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[再読]
どれも日常に潜む怖さが絶妙で、好きな短編集です。
特に″ナポレオン狂″″サン・ジェルマン伯爵考″が。
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直木賞、日本推理作家協会賞、解説:尾崎秀樹
ナポレオン狂◆来訪者◆サン・ジェルマン伯爵考◆恋は思案の外◆裏側◆甲虫の遁走曲◆ゴルフ事始め◆捩れた夜◆透明魚◆蒼空◆白い歯◆狂暴なライオン◆縄-編集者への手紙
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ナポレオングッズマニアにナポレオン似の人間を照会したら・・・も面白かったけど、最後の『縄』もぞっとしてよかった。適度にヒヤヒヤしたい人向け。
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第81回直木賞受賞作。
最後の数行の切れ味が鋭く、
特に「ナポレオン狂」と「甲虫の遁走曲」は、
ヒヤリとさせられた。
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怪談の短編集。以前に別の短編集で「この人は怪談が向いている」とレビューしたことがあるが、本作ではその良い部分がうまく押し出された印象を受ける。なお、SF作品であったように、オチが先に見えてしまうものもあるが、そこだけをメインとしていないので、気にならない。
収録作すべて割と万人にオススメは出来るんだけど、少々エロ表現も入っているので、高校くらいからかな。ものすごい名作ってわけでもないけれども、面白いですよ。
余談にはなるけれども、よほど気に入っているのか、電話のベルを何度も「ルン」と表現しているところだけは引っかかった。
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再読。1979年刊行の短編集。
昔も好きだった阿刀田高さん。電子書籍がセールだったので思わず購入。
ナポレオン狂 / 来訪者 / サン・ジェルマン伯爵考 / 恋は思案の外 / 裏側 / 甲虫の遁走曲 // ゴルフ事始め / 捩れた夜 /透明魚 / 蒼空 / 白い歯 / 狂暴なライオン /縄ー編集者への手紙ー
・直木賞受賞短編集。
・「来訪者」は日本推理作家協会賞受賞。
35年前の作品とは思えないほど時代を感じさせない。
予想どおりのオチもいくつかあるが、自分が色々読んできたからだと思う。当時はすごく感動した。
・「来訪者」小さな子のいる裕福な家庭に出産時に世話をしてくれた家政婦が訪ねてくるが。予想通りとはいえ、怖い話。
・「裏側」妖艶に変化していく妻への疑惑。これは予想外。面白かった。
・ 「甲虫の遁走曲」入院中の白タクの運転手に代わって、家計を助けるため白タクで稼いでくれるフォルクスワーゲン。主人公とフォルクスワーゲンのやりとりにジーンとしたし、最後の落とし方も良かった。
(電子書籍 楽天kobo)
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高校生の時に読んで以来、懐かしさのあまり再読。全然内容は覚えていませんでしたが、流石の切れ味!これこれ、とゾクゾクする切れ味を堪能しました。来訪者は特にいいですね!
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久しぶりに恐怖で鳥肌が立ちました!
グロに頼らず、純粋な恐怖で攻めてくるのがすごく好き。
中でも代表作の「ナポレオン狂」は一作目で心の準備ができてないという事もあってか読み終わった瞬間にゾワゾワ〜と背中がざわつきました。
後から考えれば考えるほど恐怖を感じる作品もあったり、考えさせられる作品もあったり…
全編通して楽しめました。
「後は読者の想像におまかせ」がこれほど怖いとは…
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初めて読む種類の作品!最後のどんでん返しにヒヤッ…。とにかく最初のナポレオン狂は、予期せず読んだので、読後の衝撃がしばらく続きました。面白かった!!2016/9/2完読
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さすがのうまさ。女性の表現には若干の古さは感じるものの、面白かった。
「凶暴なライオン」に登場する男のフラグの立て方がじわじわくる。
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久々の再読。
阿刀田さんは、星新一さんに続いて好きになった作家さん。
日常の隣の落とし穴。
ふと気付く恐怖というのが大好き。
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無駄な言葉がほぼ見当たらず、リズムの良い読書体験ができる。阿刀田先生の文章力の卓越さによるものであるが、肝心のアイデアの部分が全般的に驚きが無いのです。読後感は良いものの衝撃はほぼ無い。それでも心地よい読書ができて良かったなぁ…と思えるのは阿刀田先生のショート作品がホッと一息つける香りの良い珈琲のようなものなのだろう。頭を空にしてぼんやりと読むことをお勧めします。
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筒井康隆著『将軍が目醒めた時』と混同して記憶していた表題作。ナポレオンに関することなら何でも集める蒐集家と、ナポレオンに激似の男が出会ったら……。本作も含め、結末にどんでん返しが用意された短編集。「捩れた夜」がSFっぽくて好みの作品だった。巻末の作品初出を見ると、多くの男性に読まれた小説誌。濡れ場が多いのも納得。
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昭和61年7月1日 第7刷 再読
20代の頃通勤で阿刀田高さんの文庫に大変お世話になりました。ショートの先人ですよねー。
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ブックチューバーのベルちゃんが最近同作家の「冷蔵庫より愛をこめて」を読んで面白かったと言っていたので、私もどれかを読んでみようと思って手にとりました。「ナポレオン狂」というタイトルは聞いた事があったので、まずはこれを読む事に。
全体的な印象はダークですね。おまけに女性の描かれ方がちょっと古いのもありました。ま、昔に書かれた本だし、それは仕方がないんですけど。
オチにつながるまでの持って行き方というか、描き方というかが上手い!と感じました。オチは強いのも弱いのもあった気がするけど。
全部読み終わって、頭に残っているのは、表題作の「ナポレオン狂」と「甲虫の遁走曲」と「縄―編集者への手紙―」かな。
私はダークなショートストーリーが好きなので、ベルちゃんが読んだのも読んでみようと思います。