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紙の本
なんともいえない…
2004/11/02 10:03
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投稿者:あいこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
唯川さんの本は、女の子の心をよく汲み取っていると思います。
全部が全部、わかるというわけではないけれど、(ああ、こんなことわたしにもあったな)という、部分が必ずあるから、ついついのめりこんで、
いっきによんでしまいます。
今回、エリートさんとの結婚を破棄してしまう侑里。昔の彼のところに戻っていってしまうのですが、だらしのない彼が変わったと思うと、想い出は、
時がたつほど美しい形にかえていくので、期待して戻りたくなる侑里のきもちもわかった。けど、人ってこんなに簡単にかわらないよ…と必死の私の願いも届かず、侑里は、不幸の道へ…。
もう一人の流実子。この人の、平凡で終わりたくない。と思う女の気持ちも
よくわかる。自分の才能にきずいたら、誰でも才能を生かしたいと思うもの。
けど、全てが思い通りにいく人生なんてないんだなあ。2人とも、うまくいかないながらも、成長したんだと思える終わり方でした。
女性としての生き方を、ちょっと考えさせてくれる1冊でした。
紙の本
25歳の迷いを巧みに描いている
2002/12/18 05:36
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投稿者:すみれ - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性の心理を書かせたら、
やはり唯川さんが一番だな、と改めて思った。
今回は泪するような話ではなく、
どちらかというと、
連ドラを見ながら、その主人公に、
自分や、自分の周りにいる友達を重ねて、
思わず応援してしまうような、そんな話だ。
男がスポーツに熱くなるなら、
女は恋愛=オトコのコトに熱くなる。
そして、25歳。
人生を選んでいかなければいけない年齢には、
様々な葛藤というドラマがあって。
そのドラマたちを、タイプの違うふたりの主人公を使って、
これでもかってばかりに凝縮し、
巧みなストーリーテリングによって、終結するのだ。
違う考え方をするふたりの女が重なり始めてきた時、
それまで散りばめられた多くのドラマが、
繋がっていく。
そういうクライマックスを迎え始め、
「おお」と感嘆したり、
「巧いなあ」と唸ったり、
そうなると、この人の本は最後まで止められないんだから
ほんと、凄いと思う。
はっきり言って、いつもネタは似たり寄ったりだったりで、
「安心して読めるもの」ではあっても、
「新鮮味」は少ないのだが、
それでも最後まで読むと「面白かった」と思わせてしまうのだ。
安定を取るか、愛を取るか、
キャリアを取るか、結婚を考えるか、
妥協するか、出会えるまでとことん待つか。
そんな迷いが強くある時に読んでみたら、
何かしら、背中を押してくれる、そんな作品。
紙の本
すごいパワーにひきこまれた
2002/05/25 18:31
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投稿者:ごまた - この投稿者のレビュー一覧を見る
売れっ子の女性弁護士事務所に勤める流実子と一流商社に勤める
侑里は高校の同級生。流実子は事務所の弁護士にいいように使われ
ている事に我慢できず自分の力で本を出そうとする。そのために
体すら武器にするのだが…。侑里は恵まれた結婚をするはずの
婚約をも解消して好きで好きでたまらない男性の元へ走るが、
その男性にだんだん他の女性の影がちらつく。仕事に恋にと求める
モノは違うけど自分の欲しいものを手に入れようと頑張る2人だか
…。その頑張りが痛々しくもあるけど、正直わかるような気がして
しまう。最後の結末がまた、意外でもあり、爽快でもあり本当に
おもしろかった。