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最後の、子どもの視点で書かれている話で、
重いストーリーが見事に昇華されています。
本編だけでなく、全て読んで作品の良さが分かります。
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おもしろかった!です!
さすがボーイズラフの極北だと思いました。
あのキャッチコピーは秀逸です。
幼年期の愛情とか、教育の不足って、
ほんとうにどうしようもないことで。
つらい気持ちになりながら、読みました。
檻の外を思わず買いに行きました。
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喜多川の無邪気さが可愛くもあり、その執着心が怖くもある。しかしその口から発せられる言葉は、本当に純粋に出た言葉で、私たちには決して出せない言葉。だから堂野も揺さぶられるんだろうなぁ。
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胸がいっぱいになる。話しの収まりはいいけど読後のブラック感が後を引く。未来がないように思えて次の「檻の外」はどう転ぶのか想像するのが怖い。
前半と後半で舞台が違い、関係薄いように思える探偵の家庭環境は、喜多川の愛情の在り方と対象的で…無心で不器用でストレートな好意の向け方に、胸が焦げる。
子供のように知らなかった感情に夢中になっていく喜多川がたまらない。
前振り描写もいい。冤罪であったからこその出会いと関係。
脇もまたいいの。芝さんやるな!
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とても切ないお話でした。
いい話か…と聞かれると答えられないような気がしますが、ただ、とても心に残りました。
誰が悪いわけではなく、しょうがないと思えることだから、よけいにつらいのです。
すごく惹きこまれるのですが、とても悲しいので、読み返すことはできないような気がします。
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「箱の中」の前半分はほぼ恋愛関係ないです。とことん落ちるので覚悟してから読まないと、読んでいる途中でどうやったら刑務所内で自殺できるか考え始めます。危険です。
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どうも男の人の得たいの知れない重い愛に抵抗を覚える私。
文章は綺麗だし、読みやすいし、淡々として
突飛な展開を受け入れさせる説得力もあるんだけど…
あまり報われないのも悲しいですね。
こういうジャンルだからこそ、王道でも幸せな結末が見たい。
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ごつごつとした読み応えとキャラクターの繊細な造りの対照的なところが魅力。これが刑務所の「リアル」かと言われれば多分違うんじゃないかと思う。でもそういうことじゃないんだ。この人の書くおっさんキャラの肉厚な魅力に酔えばいいんですよ。
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冤罪は辛い。愛情を受けられないのは辛い。
刑務所に入ってたこの時の喜多川への感情が愛情だったのかと言われれば、きっとそうではなかったんだと思う。子供みたいな男が可哀想で同情してしまう堂野の気持ちは分かる気がした。
BLというより、人間愛として愛情であったり、もしかしたら同情であったりとかの感情がすごくうまく描かれている作品だと思う。
個人的に芝がすごく好きです。もっと出てきて欲しかった。
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草間さかえさんつながりで興味を持ち、他の方のレビューを参考に、読んでみることにしました。喜多川の強い思いが堂野に向かうとき、思わぬ形で現れてしまい、受け止める堂野は大変。出所後に堂野を必死で探す喜多川がだまされてしまうところでは、ものすごく悔しかったですが、芝さんがとてもいい役で登場してくれました。なかなか盛りだくさんな内容でした。
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冤罪と刑務所、人間について色々考えさせられた作品。
序盤の堂野があまりにも痛々しくてかわいそうで、涙しながら読みました。
最初から最後まで目が離せなくて一気に読んでしまいました。
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冒頭から心ごと持っていかれてしまって、もう最後までノンストップ。
これ以上読んだら、展開的にヤバイ…ページめくるのが怖いと思い
ながらも、先を読まずにはいられない。
おそろし吸引力で、途中でページを閉じるのを許してくれません。
というくらい話がしっかりしていて面白かったです。
痴漢に間違われて服役している受と、ある理由から殺人罪で服役していた攻の、もう不器用すぎるくらいにせつない恋のお話です。
上下巻なので、今回は救いようのない感じで終わってしまったので、
これから速攻で下巻を読む予定。もう攻が救われなさ過ぎて…。
パンのエピソードに、鼻の奥がツンとしました。
一途に想い続ける攻がせつなすぎて、かなしすぎて。
読み応え抜群でした。
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痴漢冤罪で投獄された堂野が刑務所の同室者として出会った表情の少ない背の高い若い男・喜多川。刑務所に入った当初は、無罪の自分がなぜ、と言う思いから生まれる絶望に堂野は支配され、自分の家族にまで不幸が降りかかっていると知って、更に自分を追い詰める様に崖っぷちへ向かって行く。堂野は堂野の絶望に夢中で、同房の他の受刑者の個別認識に意識も向かない。喜多川はそう言う受刑者の一人として最初は登場する。この辺りが憎い。BLだと思って読むから、時期に喜多川との間に生まれる奇妙な関係性、絶対的に自分にしか向けられない愛着、と言う下りが「読めて」しまうのだが、それはBLだと思うからで、喜多川の存在感の前振りのやり方は、実に「一般小説」のそれに近い。刑務所モノ、って事だけが予備知識として読む小説を読んでいる感覚に近い。
木原音瀬を読み始めて間もないが、『秘密』を読んで他作品を読みたいな、と思ったのは、やはり「BLを読んでいる気がしない」だった。刑務所と言う限られた空間の中で人間同士が出会う話だな、と思った。喜多川の淋しい生い立ちを淋しいと思ってない情操の欠如具合と、絶望のどん底にいて、誰か、自分が望んでない性別や人種出なかったとしても、絶対的に自分が誰よりも贔屓されていると言う恍惚感を味わった堂野の優越感、これらが交差する時の得も言われぬ人間同士の交流の在り様がたまらない作品だ。
私の中では、喜多川はあんげんヴォイスで既に変換済み(笑)。作ってくれないかなぁ、ドラマCD。
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この人の作品は、BLという枠からいささかはみ出しているのかもしれない。主人公たちはみんなから祝福されて結ばれるわけではないし、決して幸せになるわけでもない。
そういうBLが全くないかというとそういうわけではなく、切ない話や結ばれない話というのは多く存在しているのだ(大きなパイを占めているわけではないが)
何が違うか。木原さんは、ごく当たり前の微細な感情の動き、恋愛とは違うところにある気持ち、そういった、ともすれば苦く目をそむけたくなるような感情を掬い上げて、淡々とした文章で表現する。
今作も刑務所の中という特殊な環境下におかれた男、それも冤罪事件で服役中の男と、生まれてから一度も愛情を受けたことのない男のおりなす、ラブストーリーというにはあまりにも切ない話。
再読でストーリーラインは覚えているが、詳細は忘れているという状態で読んだのでこのあとどうなるんだろうと心をぎゅうぎゅう締め付けられた。
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読後にまとわりつく、この「どうしようもなさ」
でも、人に裏切られて絶望するのも、人を盲目的に愛することも、人との関わりでしか生まれない。それを考えていると本当にこの中の登場人物はどうしようもない人たちばかりでまるで私たちのよう。