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ブラックユーモアが好きな人にお勧めです。ショートミステリなので、一話が短く、隙間時間に最適。とにかく、ニヤッとさせられてしまう結末は、阿刀田ミステリーの醍醐味・・・。
注)結末を想像させる終わり方がありますので、ハッキリ・キッパリ・スッキリとした終わり方がお好みの方には向きません。
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ブクログ談話室で推薦されていたので手にとった一冊。
星新一を真っ黒にした感じ。エログロ自重しない。好き。
表題作「ナポレオン狂」と「来訪者」がお気に入り。
ぞっとするような読後感、でもやめられない。
ここから阿刀田高ワールドに嵌りそうです。
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切れ味が良い。特に「訪問者」の予想外のラストにはぞっとする。
が、全体的にきれいにまとまった印象が強く、私にはそれがかえって物足りなく感じてしまった。
日常のちょっとしたところを効果的に切り取る描写力、人間の奥底に潜むどろどろとしたものをさらりとまとめあげるストーリーテラーぶり、淡々としつつもファンタスティックな捻りを加えたオチ。
アンソロジーにちょっとずつ収録されて読んだならば、きっともっと「面白い」と思ったことだろう。あるいは、文芸誌に掲載されている形で読んでもよかったかもしれない。
なんと言うか、「喉に引っかかる」ものがない。つるりと飲み込めてしまう。それ自体は全然悪くない、むしろ褒められていいものだと思う。しかし、どうも・・・喉越しが良すぎるビールは好きじゃない、って人がいるらしいけど、あれかな私は?
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ほのめかすエロスとブラックユーモア。
「捻れた夜」と「甲虫の遁走曲」が面白かったと思う。
ただ、表題作「ナポレオン狂」をはじめ何作かで、読み終わる前にオチがわかってしまった。
「奇妙な味」と呼ばれるこの作風は、いま読むには少し物足りなさが残る。
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20140313読了。
短篇集で、ちょっと読むにはちょうどいい長さ。すっきり、はっきりというものはあまりないのだけど、最後の1行で、背筋がぞわっとくるものがいくつかあった。
表題作の『ナポレオン狂』もその一つ。ええっそうなの!?という衝撃で終わった。
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ラスト数行でのオチの匂わせ方が絶妙で上手い。
初出は30年以上前だが古臭さはそれほど感じられず、短編としてちょうどいい読み応え。
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第81回(1979年上半期)『ナポレオン狂』受賞
第32回 日本推理作家協会賞受賞『来訪者』受賞 共に収録
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表題作は狂気の境を描いていて、ゾッとさせられる。
星新一からショートショートを読み始めたが、阿刀田さんのは星さんよりも独特の「暗さ」があってまた面白い。
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ミステリ?というか、をさらっと短編で消化してくれる。
サクサク読める。
一通り、うまいオチ付きで面白い。
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ちょっと不気味な話を集めた短編集(怖くないものもある)。解説にあるように、正面からはっきり描かないからこそ恐怖は際立つのだろう。
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直木賞ものを読みたいなーと思いつつタイトルに惹かれて手に取った一冊。短編集です。なかなか変わった発想と美しい文体でさらっと読めた。
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うまい!って感じのもあれば恐ろしいのもあり笑いありで楽しめた。
構成や、直接的な表現を使わず読者の想像力を誘導しオチをつける技術が素敵。
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阿刀田ワールド満載の一冊です。 本作は何度、読んでも、下げが分かっていてもおもしろい。 オムニバスドラマの「世にも奇妙な物語」で有りそうな作品です。 是非是非、再読をしたい名作です。
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きわめて日常的な出来事を語りながら、最後の数行で一挙に暗転する展開は切れ味があります。
ただ、どれも捻った作品ばかりで、モヤモヤな感じが残りました。思わず膝を打つような鮮やかな作品があれば全体の印象が変わったのでしょうが…。
ベストは日本推理作家協会賞を受賞した【来訪者】。現実には絶対起こらないとは言えないのでとても怖いです。【ナポレオン狂】も良作だと思います。
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背筋が寒くなるようなお話しの短編集。連作ではないです。 全部面白い(楽しいという意味では無い)。世にも奇妙な物語的な感じです。 現代ホラー好きにはオススメ。