入門書。
【構成】
第1章 先人はこうして「地ならし」した-構造主義前史
第2章 始祖登場-ソシュールと『一般言語学講義』
第3章 「四銃士」活躍す その一 -フーコーと系譜学的思考
第4章 「四銃士」活躍す その二 -バルトと「零度の記号」
第5章 「四銃士」活躍す その三 -レヴィ=ストロースと終わりなき贈与
第6章 「四銃士」活躍す その四 -ラカンと分析的対話
以前、同じような構造主義入門用の新書で橋爪『はじめての構造主義』(講談社現代新書)を読んだが、その本はレヴィ=ストロースを中心的に叙述しており、その他の思想家達は点描にとどめられていた。本書は、その構成からもわかるように前史→ソシュール→構造主義四銃士という進め方になっており、そういう意味では『はじめての構造主義』よりも幅広い記述がなされている。
ただ、著者がしばしば引き合いに出す喩えが、あまり要領を得ていなかったりするところもある上に、(入門書という制約もあるのだろうが)断定的に表現する時の根拠が希薄であったりする部分が散見される。個人的に気になったのは、後半部分で「歴史」に対する認識がかなり表層的であると感じた。